XRシステムの市場規模は?
XR(AR・VR・MR)システムは、仮想空間や現実に重ねた映像を使って、体験や作業を支えるシステムです。XRシステムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。
ITトレンドには、XRシステムとして33製品が掲載され、提供企業は29社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る32製品は情報のみの掲載です。製品は、バーチャル空間での交流や見学、コンテンツの制作、現場の作業支援などに分かれています。XRの仕組みやVR・AR・MRとの違いについては、XRとは?VR・AR・MRとの違いや仕組み・活用事例をわかりやすく解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、XRシステムの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なXR(AR・VR・MR)システム
まずは、ITトレンドに掲載されているXRシステムを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のXRシステムは交流やイベント、見学の場をつくる製品が33製品中11製品を占めます。資料請求できるのは、採用向けにバーチャルオフィス見学を提供するToursの1製品で、資料請求ランキングの1位です。コンテンツを作る製品や、現場の作業支援・訓練に使う製品も並び、用途が大きく分かれている点が特徴です。
次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Tours | 株式会社Tours | できる(1位) | 360度のバーチャルオフィス体験で、企業文化や現場の雰囲気を伝える採用向けサービス。 |
| cluster | クラスター株式会社 | 情報のみ掲載 | スマホやPC、VR機器で参加できるバーチャル空間で、イベントの開催や交流ができる。 |
| V-expo | 株式会社m-Lab | 情報のみ掲載 | VRゴーグルやアプリなしで、ブラウザから最大1,000人が集まるメタバース空間を構築。 |
| VMVerse | バルテス・イノベーションズ株式会社 | 情報のみ掲載 | ブラウザから多端末で使える体験型メタバースで、住宅展示やECなどの展示に使える。 |
| STYLY | 株式会社STYLY | 情報のみ掲載 | VRやAR作品を簡単に制作・公開でき、スマホなどで手軽に体験できるプラットフォーム。 |
| Spacely | 株式会社スペースリー | 情報のみ掲載 | 360度のVRコンテンツを誰でも簡単に制作・編集できる、クラウド型のVRソフトウェア。 |
| デテクル | 株式会社MuuMu | 情報のみ掲載 | スマホでAR動画を制作・公開でき、QRコードを読むだけで専用アプリなしで体験できる。 |
| VuforiaStudio | PTCジャパン株式会社 | 情報のみ掲載 | 3D CADやIoTデータを使い、作業指示や点検向けの産業用ARコンテンツを作成・配信。 |
| AR作業支援ソリューション | サイバネットシステム株式会社 | 情報のみ掲載 | 保守・点検の手順や注意点をタブレットやスマートグラスに表示し、作業を記録・共有。 |
| NECVR現場体感訓練システムfor防災 | NECソリューションイノベータ株式会社 | 情報のみ掲載 | 火災や煙、避難動作をVRで再現し、実体験が難しい防災行動を集団で訓練できる。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているXRシステムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のXR(AR・VR・MR)システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている33製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.交流・イベント・見学の場づくりが中心
掲載33製品のうち11製品は、バーチャル空間やアバターを使って、交流やイベント、見学の場をつくる製品です。clusterはイベントや交流の場を、資料請求できるToursは採用向けのオフィス見学を提供します。V-expoなど3製品は、アプリなしでブラウザから参加できることを掲げています。VR機器がなくても参加できる手軽さが打ち出されています。
2.コンテンツの制作と、現場の作業支援・訓練も
VR・ARのコンテンツを作ったり、360度の映像を撮影したりする製品は10製品あります。現場で使う製品も9製品あり、VuforiaStudioやAR作業支援ソリューションは作業の手順をARで示します。NECVR現場体感訓練システムfor防災のように、VRで防災訓練を行う製品もあります。
3.提供企業は29社、資料請求できるのは1製品
提供企業は29社で、PTCジャパンはVuforiaのシリーズで3製品を掲載しています。ITトレンドから資料請求できるのはToursの1製品で、レビューはまだありません。用途の幅が広いため、目的に合う製品を製品ページで見極める段階です。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■バーチャル空間で、イベントや採用向けの見学の場をつくりたい企業
- Tours / cluster / V-expo
- ■VR・ARのコンテンツを、自社で手軽に制作したい企業
- STYLY / Spacely / デテクル
- ■保守・点検などの現場作業や、防災訓練にXRを使いたい企業
- VuforiaStudio / AR作業支援ソリューション / NECVR現場体感訓練システムfor防災
同じXRシステムでも、交流の場をつくる製品、コンテンツを作る製品、現場で使う製品では用途がまったく違います。XRを誰に、どんな場面で体験してもらうかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求できるのは1製品で、レビューはまだ投稿されていない
- ●360度カメラやスマートグラスなどの機器も5製品あり、ソフトウェアやサービスと混在している
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、使う場面や必要な機器、コンテンツを作る体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うXR(AR・VR・MR)システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、XRシステムの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の目的に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、人気のXR(AR・VR・MR)システムを比較し、導入目的別の選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

