
連結会計システムとは
連結会計システムとは、複数企業(親会社と子会社など)の個別財務データを統合し、グループ全体の財務状況を管理・報告するためのツールです。連結仕訳や内部取引の消去、未実現利益の調整など、連結決算特有の処理を効率的に行える機能を備えています。
連結会計システムのメリット
連結会計システムは、企業グループ全体の財務状況を正確に把握し、効率的かつ戦略的な経営実現に非常に有効なツールです。以下に、導入により期待できる効果をまとめました。
- ●財務データの一元管理により、グループ全体の財務状況をリアルタイムに把握可能
- ●正確な連結財務データにもとづき、経営判断の精度が向上
- ●手作業の削減により、人的ミスの軽減と効率的なデータ処理を実現
- ●会計基準の遵守や法規制への迅速な対応が可能になりリスクを軽減
- ●透明性の高い財務情報を提供し、企業の信頼性を向上
連結会計システムをお探しの方へ
この記事では、連結会計システムを機能面で分類して紹介します。各社製品の特徴、無料プランやトライアルの有無については、一覧表から比較するのもおすすめです。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下のタイプをクリックして、詳しい製品情報をご覧ください。
▶【比較表とランキング】おすすめの連結会計システムはこちら!
連結会計システムの基本機能
連結会計システムに搭載されている機能は、主に以下のとおりです。一般的な会計処理ではなく、連結会計に求められる代表的な機能を紹介します。
機能 | 内容 |
---|---|
財務データの収集 | 連結財務諸表作成に必要なデータや注記用の定性データを各子会社から収集。エラーチェックでデータ整合性を確保。 |
連結財務諸表作成 | 会計基準に準拠した連結BS・PL・SS・CFおよびセグメントデータを作成し、業務負担を軽減。 |
連結調整処理 | 内部取引消去・少数株主の持分調整・為替換算など、連結財務諸表作成に必要な調整を実施。 |
連結予算作成・予実管理 | 単体予算や前年実績をもとに連結予算を作成し、予実管理を実現。 |
範囲連結 | 連結の範囲を定義し、複数のグループを対象にした連結財務諸表を作成。 |
サブ連結 | 親会社と子会社、さらに孫会社がある場合、子会社と孫会社のサブ連結財務諸表を作成。 |
レポート・データ分析 | 連結財務データを多角的に分析。グループ全体や各部門の状況を可視化したレポート作成が可能なものも。 |
内部統制 | アクセスログの管理やアクセス権限の付与・管理など、内部統制の強化が可能。 |
多言語対応・外貨対応 | 海外グループ企業でも利用可能な多言語・外貨に対応。 |
IFRS(国際会計基準)対応 | 国際会計基準(IFRS)に対応し、グローバルな会計処理を支援。 |
なお会計ソフトの一部には、連結決算業務に対応可能な製品もあります。以下の記事で対応機能などを確認できるため、あわせてご参照ください。
連結会計システムの2つのタイプ
連結会計システムを機能や強みによって2つのタイプに分類しました。自社の導入目的や必要機能を見極めたうえで、製品選定を進めましょう。

連結決算に特化したタイプ
いわゆる「連結会計システム」と呼ばれる、連結決算に必要な機能が網羅された製品です。データ収集から連結処理、開示までを一貫してサポートします。連結調整・連結財務諸表の作成・分析機能など、複雑な処理に対応可能です。
主に中堅・大企業向けで、複雑な連結構造をもつ企業や高度な連結会計処理が求められる場合に最適です。
▶おすすめ連結会計システム【特化型】はこちら!
会計ソフトに機能追加したタイプ
基幹となる「会計ソフト」に連結会計機能を追加したシステムです。オプションモジュールや外部システムとの連携で利用でき、単体会計と連結会計を一つのシステムで管理可能です。ただし、連結会計の専門性は特化型に比べると高いとは言えません。
将来的に連結決算が必要になる可能性がある企業や、連結決算の頻度が低く高度な機能を必要としない企業に適しています。
▶おすすめ会計ソフト【連結決算にも対応】はこちら!
