ABテストツールの市場規模は?
ABテストツールは、Webサイトの表示を出し分けて、どちらが成果につながるかを比べるツールです。ABテストツールに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。顧客データを統合・分析するCDPの分野では、調査会社のITRが国内のCDP市場は2024年度に146億円で、前年度比13.4%増だったと発表しています。2029年度までのCAGRは17.0%と予測されていますが、ABテストツールそのものの数字ではありません。
ITトレンドには、ABテストツールとして13製品が掲載され、提供元の企業は11社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る12製品は情報のみの掲載です。ABテストツールのメリット・デメリットについては、ABテストツールとは?導入するメリット・デメリットを解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、ABテストツールの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なABテストツール
まずは、ITトレンドに掲載されているABテストツールを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のABテストツールはWebサイトの表示をABテストするツールが13製品中7製品を占めます。資料請求できるのは、ランキング1位でABテストもできるデータ活用基盤のRtoasterの1製品です。解析やUX改善、顧客データの活用とあわせてテストする製品も並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Rtoaster(アールトースター) | 株式会社ブレインパッド | できる(1位) | Web接客やレコメンド、CDPをそろえ、ABテストもできるデータ活用基盤。 |
| KARTE Blocks | 株式会社プレイド | 情報のみ掲載 | サイトをブロック単位に分けて編集し、効果測定もブロックごとに行える。 |
| SiTest | 株式会社グラッドキューブ | 情報のみ掲載 | ヒートマップやABテスト、EFOなど、解析と改善の機能を一元化。 |
| ABTasty | 株式会社ギャプライズ | 情報のみ掲載 | ノーコードでABテストを作成でき、AIによる個別最適化にも対応。 |
| APOLLOOptimize | 株式会社APOLLO11 | 情報のみ掲載 | タグを埋めて30分でテストを開始。ビジュアルエディタやGA4連携に対応。 |
| DLPO | DLPO株式会社 | 情報のみ掲載 | LPOツール。ABテストや多変量テスト、AIパーソナライズでCVR改善を支援。 |
| Optimize Next | PROJECT GROUP株式会社 | 情報のみ掲載 | ノーコード設計とGA4連携に対応したABテストツール。基本機能は無料。 |
| AdobeTarget | アドビ株式会社 | 情報のみ掲載 | チャネルを横断して顧客体験をテスト・パーソナライズできる。 |
| KAIZENUX | 株式会社Kaizen Platform | 情報のみ掲載 | 1行のタグ追加でUIを変更でき、専門人材のチームがUX改善に伴走する。 |
| KAIZEN ENGINE | 株式会社Kaizen Platform | 情報のみ掲載 | タグ設置だけで表示の高速化やUI/UX改善、ABテストを行える。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているABテストツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のABテストツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている13製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.ABテスト専用のツールが中心、パーソナライズも広がる
掲載13製品のうち7製品は、Webサイトの表示を出し分けて効果を比べるABテストのツールです。製品ページでパーソナライズ(個別最適化)に触れる製品は6製品あり、そのうちABTasty、DLPO、AdobeTargetはAIの活用を掲げています。訪問者ごとに表示を出し分ける方向へ、機能が広がっていることがうかがえます。
2.ノーコードやGA4連携で、手軽に始められる製品も
ノーコードやビジュアルエディタなど、専門知識がなくても編集やテストができるとうたう製品は5製品です。APOLLOOptimizeとOptimize NextはGA4との連携を掲げ、Optimize Nextは基本機能を無料で提供しています。SiTestのように、ヒートマップなどの解析とABテストを一体で行える製品もあります。
3.資料請求できるのは1製品、レビューは2製品に集中
ITトレンドから資料請求できるのは、ABテストもできるデータ活用基盤のRtoasterの1製品です。レビューはRtoasterの12件とKARTE Blocksの8件が中心で、ほかの製品は0〜1件にとどまります。多くの製品は、製品ページの内容から比べることになりそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■Webサイトの表示を、手軽にABテストしたい企業
- APOLLOOptimize / Optimize Next / ABTasty
- ■訪問者ごとに表示を出し分け、パーソナライズまで行いたい企業
- KARTE Blocks / DLPO / AdobeTarget
- ■顧客データやサイトの解析とあわせて、改善を進めたい企業
- Rtoaster(アールトースター) / SiTest / KAIZEN ENGINE
同じABテストツールでも、テストだけを回す製品と、パーソナライズまで担う製品とでは規模が違います。使い方で候補が変わるため、テストを回す担当者と、つなぎたいデータや分析ツールを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●レビューはRtoasterとKARTE Blocksにほぼ集まり、ほかの製品は口コミが少ない
- ●ABテスト専用のツールと、データ活用やUX改善の一部としてテストする製品が並ぶため、範囲の違いを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、テストしたいページや、今使っている分析ツールとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うABテストツールを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、ABテストツールの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求や製品ページで内容を確かめ、自社のサイト改善の進め方に合うかを比べてみてください。
以下の記事では、ABテストツールをタイプ別に比較し、無料の製品も紹介しています。あわせてご覧ください。

