不動産業務支援システムの市場規模は?
不動産業務支援システムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。そこで、ITトレンドの掲載状況から市場の広がりを見ると、8製品が掲載され、提供企業も8社と、1社に偏らず多くの企業が参入しています。製品は、集客・仲介から契約時の決済、物件の管理、退去の立ち会いまで、不動産の業務の流れの中の特定の工程を支えるものが中心です。
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、不動産業務支援システムの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】いま注目される不動産業務支援システム
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の不動産業務支援システムは空室の電気の手続きを自動化する「空室オクトパス」が資料請求ランキング1位です。2位は賃貸の初期費用を分割払いにできる決済サービス、3位は賃貸仲介のクラウドシステムで、上位5製品はいずれも賃貸の業務に関わる製品でした。管理や仲介の基幹システムだけでなく、周辺の手続きを肩代わりするサービスにも関心が集まっている点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP5です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 空室オクトパス | サービス/別途お問い合わせ | 退去・入居日の登録だけで、空室の通電の開始・停止を自動化する電力サービス。 |
| 2位 | 初期費用分割払い決済サービス スムーズ | サービス/0円〜 | 賃貸の初期費用を分割払いにでき、引越し希望者の負担を軽くする決済サービス。 |
| 3位 | クラウド型賃貸仲介システムSP-R | クラウド・SaaS/5,000円〜 | 募集から契約まで、賃貸仲介の業務を自動化・効率化するクラウドサービス。 |
| 4位 | ITANDI 賃貸管理 基幹システムセット | クラウド・SaaS/別途お問い合わせ | 同社のサービスと連携し、賃貸管理の業務を一括で効率化するシステム。 |
| 5位 | Concierge24の駆けつけサービス | クラウド・サービスなど/別途お問い合わせ | 入居者のトラブルの受付から駆けつけまで、AIとチャットボット、人で対応。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※不動産業務支援システムのカテゴリには、集計できるレビューがまだありません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている不動産業務支援システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の不動産業務支援システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている8製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.不動産の業務の流れに沿って、工程ごとに製品が分かれる
製品ページの紹介を見ると、8製品はそれぞれ不動産の業務の別の工程を支えています。集客・仲介に2製品、契約時の決済に1製品、物件の管理や入居者対応に3製品、空室や退去の手続きに2製品です。1つの製品ですべてを担うより、工程ごとに専門の製品を組み合わせる形がうかがえます。
2.クラウド型が中心、サービスとして提供する製品も
製品一覧の掲載内容を見ると、8製品のうち6製品がクラウドに対応しています。残る2製品は、提供形態を「サービス」とする空室オクトパスと決済サービスのスムーズで、どちらもランキングの上位2つです。参考価格を金額で示すのは3製品で、5製品は「別途お問い合わせ」でした。システムを使うだけでなく、手続きそのものを任せられるサービスへの関心がうかがえます。
3.AIで現場の手間を減らす製品が目立つ
8製品のうち3製品が、製品ページでAIの活用を掲げています。AI退去立会は退去時の費用をAIが算出し、Digimaは問い合わせから来場予約までをAIで対応します。Concierge24の駆けつけサービスも、AIとチャットボットで入居者対応を受け付けます。人手のかかる現場の対応を、AIで減らそうとする流れがうかがえます。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■賃貸管理会社で、空室や退去にかかる手間とコストを減らしたい企業
- 空室オクトパス / AI退去立会
- ■仲介・営業で、集客から契約までを効率化したい企業
- クラウド型賃貸仲介システムSP-R / Digima / 初期費用分割払い決済サービス スムーズ
- ■管理業務の基幹システムや入居者・建物の対応をまとめたい企業
- ITANDI 賃貸管理 基幹システムセット / Concierge24の駆けつけサービス / ビルカン
同じランキング上位でも、製品が支える工程はそれぞれ違います。この分野では工程ごとに製品が分かれているため、自社のどの業務の課題を解決したいかを先に決めると、比べる製品を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●このカテゴリには集計できるレビューがまだなく、使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
- ●製品ごとに支える工程が違うため、順位だけで比べず、役割の違いを確かめる
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社の業態や課題のある工程、すでに使っている管理システムとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う不動産業務支援システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、不動産業務支援システムの市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、不動産業務支援システムの機能や選び方を比較して紹介しています。あわせてご覧ください。