連結会計システムの比較ポイント・選び方
最適な連結会計システムを選ぶために確認しておくべきポイントは以下のとおりです。
必要な機能の充実度
自社の業種や子会社の数、経営スタイルにあわせて、最適な機能を備えたシステムを選ぶことが重要です。特に、子会社・グループ会社を含めた包括的な経営分析を行いたい場合は、基本的な連結処理機能に加え、管理会計機能の有無を確認しましょう。海外展開企業であれば、多言語・外貨対応などグローバル対応機能が必要不可欠です。
業務効率を高める操作性
連結決算は複雑かつ多くの作業が必要となる業務のため、直感的なインターフェースを備え、業務担当者が使いやすい設計であることも重要です。操作性向上のため、入力支援機能やデータ連携機能、エラーチェック機能などが搭載されているかも確認しましょう。また、マニュアルやチュートリアルが充実していると、学習コストを抑え短期間でスムーズな運用が可能です。
サポート体制
連結会計制度は頻繁に改正されるため、システムでも都度対応が求められます。また、グループ再編などが行われる場合もあるでしょう。これらの変化に対してどのようなサポートが受けられるのかも事前に確認しておくとよいでしょう。また、連結会計やIFRSなどの専門的な経験が不足している場合は、コンサルティングが可能な事業者を選ぶことも、必要かもしれません。
コスト
初期費用やランニングコストのバランスが重要です。高機能なシステムほど高額になるため、自社に必要な機能を見極め、不要な機能が少ないものを選びましょう。クラウド型は初期費用を抑えられる一方、月額費用が発生します。オンプレミス型は初期費用が高いものの、長期利用でコストが抑えられる場合があります。機能や提供形態を総合的に比較して選定するのがおすすめです。
【比較表とランキング】おすすめの連結会計システム
ここからは、おすすめの連結会計システムを紹介します。まずは、この記事で紹介している主要な製品を調査し、見えてきたシステムの特徴や傾向を以下にまとめました。製品の比較検討にお役立てください。
- ●連結会計システム(特化型)の大半は中堅・大企業向けの製品だが、一部中小企業向けの導入モデルを提供する製品もある。
- ●多言語・多通貨に対応する製品は半数程度だが、ほぼすべての連結会計システム(特化型)がIFRSに対応している。
- ●およそ半数の製品が管理会計にも対応。
- ●サービス形態や利用する会社数、導入範囲などにより料金が変動するため、料金は問い合わせ対応とするものが多い。
なお、以下のボタンから最新の連結会計システム資料請求数ランキングをチェックできます。まずは人気の製品から比較したいという方は、ぜひご覧ください。
▶おすすめ連結会計システム【特化型】
連結調整・連結財務諸表の作成・分析機能など、連結会計特有の機能に強みをもつ製品を紹介します。
iCAS (連結決算システム)
- 連結業務にとどまらず、さまざまな課題を一緒に解決できる
- 子会社、関連会社の増加減少時のメンテナンス作業が簡単
- 大手企業から中小企業まで、業種業態を問わず連結会計業務に対応
「iCAS (連結決算システム)」は株式会社インプレスが提供しており、業種業態や企業規模を問わずに、迅速で正確な連結決算処理を実現します。個別会計システムとの連携やデータ収集、エラーチェック機能により、二重入力や転記ミスの防止に効果的です。管理連結機能では、現状分析から予測シミュレーションを行うことで、グループ全体の経営戦略に役立ちます。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
マネーフォワード クラウド連結会計
- 会計システム連携、Excelインポート機能でデータ収集を効率化
- グループの経営状況をいつでもどこでもリアルタイムに把握できる
- 短期間・低価格で導入可能!クラウドなのでインストールも不要
「マネーフォワード クラウド連結会計」は、子会社の勘定科目から連結科目への自動変換や変換定義漏れの識別など、データ収集を効率化する機能が豊富です。株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型システムで、グループ全体の経営数値をリアルタイムに確認できます。専用機器やインストールは不要で、最短1か月でのシステム導入が可能です。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
eCA-DRIVER
- 業務フローに沿った直感的なメニュー構成で「決算早期化」を実現
- 監査で求められる標準帳表に加え、独自様式の管理帳表も出力可能
- 連結決算の実務経験豊富な公認会計士が「決算効率化」をサポート
「eCA-DRIVER」は、株式会社TKCが提供するクラウド連結会計システムです。子会社のレポーティング・パッケージ収集から連結処理、連結財務諸表作成までをカバーします。会計システムとの連携やデータ収集ツールの活用により入力作業を効率化し、整合性チェック機能で誤入力や入力漏れを防ぎます。実務に精通した公認会計士・税理士が導入から運用までサポートするため、初めての導入でも安心でしょう。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
DivaSystem LCA
- 業務テンプレートにより初めての連結決済でも安心
- 開示システムとの連携で開示業務も円滑化
- 明細データの収集でグループ企業を透明化
「DivaSystem LCA」は、株式会社ディーバが提供する連結会計・連結決算システムです。決算準備からデータ収集、連結数値作成、監査・開示・レポーティングまで、一連の業務の効率化が可能です。また、会計規則の変更にあわせ、自動でパッケージをアップデートします。
