資料請求リスト
0件

連結会計システムを乗り換えるなら期首から?前期データと連結パッケージの移し方

連結会計システムを乗り換えるなら期首から?前期データと連結パッケージの移し方

連結会計システムの乗り換えでは、前期の連結精算表や開始仕訳などの数値を正しく引き継ぎ、子会社から決算データを集める仕組みを組み直すことが要点です。切り替えは期首にあわせると、前期との比較や開始時の数値を整理しやすくなります。連結会計システムは、グループ各社の決算データを集め、内部取引の消去などを行って連結財務諸表を作成するシステムです。この記事では、乗り換えの背景から、引き継ぐデータ、連結パッケージの収集、切り替え時期、監査への対応までを解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
\ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■連結パッケージの収集方法別
    ■移行支援の範囲別

    連結会計システムの乗り換えを考える背景

    連結会計システムの乗り換えは、グループの構成や決算の進め方が変わったときに検討されます。何を解決したいのかを整理しておくと、乗り換え先に求める機能や、移行にかける期間の見通しを立てやすくなります。

    子会社の増加やM&Aによる構成の変化

    M&Aで子会社が増えた場合や、海外に拠点を設けた場合は、現在の連結会計システムで対応できる範囲を見直す時期といえます。連結対象の会社数が増えると、決算データの回収や照合にかかる作業も増えるためです。

    買収した会社が別の会計基準や決算期を使っている場合は、調整の作業が加わります。外貨建ての決算書の換算や、決算期の異なる会社の取り扱いに、乗り換え先のシステムが対応しているかを確認しましょう。

    関連記事 連結会計システムで解決できる経営課題と活用効果を詳しく解説

    表計算での運用や保守の終了

    表計算ソフトで連結精算表を作っている場合や、独自に作ったシステムを使っている場合は、特定の担当者しか処理を理解していない状態になりやすくなります。担当者の異動や退職で、決算の作業が滞るおそれがあります。

    パッケージ製品を使っている場合でも、提供会社のサポート終了やサーバーの更新時期をきっかけに乗り換えを検討する企業もあります。サポート終了日から逆算し、移行と並行計算の期間を確保できる時期に検討を始めましょう。オンプレミス型からクラウド型へ移る場合は、サーバーの保守契約の終了時期もあわせて確認しておくと、二重に費用がかかる期間を短くできます。

    関連記事 【比較表】連結会計システム11選!選び方やランキングも紹介

    決算の早期化や開示への対応

    決算発表の日程を早めたい場合も、連結会計システムの見直しが検討されます。子会社からのデータの回収や、グループ会社間の取引の照合に時間がかかっていると、連結決算全体の日程が後ろにずれやすくなります。

    また、セグメント情報や注記の作成に必要なデータを、システムから集計できるかも確認したい点です。開示資料の作成で表計算に頼っている作業を洗い出し、乗り換え先でどこまで置き換えられるかを比べましょう。

    乗り換えで引き継ぐ連結会計のデータ

    連結会計システムを乗り換える際は、前期までの連結の結果を新しいシステムで再現できるようにデータを引き継ぐ必要があります。引き継ぐデータの範囲と、移行作業をどこまで提供会社に任せるかを最初に決めておきましょう。

    連結科目と組替えの対応表

    子会社ごとの勘定科目を、グループ共通の連結科目にまとめる対応表は、移行の土台となるデータです。旧システムの科目体系をそのまま移すか、乗り換えを機に見直すかを決めます。

    科目体系を見直す場合は、前期の数値も新しい科目で組み替える必要があり、比較情報の作成に影響します。見直しの範囲は経理部門だけで決めず、開示資料の作成担当者や監査法人とも相談しておきましょう。

    前期の連結精算表と開始仕訳

    投資と資本の相殺消去など、過去の連結処理の結果は、毎期の開始仕訳として引き継がれます。新しいシステムで当期の連結を正しく行うには、前期末時点の開始仕訳と連結精算表の数値を移す必要があります。

