ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■つまずきやすい点への備え別
- 通信品質の目安(SLA)が示されているタイプ:Arcstar Universal One、KDDI IP-VPN、ArcstarIP-VPN
- 複数の接続方式に対応するタイプ:KDDI IP-VPN
- 24時間365日の受付・監視があるタイプ:Arcstar Universal One、クローズドIPネットワーク
- 拠点ごとにプランを選べるタイプ:Arcstar Universal One、KDDI IP-VPN
- 規制の厳しい地域向けの専用プロトコルに対応するタイプ:12VPX
海外向けVPNの導入でつまずく主なパターン
海外向けVPNの導入でのつまずきは、通信品質、接続できない問題、運用の継続の三つに大別できます。症状と要因を整理して、備えを考えましょう。導入の検討段階で全体像をつかんでおくと、選定の基準も定まりやすくなります。
通信品質に関するつまずき
導入後に通信が遅い、画面共有が途切れるといった声が出る場合があります。原因は、拠点から本社までの経路、現地の回線、VPN装置の性能など、複数の要素が関わることがあります。
一つの要因に決めつけず、順に切り分けることが大切です。事前の測定で、基準となる数値を持っておくと比較できます。数値は拠点ごと、時間帯ごとに記録しておきましょう。
接続できないことに関するつまずき
特定の国や環境で、VPNに接続できない場合があります。通信方式の遮断、現地の規制、認証の設定、証明書の期限切れなど、原因は多岐にわたります。
出張先のホテルや公共のネットワークでは、通信が制限される場合もあります。事前に利用場面を想定して試しておきましょう。試験の結果は、一覧にして関係者へ共有します。
運用の継続に関するつまずき
導入時は動いていても、担当者の異動や拠点の増加で、運用が回らなくなる場合があります。更新の遅れや、障害時の対応の遅れが、トラブルの拡大につながります。
導入の計画に、運用の体制づくりも含めておくことが重要です。体制には、担当者、連絡の手順、更新の予定を含めましょう。
海外向けVPNが遅い・不安定になる要因と備え
海外向けVPNの通信品質は、複数の要因が重なって決まります。要因ごとの備えを確認しましょう。
拠点から接続先までの経路と距離
国をまたぐ通信は、距離や中継する回線の影響を受けます。日本の本社へ通信を集約する構成では、現地のサービスへの通信が遠回りになる場合があります。
導入前に、拠点から本社までの通信の速度と遅延を測りましょう。時間帯を変えて測ると、混雑の影響も把握できます。測定は数日間続けると、傾向を確かめやすくなります。
現地の回線の品質と契約
現地の回線が、日本の回線と同じ品質とは限りません。契約している回線の種類や、帯域が共有か専用かによって、速度や安定性が変わります。
回線の見直しが必要になる場合に備え、拠点の担当者と契約の内容を確認しておきましょう。回線の事業者へ、帯域の保証の有無も問い合わせておくと安心です。
装置の性能や帯域の不足
同時接続数や通信量が、装置の性能やライセンスの上限を超えると、速度の低下や接続の拒否が起こる場合があります。ビデオ会議の増加も、負荷が高まる要因です。一部の時間帯に利用が集中していないかも、あわせて確認しましょう。
利用状況を定期的に確認し、上限に近づく前に拡張を検討しましょう。拡張の手続きにかかる期間も、事前に確認しておきます。
海外向けVPNがつながらない要因と備え
接続できない原因を特定するには、通信、規制、認証の順に確認する方法があります。備えを整理しました。
通信方式やポートの遮断
現地のネットワークで、特定の通信方式やポート番号が遮断される場合があります。VPNが利用する通信が通らないと、接続自体ができません。
複数の通信方式やポートに対応した設定にしておくと、接続できる環境が広がります。出張先で使われやすい通信方式を、あらかじめ試験しておくと確実です。
国や地域の規制の変化
国や地域によって、VPNの利用が制限される場合があります。規制の内容は変わることがあり、以前は使えた方式が使えなくなる可能性もあります。
事業を行う国の最新の規制は、現地の通信事業者や専門家に確認しましょう。VPN製品の仕様だけでは、判断できません。確認した日付と内容は、記録に残しておきます。
証明書や認証の設定
証明書の有効期限が切れると、全利用者が一斉に接続できなくなる場合があります。多要素認証の確認コードが、海外で受け取れないことも考えられます。
期限の管理表を作り、認証の手段を複数用意しておきましょう。期限の通知は、複数の担当者に届くようにしておきます。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で海外向けVPNの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
海外向けVPNの運用が回らなくなる要因と備え
導入後の運用は、時差や拠点の数が加わるため、国内より調整の手間が増えます。継続できる体制づくりを紹介します。
特定の担当者への依存
設定や障害対応の知識が、1人の担当者に集中している場合があります。休暇や異動で、対応できる人がいなくなる状況を避ける必要があります。
設定内容や対応の手順を文書にして、複数人で共有しましょう。文書は定期的に見直し、最新の状態に保ちます。
時差による対応の遅れ
海外拠点で障害が起きても、日本の営業時間外だと対応が遅れる場合があります。現地の担当者による一次対応や、提供事業者の時間外サポートの有無を確認しておきましょう。夜間に連絡を受ける担当者を、交代制にする方法もあります。
連絡の手順を、拠点の担当者にも共有しておきます。連絡手段が使えない場合の代わりの窓口も、決めておきましょう。
