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シングルサインオン運用でつまずく場面と立て直し方|設定放置・拠点差・入退社の手順

シングルサインオン運用でつまずく場面と立て直し方|設定放置・拠点差・入退社の手順

シングルサインオンの運用が滞る背景には、担当できる人数だけでなく、設定の経緯が記録されていないことや、部門間の手順が定まっていないことがあります。仕組みを入れ替えても手順が整わなければ同じ状況が続くため、運用の流れから見直すことが有効です。この記事では4つの場面を取り上げ、確認と立て直しの進め方を解説します。

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目次

    シングルサインオンの運用が滞る要因

    シングルサインオンとは、一度の認証で複数のサービスへログインできるようにする仕組みです。運用では、アカウントと連携設定の両方を維持する作業が続きます。

    作業が見えにくいまま積み重なる

    アカウントの登録や停止、権限の変更は、1件ごとの作業時間は短くても件数が積み重なります。連携するサービスが増えるたびに設定も追加され、確認する対象が広がっていきます。増え方が緩やかなため、負担の大きさに気づきにくい面があります。

    状況を把握するには、直近1年間の作業件数と対応時間を集計する方法が有効です。入退社の対応件数、問い合わせの件数、連携設定の変更回数を並べると、どこに時間を要しているかが見えてきます。集計の結果は、体制を見直す際の社内説明にも使えます。

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    判断の基準が共有されない

    誰にどのサービスへのアクセスを許可するか、どの権限を付与するかという判断は、担当者の経験にもとづいて行われることがあります。基準が文書になっていないと、担当者が変わった際に同じ判断ができなくなります。

    改善の第一歩は、判断の基準を書き出すことです。申請を受けた際に確認する項目、承認する人、記録に残す内容を決めておくと、担当者による差が小さくなります。基準は一度に完成させる必要はなく、対応した事例を追記していく形で整えていくと、現実的に進められます。

    担当者1人で対応が追いつかない場合

    情報システムの担当者が1人という環境では、設定作業と問い合わせ対応の両方が同じ人に集まります。

    設定作業が滞る場面

    新しいサービスの連携設定は、方式の確認や動作の検証を含むため、まとまった時間が必要です。日常の対応に追われると着手できず、依頼が積み上がる可能性があります。

    立て直しの進め方としては、依頼を受け付ける窓口と、着手の優先順位を決める基準を用意することが挙げられます。利用者数や業務への影響で優先度を判断すると、説明もしやすくなります。あわせて、設定作業を依頼できる支援サービスがあるかをサービス提供会社へ確認しましょう。依頼できる範囲と費用を把握しておくと、繁忙期の選択肢になります。

    問い合わせ対応が集中する場面

    ログインできないという問い合わせは、パスワードの誤りだけでなく、端末の設定、認証を強める仕組みの登録状況、連携先サービス側の状態など複数の要因が考えられます。原因の切り分けに時間がかかると、他の作業が進みません。

    対応としては、利用者が自分でパスワードを再設定できる仕組みや、よくある事象と対処法をまとめた案内を用意する方法があります。管理画面で該当利用者の状況を素早く確認できるかも、選定時の確認項目です。管理者を複数登録し、権限を役割ごとに分けておくと、不在時にも対応できる体制になります。

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    連携設定が把握されない状態になる場合

    設定を作った担当者しか内容を知らない状態は、異動や退職の際に運用が止まる要因になります。

    設定の経緯が分からなくなる場面

    連携設定には、対象のサービス、使用する方式、受け渡す項目、適用する対象者といった情報が含まれます。これらを設定した理由が記録されていないと、変更してよいかを判断できず、手を付けられないまま残る可能性があります。

    整理を進めるには、まず現在の連携設定を一覧に出力し、対象サービスごとに利用状況を確認します。使われていない設定が見つかった場合は、関係部署へ照会する期間を設けてから扱いを決めましょう。今後については、設定時に対象サービス、目的、担当者、確認した動作を記録する様式を用意しておくことをおすすめします。

    更新への対応が止まる場面

    連携先のサービスは仕様が更新されることがあり、設定の見直しが必要になる場合があります。告知を受け取る担当者が決まっていないと、対応が遅れて連携が止まる可能性があります。

    備えとしては、告知の受け取り先を個人ではなく部門の窓口に設定し、複数人が確認できる状態にする方法があります。あわせて、連携が止まった際に管理者へ通知が届く仕組みがあるかを、選定時に確認しておきましょう。定期的に連携の動作を確認する機会を設けると、気づくまでの時間を短くできます。

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    拠点ごとにアカウント情報が食い違う場合

    複数の拠点でそれぞれアカウントを管理していると、情報の整合が取れなくなる場合があります。

    同じ人が複数のアカウントを持つ場面

    拠点ごとに登録を行っていると、異動した従業員が以前の拠点のアカウントを持ったまま、新しいアカウントを付与される状況が生じる可能性があります。使われていないアカウントが残ると、棚卸しの際に判断が難しくなります。

    整理には、全社のアカウント一覧を集め、氏名と所属、最終のログイン日時を並べる作業から始めます。重複が見つかった場合は、統合するか停止するかを人事の情報と照らして判断しましょう。今後については、登録の窓口を一本化するか、拠点で登録した内容を本社が確認する手順を設けると、重複の発生を抑えられます。

    表記や識別子がそろわない場面

    アカウントの名称や、社員を識別する番号の付け方が拠点で異なると、人事システムの情報と突き合わせる際に手作業が必要になります。連携の自動化を進める際の障害にもなります。

