無線LAN構築の市場規模は?
無線LAN構築と同じく社内のネットワークを支える機器では、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)が需要の予測を発表しています。同協会によると、2025年度の需要総額はルーターが1,289億円(2024年度比1.5%増)、LANスイッチが1,681億円(同0.8%増)の見通しです。企業・官公庁向けのルーターでは、DXの推進やWi-Fi 6/6E、7などの利活用を背景に、需要の継続が見込まれています。いずれも国内と輸出を合わせた金額で、無線LANのアクセスポイントは予測の品目に示されておらず、無線LAN構築そのものの数字ではありません。
出典:CIAJ「通信機器中期需要予測[2025-2030年度]を発刊」(2025年12月10日)
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、無線LAN構築の動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】いま注目される無線LAN構築の製品
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の無線LAN構築はコントローラーを置かずに使える「Aerohive」が資料請求ランキング1位です。2位と3位はフルノシステムズのアクセスポイントの製品で、4位と5位は参考価格を金額で示すサービスでした。機器を中心にした製品と、運用まで任せられるサービスが並んで比べられている点が特徴です。
次のグラフは、資料請求ランキングの順位の推移(2024年間〜2025年間の3回分)です。その下の表は、2026年10月19日更新の週間ランキングTOP5です。
| 順位 | 製品名 | 前回(2025年間) | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | Aerohive | 1位 | ハードウェア・アプライアンス/別途お問い合わせ | クラウドベースで、コントローラーを置かずに使える次世代型のWi-Fiソリューション。 |
| 2位 | ACERA EW750 | 4位 | アプライアンス/別途お問い合わせ | 学校や自治体など多くの端末が一斉につながる環境向けで、Wi-Fi 7も使える。 |
| 3位 | 無線LAN構築 | 2位 | パッケージソフト・アプライアンス/別途お問い合わせ | Wi-Fi 6対応のアクセスポイントと管理ソフトのUNIFASで、無線LANを構築できる。 |
| 4位 | ビジネスWi-Fi | 3位 | クラウド・サービスなど/2,600円〜 | 無線LANの設定や運用を任せたい企業向けの、サポート付きのオフィスWi-Fiサービス。 |
| 5位 | 株式会社FREEDiVEのWiFiサービス | — | サービス/2,398円〜 | 工事不要で、モバイルルーターなどの端末から使えるインターネット接続サービス。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)と、2024年間〜2025年間の各ランキングです。
※「前回」の「—」は、2025年間のランキングに入っていなかった製品です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
無線LAN構築では、2024年間はフルノシステムズの無線LAN構築が1位、Aerohiveが2位でした。2025年上半期からはAerohiveが2回続けて1位で、最新の週間ランキングでも首位です。上位の2製品が入れ替わりながら、比較の候補として定着していることがうかがえます。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている無線LAN構築の製品は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の無線LAN構築市場で起きている3つの変化
ここでは、ITトレンドの資料請求ランキング(2024年間〜2025年間の3回分と、最新の週間ランキング)と、製品ページの掲載内容から、市場の動きを整理します。
1.フルノシステムズの製品が、上位で存在感を増す
2025年間に4位で入ったACERA EW750は、最新の週間ランキングで2位に上がりました。同じフルノシステムズの無線LAN構築も3位で、同社の2製品がTOP3に入っています。ACERA EW750は、学校や自治体など多くの端末が一斉につながる環境に向けたアクセスポイントです。
2.機器の製品と、運用まで任せるサービスに分かれる
製品一覧の掲載内容を見ると、5製品のうち3製品は、提供形態にアプライアンスを挙げる機器の製品です。残る2製品はサービスで、ビジネスWi-Fiは設定や運用を任せたい企業向け、FREEDiVEは工事不要のインターネット接続です。参考価格を金額で示すのもこの2製品だけで、機器の3製品は「別途お問い合わせ」でした。
3.クラウドから管理できることを掲げる製品が多い
5製品のうち3製品が、製品ページでクラウドを使った管理を掲げています。Aerohiveはクラウドベースでコントローラーを置かない構成をとり、ACERA EW750はUNIFASクラウドを通じてブラウザから監視や設定を行えます。ビジネスWi-Fiも、アクセスポイントを遠隔で設定・管理します。現地に行かずに無線LANを管理したいニーズがうかがえます。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■学校や自治体、オフィスなど、多くの端末が一斉につながる環境を整えたい企業・団体
- ACERA EW750 / 無線LAN構築
- ■コントローラーを置かずに、クラウドで無線LANを管理したい企業
- Aerohive
- ■無線LANの設定や運用を任せたい、または工事なしで使い始めたい企業
- ビジネスWi-Fi / 株式会社FREEDiVEのWiFiサービス
同じランキング上位でも、機器を導入する製品とサービスとして使う製品では、費用のかかり方や運用の手間が変わります。この分野では両方のタイプが並んでいるため、無線LANを自社で運用するか、運用まで任せるかを先に決めると、候補を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●機器の製品とサービスが混ざっており、同じ順位でも役割が違う
- ●レビューは3製品の計9件と少なく、使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
ランキングの推移は、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、つなぐ端末の台数や拠点の数、運用を担える担当者がいるかを軸に比較することが大切です。
自社に合う無線LAN構築の製品を比較検討しよう
この記事では、資料請求ランキングの推移と製品ページの掲載内容から、無線LAN構築の人気と市場の動きを紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の環境や運用に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、法人向けの無線LAN(Wi-Fi)を、選び方とあわせて比較して紹介しています。あわせてご覧ください。

