トラフィック監視の機能の全体像
トラフィック監視ツールには、通信状況を可視化する機能や、異常を検知して通知する機能、レポートを出力する機能など、複数の機能が組み合わさっています。製品によって搭載されている機能や精度は異なるため、自社に必要な機能を整理したうえで比較することが重要です。
機能の名称が同じでも、実際の処理内容や精度には製品ごとに差がある場合があります。まずは全体像を整理し、次章以降で代表的な機能を具体的に見ていきます。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 帯域使用状況の可視化 | 通信量の推移をグラフなどで確認できる |
| しきい値アラート | 設定した基準を超えた際に通知される |
| フロー分析 | NetFlowやsFlowなどで通信の詳細を把握できる |
機能を理解しないまま選定するリスク
機能を十分に理解しないまま製品を選ぶと、必要な機能が備わっておらず、導入後に不足を感じる懸念があります。逆に、使わない機能まで含む高機能な製品を選ぶと、コストが割高になる場合もあります。
自社の運用に必要な機能を洗い出したうえで、優先順位をつけて比較することが重要です。必須の機能と、あれば望ましい機能を分けて整理しておくと、比較がスムーズに進みやすくなります。
機能を比較する際の基本的な視点
機能を比較する際は、カタログスペックだけでなく、実際の画面や操作性を確認することが有効です。複数の製品でデモやトライアルを利用し、同じ条件で比較しましょう。
比較の際は、自社のネットワーク構成に対応できるかもあわせて確認しておくことが重要です。社内の関係部署とも必要な機能をすり合わせたうえで、比較を進めることが望まれます。
帯域使用状況の可視化・しきい値アラートという機能
帯域使用状況の可視化は、通信量の推移をグラフなどで確認できる基本的な機能です。あわせて、設定した基準を超えた際に通知されるしきい値アラート機能も、多くの製品に搭載されています。
両方の機能が連動していると、異常の早期発見にもつながりやすくなります。確認しておきたい主な観点を整理します。
- 通信量の推移をリアルタイムで確認できるかを確認する
- しきい値を柔軟に設定できるかを確認する
- アラートの通知手段が複数用意されているかを確認する
帯域使用状況の可視化という観点
帯域使用状況を可視化できる機能があれば、通信量の推移を時系列で把握しやすくなります。特定の時間帯やアプリケーションによる通信量の偏りを確認できると、原因の特定にも役立ちます。
グラフの表示単位や粒度を、自社の運用にあわせて調整できるかも確認しておきましょう。日次・週次・月次など、複数の単位で切り替えて確認できる機能があれば、状況に応じた分析がしやすくなります。
しきい値アラートという観点
しきい値アラート機能は、通信量が設定した基準を超えた際に、管理者へ自動で通知される仕組みです。しきい値を柔軟に設定できるかどうかは、ネットワーク環境に応じた運用のしやすさに影響します。
通知の手段がメールだけでなく、複数用意されているかも確認しておきたい観点です。時間帯や曜日によって異なるしきい値を設定できる機能があれば、より実態にあわせた運用がしやすくなります。
フロー分析・アプリケーション別の通信内訳表示という機能
フロー分析は、NetFlowやsFlowといった技術を用いて、通信の詳細を把握する機能です。あわせて、アプリケーションごとの通信内訳を表示する機能も、原因の特定に役立ちます。
どちらの機能も、通信量の異常が発生した際の原因調査を支援する役割を担っています。確認しておきたい観点を整理します。
- ■Q:フロー分析ではどのような情報が確認できますか?
- 通信の送信元・宛先や、プロトコルごとの通信量など、詳細な通信情報を確認できる場合が多くあります。
- ■Q:アプリケーション別の通信内訳表示はどのように役立ちますか?