    対応としては、識別子の付け方を全社で統一する方針を決め、段階的に移行する方法があります。すべてを一度に変更すると影響が大きいため、新規の登録から新しい方式を適用し、既存分は棚卸しにあわせて整えていく進め方が現実的です。移行の期間中は、対応表を作成して両方の表記を照合できる状態にしておきましょう。

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    入退社の手順が部門間でそろわない場合

    アカウントの管理は人事の情報と密接に関わるため、部門間の手順が定まっていないと対応が滞ります。

    情報が届くタイミングがずれる場面

    入社日や退職日の情報が情報システム部門へ届くのが遅れると、初日にログインできない、あるいは退職後もアカウントが有効なままという状況が生じる可能性があります。原因は連絡の遅れだけでなく、手順が定まっていないことにもあります。

    整理するには、情報を出す側と設定を行う側、確認する側を表にする方法が有効です。入社であれば、人事が何日前までに情報を登録し、情報システムがいつまでに準備を完了するかを決めます。人事システムと連動できる場合は、自動で反映される項目と手作業が残る項目を明記しておきましょう。

    例外的な扱いで判断が分かれる場面

    休職や出向、契約形態の変更といった場面では、アカウントをどう扱うかの判断が必要になります。基準が決まっていないと、部門ごとに異なる対応が行われる可能性があります。

    対応としては、想定される場面を洗い出し、それぞれの扱いを決めて文書に残す方法が有効です。停止するのか、権限を制限するのか、そのままにするのかを明記します。判断に迷う場合の相談先も決めておきましょう。文書は両部門の複数の担当者が参照できる場所に保管し、運用しながら追記していく形が現実的です。

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    運用の記録を残しやすいシングルサインオン

    設定の変更履歴やアクセスの記録が残ると、担当者が変わっても運用を引き継ぎやすくなります。管理の仕組みを確かめたい製品を紹介します。

    Gluegent Gate(グルージェント ゲート)

    サイオステクノロジー株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 連携サービスとのシングルサインオン設定で利便性を向上
    2. 連携サービスのIDを一元管理することで管理者の負荷を軽減
    3. 多要素認証、アクセス制限をサービスごとに自由に組み合わせ可能

    サイオステクノロジー株式会社が提供する「Gluegent Gate(グルージェント ゲート)」は、シングルサインオンとID管理を行うクラウドサービスです。接続元や利用者の条件に応じたアクセス制御に対応し、設定の内容を管理画面から確認できます。複数の担当者で状況を把握したい場合の材料になります。

    CloudGate UNO

    株式会社インターナショナルシステムリサーチ
    《CloudGate UNO》のPOINT
    1. 認証機能とアクセス条件機能を組み合わせた柔軟なアクセス制限
    2. ゼロトラストモデルのシングルサインオンでユーザーの利便性向上
    3. ユーザーの活動状況などを一元管理することで管理コストの削減

    株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供する「CloudGate UNO」は、クラウドサービスへのログインをまとめるシングルサインオンのサービスです。認証の条件を細かく設定でき、適用されている内容を管理画面で確認できます。権限を役割ごとに分けられるかもあわせて確認しておきましょう。

    HENNGE One Identity Edition

    HENNGE株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. SAML認証で300超のクラウドサービスと連携が可能
    2. わかりやすいSSOマニュアルによりスムーズな導入が実現
    3. ID/パスワードを統合化し、パスワード管理の利便性が向上

    HENNGE株式会社が提供する「HENNGE One Identity Edition」は、クラウドサービスの利用に関する認証をまとめて扱うサービスです。シングルサインオンやアクセスの制御に対応します。記録として残せる項目と保存できる期間を確認しておくと、運用の設計が進みます。

    ネクストセット・シングルサインオン (株式会社ネクストセット)

    製品・サービスのPOINT
    1. 曜日や時間帯、休日カレンダーによるログイン制御も可能!
    2. 全ての機能をAPIで外部操作や連携が可能に!
    3. モバイルフォンやパソコンのカメラで顔認証もできる!

    シングルサインオンに関するFAQ

    シングルサインオンの運用でつまずきやすい点について、よく寄せられる質問と回答をまとめました。

    Q1: 連携設定の作業を外部へ依頼できますか?
    導入支援として対応している場合があります。依頼できる範囲が設定方法の案内までなのか、作業の代行まで含むのかを確認し、費用とあわせて検討しましょう。
    Q2: ログインできないという問い合わせを減らす方法はありますか?
    利用者が自分でパスワードを再設定できる仕組みや、よくある事象と対処法をまとめた案内が有効です。管理画面で状況を素早く確認できるかも選定時に見ておきましょう。
    Q3: 重複したアカウントはどう整理すればよいですか?
    全社の一覧を集め、氏名と所属、最終のログイン日時を並べて確認します。人事の情報と照らして統合か停止かを判断し、登録の窓口を整えて再発を抑えましょう。
    Q4: 休職者のアカウントはどう扱うべきですか?
    停止するか権限を制限するかは、社内の方針によって判断が変わります。想定される場面を洗い出して扱いを決め、文書に残しておくと部門間の食い違いを防げます。

    まとめ

    シングルサインオンの運用でつまずく場面は、作業が特定の人に集中する状態、設定の経緯が記録されていない状態、拠点や部門の間で手順が共有されていない状態に整理できます。いずれも記録の様式と役割の取り決めによって改善を検討できます。管理者の複数登録や通知の仕組みも選定時の確認項目です。現在の作業量を整理したうえで、複数の製品資料を取り寄せて比較検討を進めてください。

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