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STRAVIS
「STRAVIS」は、株式会社電通総研が提供する連結会計ソリューションです。データ収集や連結精算処理・レポート作成など、連結会計業務に必要な機能が揃っています。制度連結だけでなく、管理連結業務にも対応可能です。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
BTrex連結会計
「BTrex連結会計」は、株式会社ビジネストラストが提供するグループ企業での展開を想定した連結会計システムです。検証性や操作性・サポート体制・IFRS対応にこだわって設計されており、連結会計のほか決算業務から管理会計分野まで対応可能です。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
以下のボタンから一括請求(無料)が可能です。資料請求した製品は、価格・機能・特徴・口コミをまとめた比較表をエクセルで作成できます。稟議資料や社内検討時の資料としてぜひ活用ください。
▶おすすめ会計ソフト【連結決算にも対応】
連結決算に対応できるおすすめの会計ソフトを紹介します。単体もしくはシステム連携により連結決算を実現します。気になった製品は「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加しておくと、あとでまとめて資料請求ができて便利です。
MJSLINK DX 財務大将
- 管理会計機能が充実し、オプションが豊富な財務システム
- 多彩なモジュールと豊富なオプション
- 建設工事業、公益法人等の業種特有の会計基準にも対応
「MJSLINK DX 財務大将」は、株式会社ミロク情報サービスが提供する会計システムです。データを部署ごとに仮入力したり、分散入力しておいたデータを後から連結できたりと複数の子会社の決算情報をまとめて管理が可能です。また、グループ経営システム「BizForecast」と連携すると、連結会計業務や予算業務を効率化できます。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
Biz∫会計
- グループ会社共通のシステムで連結決算業務が効率化
- 最大限に標準機能を活用し、短期間・低価格での導入が実現
- 電子帳簿保存法等、迅速に法的要件へ対応
「Biz∫会計」は、株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供するグループ経営ソリューションです。個別会計のほかグループ会社の連結決算業務や財務分析に対応。グループ全体で共通データベースに集約し、同じ環境での運用が実現します。連結決算を行う前に、グループ間の残高不一致が発生していないかを明確にし、原因の追究や把握も可能です。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
PCAクラウド 会計
- 金融機関の取引明細に関する仕訳処理の手間を大幅に削減
- より使いやすく進化。快適な業務環境を実現
- ワンクリックで直接送信可能。安心・効果的な電子申告機能
ピー・シー・エー株式会社が提供する「PCAクラウド 会計」は、子会社や関連会社にPCA会計シリーズを導入することで、親会社の連結決算システムに連動し連結決算業務を行えます。連結決算業務機能は、オプションでの利用が可能です。集計期間を指定してデータ作成するため、本決算のほか中間決算や四半期ごとの連結にも対応しています。
【価格・料金プラン】月額17,820円~/ユーザー(税込み)
SuperStream
- 連結決算や損益管理、キャッシュ・フローといった情報管理を実現
- IFRS(国際会計基準)にも対応
- 柔軟なコード体系で管理会計コードまでも保持可能!
「SuperStream」は、株式会社日立システムズが提供する統合業務パッケージです。「SuperStream」シリーズの最新版で、国際財務報告基準(IFRS)対応の連結決算や損益管理を実現します。グループ企業の会計情報を集約・更新し、グループ全体の決算早期化をサポートします。連結会計システム「eCA-DRIVER」「BTrex連結会計」「DivaSystem」との連携が可能です。
【価格・料金プラン】5ユーザーライセンスの参考価格:5,000,000円※別途、構築費用が必要です。
統合型会計情報システム FX5クラウド
株式会社TKC提供の「統合型会計情報システム FX5クラウド」は、同社の連結会計システム「eCA-DRIVER」との連携で連結決算の早期化を支援します。グループ管理機能やデータ連携機能、業績管理・レポート機能を搭載し、会計業務の効率化と経営判断の精度向上に貢献します。
【価格・料金プラン】お問い合わせください。
以下のボタンからITトレンドで人気の会計ソフトを確認できます。最新の人気傾向を参考にしたうえで製品選定を進めたい方は、ぜひランキングページもご覧ください。
まとめ
連結会計は複雑な業務なうえ、子会社やグループ会社のデータを収集し仕訳するなど煩雑になりがちです。連結会計システムで業務を効率化し、会計部門の負担を軽減するとよいでしょう。
まずはどのような連結会計システムがあるかを知り、製品を比較しながら自社に最適な連結会計システムを検討してみるのがおすすめです。以下のボタンから各社製品資料の一括請求ができるので、ぜひ活用してください。