- どのアプリケーションが多くの帯域を使用しているかを把握でき、帯域逼迫の原因調査に活用できます。
フロー分析という観点
フロー分析機能では、NetFlowやsFlowといったプロトコルを利用し、通信の送信元・宛先やプロトコルごとの通信量を詳細に把握できます。対応しているフロー形式は製品によって異なるため、既存のネットワーク機器と組み合わせて利用できるかを確認しておきましょう。
詳細な分析ができる分、データ量が多くなる場合もあるため、保存期間や表示の見やすさもあわせて確認しておくと安心です。
アプリケーション別の通信内訳表示という観点
アプリケーション別の通信内訳を表示できる機能があれば、どのアプリケーションが多くの帯域を使用しているかを把握しやすくなります。原因不明の帯域逼迫が発生した際にも、内訳を確認することで対応の手がかりを得やすくなります。
対応できるアプリケーションの範囲についても、事前に確認しておくことが望まれます。
長期トレンド分析・レポート自動出力という機能
長期トレンド分析は、通信量の推移を長期間にわたって把握できる機能です。あわせて、レポートの自動出力機能も、定期的な報告業務の負担軽減に役立ちます。
両方の機能を組み合わせることで、経営層への報告資料としても活用しやすくなります。確認したい観点を整理します。
| 機能 | 確認したい観点 |
|---|---|
| 長期トレンド分析 | データの保存期間と表示の見やすさ |
| レポート自動出力 | 出力形式と配信のタイミング |
長期トレンド分析という観点
長期トレンド分析機能があれば、月単位や年単位での通信量の推移を把握し、将来的な帯域増強の検討に役立てられます。データの保存期間が短いと、長期的な傾向をつかみにくくなる懸念があるため、保存期間の目安を確認しておきましょう。
過去のデータと比較できる機能があれば、季節変動なども把握しやすくなります。長期間のデータを蓄積するほど、将来の設備投資計画の根拠としても活用しやすくなります。
レポート自動出力という観点
レポートの自動出力機能があれば、定期報告に必要な資料作成の手間を軽減できます。出力形式がExcelやPDFなど、社内で扱いやすい形式に対応しているかを確認しておきましょう。
あらかじめ設定した頻度で自動的に配信される機能があれば、報告業務の抜け漏れも防ぎやすくなります。関係者ごとに配信先や表示項目を分けられる機能があれば、報告内容を用途にあわせて調整しやすくなります。
機能面を比較したいトラフィック監視製品
帯域使用状況の可視化やフロー分析など、機能面を比較する際に候補となるトラフィック監視製品をご紹介します。
InterMapper
- グラフィカルでリアルタイムなネットワーク監視
- 機器自動検出によるネットワーク検索
- Flowsアナライザー対応
株式会社アンフェイクが提供する「InterMapper」は、ネットワーク機器の稼働状況やトラフィックを可視化する監視ツールです。帯域使用状況をマップ上でリアルタイムに確認できる機能を備えており、しきい値を超えた際のアラート設定やレポート出力の詳細な仕様は、自社の運用にあわせて個別に確認することが重要です。長期トレンド分析への対応状況もあわせて確認するとよいでしょう。
WiSAS (株式会社スプライン・ネットワーク)
- センサーでWi-Fi状況を可視化・診断するツール
- 24時間365日の常時監視で脅威をリアルタイムに検知・遮断
- 庁舎外通信を遮断し、自宅PCの遠隔操作を防止。
機能に関するFAQ
トラフィック監視の機能について、よくある質問と回答をまとめました。
- ■Q1:しきい値アラート機能はどの製品にも備わっていますか?
- 製品によって対応状況が異なります。アラートの設定方法や通知手段は契約前に個別に確認することが重要です。
- ■Q2:長期トレンド分析はどこまで確認できますか?
- データの保存期間やレポート出力形式は製品ごとに差があるため、自社の運用に必要な範囲を確認しましょう。
- ■Q3:帯域使用状況の可視化はどのように役立ちますか?
- 回線の混雑状況を早期に把握でき、通信のボトルネックを特定しやすくなります。
- ■Q4:フロー分析機能はどのような場面で活用できますか?
- アプリケーション別の通信内訳を確認でき、通信量の多い要因を特定する際に役立ちます。
まとめ
トラフィック監視の機能は、帯域使用状況の可視化やしきい値アラート、フロー分析、アプリケーション別の通信内訳表示、長期トレンド分析、レポート自動出力など多岐にわたります。自社に必要な機能や優先順位をよく整理したうえで、比較検討することが大切です。まずは資料請求から、自社にあう製品を確認してみてください。