更新や点検の先送り
脆弱性の修正や、証明書の更新を後回しにすると、不正な接続や突然の接続不能につながる場合があります。更新の予定を一覧にし、担当者と時期を決めましょう。更新の前には、影響の範囲と元に戻す方法を確認します。
点検の結果は記録に残し、翌回の計画に生かします。点検の担当者が不在でも進められるよう、手順を共有しておきます。
海外向けVPNの選定や契約でのつまずき
製品の選定や契約の段階にも、後から困る原因が潜んでいる場合があります。確認の漏れを減らしましょう。
要件が整理されないまま選ぶ
拠点の数、利用者の人数、接続先のシステム、出張の頻度などを整理せずに選ぶと、導入後に機能や性能の不足が分かる場合があります。要件を一覧にして、製品を比べましょう。
将来の拠点の増減も見込んでおくと、手戻りを減らせます。要件は、関係部署にも確認してもらいましょう。
サポートの範囲を思い込む
サポートがあると聞いても、受付時間、対応の言語、現地での作業の可否は製品ごとに異なります。設定の相談だけなのか、作業の代行まで含むのかも確認が必要です。
範囲があいまいな場合は、書面で確認しておきましょう。確認した内容は、契約の資料と一緒に保管します。
拠点の追加や縮小の費用を見落とす
拠点を追加する際の費用や、契約の変更の条件は、見積もりの段階で見落としやすい点です。縮小や撤退の場合に、契約を途中で変更できるかも確認しておきましょう。
数年間の計画で、費用を試算しておくと安心です。拠点ごとの費用の内訳も、あわせて整理しましょう。
海外向けVPNの導入失敗を減らす導入前の確認
導入前の確認を丁寧に行うと、問題を事前に見つけやすくなります。具体的な進め方を紹介します。
現地の回線で接続を試す
実際に利用する拠点の回線や端末で、接続を試しましょう。速度、安定性、遮断される通信の有無を確認します。出張者が使う環境でも試しておくと確実です。空港やホテルなど、出張者が実際に使う場所を想定しましょう。
結果は記録に残し、導入後の比較に使いましょう。導入後に同じ方法で測定すれば、変化を確かめられます。
段階的に導入して見直す
最初から全拠点に導入せず、一部の拠点で運用して課題を整理してから広げましょう。国や回線の違いによる問題を早く見つけられます。
見直しの基準と、切り替えや撤退の条件も、あらかじめ決めておきます。条件を決めておけば、問題が起きたときに迷わず判断できます。
障害時の対応手順を試しておく
導入前に、接続できなくなった場合の対応を、模擬的に試しておきましょう。誰が気づき、誰に連絡し、どの順で原因を確認するのかを、実際に動かしてみると抜けが見つかります。
時差のある拠点も含めて確認し、連絡先の一覧と手順書を最新の状態にしておきましょう。提供事業者の問い合わせ窓口の受付時間も、あわせて確認します。
つまずきを減らす海外向けVPN一覧
通信品質、接続方式、サポート、拠点の増減といった失敗しやすい点に備えやすい製品を一覧にしました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Arcstar Universal One | SLAを適用し、拠点ごとのプラン選択や24時間365日の復旧対応に対応 |
| KDDI IP-VPN | IP-VPN、国際IP-VPN、リモートアクセスなど複数の接続方式に対応 |
| ArcstarIP-VPN | SLAで稼働率・遅延・回復時間を明確化し、国内外の多拠点に対応 |
| クローズドIPネットワーク | 国際VPNに対応し、VPN接続の可用性を24時間365日監視 |
| 12VPX | 中国など規制の厳しい地域でも接続できる専用プロトコルに対応 |
| KDDIGlobalIP-VPN | 高い拡張性を備え、全世界190以上の国・地域へ提供 |
備えの違いで選ぶ海外向けVPN
つまずきやすい点ごとに、備えになる特徴のある製品を選びました。通信品質や規制への対応範囲は、契約前に資料で確認しましょう。
Arcstar Universal One (NTTドコモビジネス株式会社)
- 回線の二重化でギャランティアクセス時最大稼働率99.9999%
- 大手NTTドコモビジネス運営の安心感
- UTM機能つきVPNで圧倒的なセキュリティ
KDDI IP-VPN (KDDI株式会社)
- 大手KDDIの技術を最大限に生かしたセキュアで高品質なIP-VPN!
- 企業ニーズや通信量に合わせて選べる回線種類!
- SLAによりサービス品質が担保されたVPN!
ArcstarIP-VPN (NTTドコモビジネス株式会社)
- 多様なアクセス回線から拠点重要度に応じた最適構成が可能。
- 国内外のクラウド・多拠点にシームレス対応。
- SLAで稼働率・遅延・回復時間を明確化し信頼性を確保
クローズドIPネットワーク (アルテリア・ネットワークス株式会社)
- マルチキャリアを活かした冗長構成で安定したネットワークを実現
- VPN接続の可用性を24時間365日監視できる体制完備
- 企業向けITバックボーンで構成し高セキュアで高品質なVPN
12VPX (Wanwire Management Corp.)
- 中国でも接続可能な専用プロトコル対応VPN。
- 複数OS/端末で、最大6台同時接続可能。
- ノーログポリシーとプライバシー重視の運営拠点。
KDDIGlobalIP-VPN (KDDI株式会社)
- 全世界190以上の国・地域へワンストップで提供
- MPLS技術による高セキュリティで信頼性の高い網内
- メッシュ型通信に適した料金体系と高い拡張性
まとめ
海外向けVPNの導入でのつまずきは、通信品質、接続できない問題、運用の継続の三つに整理できます。原因は複数あるため、事前の測定と現地での試験、運用体制の整備が有効です。選定や契約の確認も忘れずに行いましょう。製品を比べる際は、一括資料請求も活用してください。