    移行後に前期末の数値が旧システムと一致するかを確認する手順も決めておきます。移行データの作成を提供会社が支援する製品もあれば、移行ツールを使って自社で作業する製品もあるため、支援の範囲と費用を見積もりで確認しましょう。

    資本連結や為替換算の情報

    子会社を取得した時点の資本の内訳や、のれんの償却額、非支配株主の持分比率の推移も、引き継ぎが必要なデータです。持分法を適用している関連会社がある場合は、その情報も含めます。

    海外子会社がある場合は、換算に使う為替レートの種類や、過去の換算差額の情報も整理しておきます。これらの情報は表計算や紙の資料に分散していることもあるため、乗り換えの準備として一か所にまとめておきましょう。

    関連記事 連結会計システムと会計システム・管理会計ツール・ERPの違いを比較

    子会社からの連結パッケージの集め方を組み直す

    連結パッケージとは、子会社が親会社に提出する決算データや、グループ会社間の取引の明細などをまとめた報告書のことです。連結会計システムの乗り換えでは、親会社の処理だけでなく、子会社側の提出方法も変わる場合があります。

    報告様式と提出方法の見直し

    子会社が連結パッケージを提出する方法には、Web画面への入力、子会社の会計システムからのデータ連携、表計算ファイルの取り込みなどがあります。どの方法を使えるかは、乗り換え先の連結会計システムによって異なります。

    子会社の規模や使っている会計システムがばらばらな場合は、会社ごとに提出方法を分けることも考えられます。提出データに入力漏れや不整合があったときに、システム上で検知して差し戻せるかも確認しておきましょう。

    子会社担当者への説明と提出期限の調整

    提出方法が変わると、子会社の担当者は新しい画面や様式に慣れる必要があります。初回の決算で問い合わせが集中しないよう、操作説明会や手順書を事前に用意しておきましょう。問い合わせを受ける窓口を親会社の経理部門で複数人にしておくと、決算期の対応が滞りにくくなります。

    あわせて、連結パッケージの提出期限や、グループ会社間で取引を照合する時期も見直します。海外子会社では時差や言語の違いもあるため、多言語の画面や、問い合わせへの対応時間をどうするかも検討しておくと安心です。

    ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で連結会計システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。

    \ 連結会計システム の製品を調べて比較 /
    製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら

    連結会計システムの切り替え時期と並行計算

    連結会計システムは決算のたびに使う仕組みのため、切り替えの時期を誤ると決算の日程に影響します。期首からの切り替えを基本に考えつつ、本番の前に新旧のシステムで同じ決算を計算し、結果を照合する期間を設けましょう。

    期首から切り替えると整理しやすい理由

    期の途中で乗り換えると、期首から切り替え時点までの数値を新旧のどちらで管理するかの整理が複雑です。期首から新しいシステムを使い始めれば、前期末の数値を開始時の残高として一度設定するだけで済みます。

    期首にあわせるには、前期末の決算が確定した後に移行データを作成し、当期の最初の決算までに設定を終える必要があります。決算の繁忙期と移行作業が重ならないよう、逆算して準備期間を確保しましょう。

    四半期や半期の決算での並行計算

    本番の切り替え前に、直近の四半期や半期の決算を新旧両方のシステムで計算し、結果を照合する方法があります。グループ会社間の取引の消去や未実現利益の消去など、処理ごとに差異が出ていないかを確認します。

    差異が出た場合は、科目の対応表や消去のルール、開始仕訳の設定などに原因がないかを調べます。差異が端数処理や為替レートの取り方の違いによる場合もあるため、計算条件もあわせて確認します。原因と対応を記録しておくと、本番の決算で同じ問題が起きたときにも早く対処できます。

    乗り換えに伴う内部統制と監査への対応

    連結決算の数値は、グループの決算書の基になる重要な情報です。システムを乗り換える際は、数値の正しさだけでなく、処理を管理する仕組みが整っていることを説明できるよう準備しておきましょう。

