製品情報管理って？
製品情報管理とは、製品ライフサイクルを通した全ての製品情報を一元管理することを言います。製品に関わる全ての部門が情報を共有できるので、より迅速で効率的な製品管理が可能になるとともに、生産性の向上を実現できます。
近年、この製品ライフサイクル（製品が開発され、売れなくなるまでの経過）が短くなってきています。企業は短い製品ライフサイクルのなかで利益を出し、コストを下げなくてはなりません。そんな中で、製品情報管理は多くの企業の注目を集めています。
課題から見る製品情報管理の現状
企業は製品情報管理に関してどのような課題を抱えているのでしょうか？例えば、以下のようなものが挙げられます。
- ●必要なデータにすぐに辿りつけない
- ●データのバージョンが統一されていない
- ●過去の設計や図面を生かせない
こういった問題は、設計部門で多く生じています。設計部門は膨大なデータを扱っており、業務が煩雑なのです。
データが増えるとともにデータ管理は困難になり、検索・共有がスムーズに行えなくなります。このような問題を解決できるのがPDMです。
PDMとは？
PDMは「Product Data Management」の略で、製品情報の一元管理を実現するシステムです。
製品情報管理の対象は多部門にわたります。製品情報が増加するに従って、それらの保管や検索などが課題となってきました。
そこで提唱されたのが、製品開発に関する全情報を管理するPDMの考え方です。PDMは、工程や部門ごとの管理ではなく、製品のライフサイクル全体の最適化を目的としています。
PDMは主に以下の機能で構成されます。
- ●データ管理
- ●ワークフロー／プロセス管理
- ●構成管理
以下の記事ではPDMの概要について詳しく解説しています。PDMに興味を持っていただけた方は、ぜひ参考にしてください。
PDMの導入メリット
PDMを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。導入すれば、以下のような恩恵を受けられます。
- 業務の効率化
- 商品を企画する段階で製造工程の情報が必要なこともあれば、その逆もあります。各工程の情報を一元管理できれば、いつでも好きな時に必要なデータを参照し、業務効率を上げられるでしょう。
- 業務プロセスの標準化
- PDMを活用すれば、業務プロセスの共有や管理が可能です。ツール上で製品の設計プロセスを可視化すれば、従業員の勘や経験に頼らずに済むので、業務標準化に繋がるでしょう。
- 生産性の向上
- PDMを導入すると無駄な作業が減り、業務をスムーズに行えます。その結果として、全社的な生産性の向上が期待できるでしょう。
以下の記事では、PDMの導入メリット・デメリットに関して詳しく解説しています。PDMの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
製品情報管理の効率化には、PDMの導入を検討してみては？
多くの企業にとって製品情報管理は悩みの種であり、蓄積した貴重なデータが活用できないという事態に陥っています。
製品情報を一括管理するPDMを導入し、製品のライフサイクル全体の最適化を実現すれば、業務の効率化やそれに伴う生産性の向上を期待できるでしょう。
