ペイロード とは
| 読み/英語 | ぺいろーど / Payload |
|---|---|
| 詳細 | ペイロードとは、情報技術の分野において、データ通信やサイバーセキュリティの文脈で用いられる重要な概念です。一般的には、通信される情報の中から、制御や管理のための付加的な情報を除いた「実際に伝えたいデータ本体」を指します。例えば、電子メールであれば本文がペイロードであり、添付ファイルもこの中に含まれます。これは、荷物の輸送における「積載物」や「貨物」に例えられ、その言葉の由来にもなっています。 この概念が重要視されるようになった背景には、インターネットの普及とデータ通信量の増加があります。データを安全かつ効率的にやり取りするためには、どの部分が純粋な情報であり、どの部分が通信を成立させるための付帯情報なのかを明確に区別する必要があるためです。ヘッダー情報のように、データの宛先や形式、エラーチェックなど、通信を制御するために必要な情報とは区別されます。 ペイロードが使われる場面は多岐にわたります。IT・通信分野では、ネットワークを通じてやり取りされるデータパケットにおいて、本来送りたいファイルやメッセージがペイロードにあたります。また、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を利用したシステム連携では、リクエストやレスポンスに含まれる、操作を実行するための「意味のあるデータ本体」がペイロードと呼ばれます。 特にサイバーセキュリティ分野では、ペイロードという言葉は異なる意味合いで用いられます。ここでは、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)がシステムに侵入した後、実際にシステムに損害を与えたり、情報を盗み出したりする「悪意あるコード本体」を指します。例えば、コンピュータウイルスが感染した際に、個人情報を抜き取る機能や、システムファイルを破壊する機能がペイロードに該当します。ランサムウェア攻撃においては、データを暗号化して身代金を要求する不正なコードがペイロードとなります。 このように、ペイロードは、文脈によって意味が異なりますが、いずれも「核となる情報」を示す重要な概念です。特にビジネスにおいては、データ通信の効率化やセキュリティ対策を講じる上で、ペイロードの理解は不可欠と言えるでしょう。関連する用語としては、ヘッダー、パケット、マルウェアなどが挙げられます。これらの概念を正しく理解することで、安全で効率的なITシステムの運用に貢献できます。 参考:【2025年版】IDS・IPS製品比較9選!機能やメリットも解説 |
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| 12月1日(月) 更新 | |
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