    権限設定と操作履歴の管理

    新しいシステムでは、誰が連結の設定を変更でき、誰が承認するかといった権限を整理します。財務報告に関わる内部統制の評価対象となっている企業では、システムの変更が評価の範囲に影響する場合があります。

    操作履歴を確認できるか、設定の変更が記録に残るかも確認しましょう。権限の設計は経理部門だけで決めずに、情報システム部門や内部監査の担当者と相談して進めると、運用開始後の手戻りを防ぎやすくなります。

    監査法人への事前の相談

    会計監査を受けている企業では、連結会計システムを乗り換える計画を早めに監査法人へ共有しておくと安心です。移行データの検証方法や、並行計算の結果をどのように示すかを事前にすり合わせておくと、監査の手続きを円滑に進めやすくなります。

    移行の記録として、データの対応表や照合の結果、差異への対応を文書で残しておきましょう。担当者が替わっても、どのように移行したかを説明できる状態にしておくことが大切です。

    関連記事 連結会計システムのセキュリティと運用管理を徹底解説

    連結パッケージの収集方法で比べる乗り換え先

    乗り換え先を選ぶ際は、子会社からのデータの集め方と、前期データの引き継ぎへの対応を確認しておくと安心です。各製品の特徴を一覧にまとめました。

    製品名特徴
    BTrex連結会計Excel・CSVの一括取り込みやDB連携に対応し、開始仕訳の自動作成機能を搭載
    eCA-DRIVER会計システム連携やWeb入力、Excelなど子会社ごとに収集方法を選べる
    iCAS (連結決算システム)子会社の情報をWeb経由で収集でき、子会社側に専用ソフトのインストールは不要
    Consoleasy(コンソリイージー)マスタのセットアップや過去データの移行を公認会計士が支援するクラウド型
    マネーフォワード クラウド連結会計Excelの連結パッケージを変換なしで取り込み、連結科目へ自動で変換できる
    DivaSystem LCA個別の会計システムやERPとのデータベース連携と、Excelのオンライン収集に対応
    OPEN21SIAS連結決算支援ソリューション連結科目体系への自動変換や内部取引の照合・消込機能を備えたクラウド型

    前期データを引き継ぎやすい連結会計システム

    子会社からの連結パッケージの集め方や、移行データの作成支援、開始仕訳の扱いが製品ごとに異なる連結会計システムを紹介します。現行の運用と照らしあわせて検討してみてください。

    BTrex連結会計

    株式会社ビジネストラスト
    《BTrex連結会計》のPOINT
    1. 公認会計士を中心とした完全自社開発体制
    2. 実装・コーチングの一体型支援により、ユーザ様の導入負荷を軽減
    3. 専任担当及びサポートセンターの両面での支援体制を構築

    株式会社ビジネストラストが提供する「BTrex連結会計」は、移行の工程を提供会社と一緒に進めたい企業向けの連結会計システムです。FITGAP分析からパラメータ設定、データ移行、トレーニング、稼働支援まで、導入工程を一貫して支援します。子会社のデータはExcelやCSV形式で一括インポートでき、子会社からの直接入力や財務会計システムとのDB・API連携にも対応しています。資本連結や成果連結の仕訳に加え、開始仕訳も自動で作成し、精算表から仕訳や入力画面へのドリルダウンで計算結果を確かめられます。

    eCA-DRIVER

    株式会社TKC
    《eCA-DRIVER》のPOINT
    1. 業務フローに沿った直感的なメニュー構成で「決算早期化」を実現
    2. 監査で求められる標準帳表に加え、独自様式の管理帳表も出力可能
    3. 連結決算の実務経験豊富な公認会計士が「決算効率化」をサポート

    株式会社TKCが提供する「eCA-DRIVER」は、子会社の規模や使っている会計システムにあわせて、連結パッケージの集め方を会社ごとに分けたい企業向けの連結会計システムです。会計システムとのデータ連携、日本語・英語・中国語のWeb入力、データ収集ツール、Excelによる収集から、各社に適した方法を選べます。Web入力では内部取引の照合ができ、集めたデータは整合性チェックで誤入力や入力漏れを確認可能。監査に必要な資料の一括ダウンロードや、監査法人へのAPI連携機能も備えています。

    iCAS (連結決算システム)

