ITトレンド編集部厳選!おすすめPDMシステム2選
まずはITトレンド編集部おすすめのPDM製品を2つ見ていきましょう。(2019年7月26日時点の情報です。)
アクセラテクノロジ株式会社が提供する「Accela 設計の達人」は、クラウド型のシステムであり設計情報を共有・活用することに長けています。
設計資料やエビデンスとなる重要な資料を投稿することが可能であり、他部門とノウハウを共有できます。投稿内容に対するコメントも検索対象となるため、ナレッジとして活用できます。
Visual BOM の比較ポイント
- BOMと世界最高水準の3Dデータ軽量化技術の融合
- 開発リードタイム短縮や設計品質の向上を実現
- 図面・品目・BOMなど、製品開発における成果物を一元管理
株式会社図研プリサイトの「Visual BOM」はBOMに世界最高基準の3Dデータを導入することにより、生産プロセスにおける部門横断的な情報共有を可能にします。オンプレミスとパッケージに対応しており、生産管理システムとの連携が可能です。
まだまだある!PDMシステム7選(7月26日時点)
次に、その他のPDMシステムを7つ紹介していきます。様々な特徴を持った製品があるので、参考にしてください。
OpenPDM核
株式会社コアが提供する「OpenPDM核」では「とにかく使いやすい」をコンセプトに、シンプルな操作感でのデータ管理を実現。高速パフォーマンスと素早い導入でストレスをなくします。
電気機器メーカーなど多様な業種への導入実績があり、柔軟性が特長です。自社の業種でPDMを導入できるかどうか不安な方におすすめします。
Obbligato
使いやすさ・つながりやすさ・作りやすさをリニューアル。900社以上の導入実績を持つ、最新テクノロジーを取り入れたPDMが、NECが提供する「Obbligato」。
コンサルティング・導入支援・Q&Aなど、手厚いサポートを実施しているので、導入に不安がある方におすすめです。
PLEMIA
富士通「PLEMIA」のコンセプトは「製品のライフサイクルを通した知的情報資産の統合管理」。統合部品表管理、マルチCADデータ管理など、様々な種類のデータ管理によって製品開発プロセスの改革を実現します。
Aras Innovator
SCSK株式会社の「Aras Innovator」は世界屈指の大手製造企業に対する導入実績を持つPDMシステム。プロダクトの様々な部門・分野との連携を可能にする拡張性、定期的なアップグレードが特長です。
SOLIDWORKS PDM
SOLIDWORKSのPDMはデータファイルとドキュメントを管理して、生産性の最大化と製品品質の向上を実現。
パッケージ版で3つのプランがあり、機能を比較して自社に適したものを選べます。
mcframe
東洋ビジネスエンジニアリング株式会社の提供する「mcframe」は「設計」から「生産管理」のあり方を変えるワンストップソリューション。
設計・生産の双方向連携により、設計開発から生産までのトータルリードタイムの短縮や効率化・標準化、原価低減・QCD(品質、価格、納期)の作り込みができます。
Base-Right
豊富な設定メニューで、業務に合わせたシステム構築が可能な高コストパフォーマンスPDM。
最大の特長は、カスタマイズ費用を最小限に抑えられるという点。操作性、標準機能も高い水準を誇ります。コスト面が気になる方にはお勧めです。
必見!PDMシステムの3つの選定ポイント
つづいては、PDMの選定ポイントを見ていきましょう。
1.クラウドか、パッケージか
PDM製品を選ぶときはどの提供形態に対応しているかを確認してください。パッケージ製品であればカスタマイズの自由度は高く、自社に必要な機能だけでシステムを構築できます。しかし、知識や技術、時間が必要です。
クラウド型のシステムであればカスタマイズの自由度は低いですが、短期間で導入できます。
2.既存システムとの連携
PDMを導入するときには、自社の既存システムと連携できるかどうかもポイントとなります。基幹システムと連携できなければ、有効なデータを手作業で移動させなければなりません。
また、PDMは設計に関するシステムであるため、CADで作成したデータと連携できることが最重要となります。
現在使っているCADソフトのベンダーが提供するPDMだと、連携が容易なのでおすすめです。CADソフトのベンダーがPDMを提供しているかを確認し、検討しましょう。
3.アフターケア・サポート体制
PDMの運用には知識と技術が必要になるため、ベンダーのサポート体制も確認しましょう。
PDMは製品のライフサイクル全般を管理するため、業務に与えるインパクトは大きいでしょう。導入に成功するため、サポート体制が充実しているPDM製品を選びましょう。
以下の記事では、失敗しないPDMの選び方について解説しています。自社にあったPDMシステムを導入するためにはどんな点に着目すればよいのかをもっと知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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PDM導入を成功させるコツ
どうすれば導入に成功するのか、そのコツを見ていきましょう。
目的を明確にし全社で取り組む
PDM導入を成功させるためには、目的を明確にすることが何よりも重要です。目的が明確になっていないとPDMが有効活用されません。PDMのように通常業務を大きく変えるシステムの導入・変更には、社員の反発を伴うケースもあります。
何のためにPDMを導入するのかを明確にして、全社的な経営戦略として取り組むことが大切です。
シンプルで段階的な導入を行う
PDMを導入して大幅な業務の変革が起きると反発が起きるため、段階的な導入を行うことが有効です。システムを導入する前に、仕事のやり方を見直してPDMの運用体制を構築しましょう。
現場のシステム運用体制が整ってから導入することで失敗を防げます。
自社にあったPDMを導入して製品情報管理の効率化を!
PDMは開発や設計を一元管理して効率化できますが、自社に合ったシステムを選ぶ必要があります。製品を選ぶときにはカスタマイズ性や既存のシステムとの連携を確認しましょう。
導入の際は、開発現場から反発が起きるかもしれないので、段階的に導入しましょう。