    株式会社インプレス
    《iCAS (連結決算システム)》のPOINT
    1. 連結業務にとどまらず、さまざまな課題を一緒に解決できる
    2. 子会社、関連会社の増加減少時のメンテナンス作業が簡単
    3. 大手企業から中小企業まで、業種業態を問わず連結会計業務に対応

    株式会社インプレスが提供する「iCAS (連結決算システム)」は、子会社の作業を大きく変えずに提出方法をWebへ移したい企業が検討できる連結決算システムです。使い慣れたExcelの入力フォーマットを標準で備え、子会社の情報はWeb経由で集められます。各子会社が使う個別会計システムや市販の会計ソフトから出力したデータの取り込みにも対応しています。600項目以上のエラーチェック機能で入力の誤りを確認でき、子会社や関連会社の増減時のメンテナンスも簡単です。

    Consoleasy(コンソリイージー)

    エールアカウンティング株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. ChatGPTやClaudeからAIを使ってデータの読み書きが可能。MCP対応
    2. 公認会計士が伴走しますので、体制に不安があっても安心です
    3. 業界最安値クラスの月額15,000円から。利用頻度に応じたプラン

    エールアカウンティング株式会社が提供する「Consoleasy(コンソリイージー)」は、表計算ソフトや独自の仕組みで続けてきた連結決算を、専門家の支援を受けながら移行したい企業向けのクラウド型連結会計システムです。導入時には現状の連結決算の状況を把握したうえで、マスタのセットアップや過去データの移行を行います。連結パッケージの収集から外貨換算、開始仕訳やグループ内取引の消去、連結精算表の作成までを扱えます。運用開始後の会計処理の相談にも公認会計士が対応します。

    マネーフォワード クラウド連結会計

    株式会社マネーフォワード
    製品・サービスのPOINT
    1. 会計システム連携、Excelインポート機能でデータ収集を効率化
    2. グループの経営状況をいつでもどこでもリアルタイムに把握できる
    3. 短期間・低価格で導入可能!クラウドなのでインストールも不要

    株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド連結会計」は、子会社がExcelで作っている連結パッケージを、様式を変えずにシステムへ取り込みたい企業向けのクラウド型連結会計システムです。シート名や必要な列を指定するだけで、CSVへの変換なしで複数シートを一括で取り込めます。子会社の勘定科目は連結科目へ自動で変換され、変換定義の漏れも識別できます。クラウド会計Plusをはじめとした会計システムとの自動連携にも対応しており、他社の会計システムとの自動連携は順次開始予定とされています。

    DivaSystem LCA (株式会社ディーバ)

    《DivaSystem LCA》のPOINT
    1. 業務テンプレートにより初めての連結決算でも安心
    2. 開示システムとの連携で開示業務も円滑化
    3. 明細データの収集でグループ企業を透明化

    OPEN21SIAS連結決算支援ソリューション (株式会社ICSパートナーズ)

    製品・サービスのPOINT
    1. 内部取引照合や消込機能で、全社集計前の精度と効率を向上。
    2. 連結科目体系への自動変換で、データ統合と連携を容易化。
    3. 統一コード体系と履歴管理で、グループ全体の統制を強化。

    まとめ

    連結会計システムの乗り換えでは、連結科目の対応表や前期の連結精算表、開始仕訳、資本連結や為替換算の情報を正しく引き継ぐことが大切です。子会社からの連結パッケージの集め方も見直し、期首からの切り替えと並行計算で結果を照合しましょう。内部統制や監査への対応も早めに準備しておくと安心です。資料請求で、収集方法や移行支援の範囲が異なる連結会計システムを比べてみてください。

    \ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「連結会計システムを乗り換えるなら期首から?前期データと連結パッケージの移し方」というテーマについて解説しています。連結会計システムの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    連結会計システムの製品をまとめて資料請求