研修の市場規模は?
研修サービスは、社員のスキルや知識を高めるための研修を、企業の外部から提供するサービスです。研修に限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。厚生労働省の調査によると、企業がOFF-JT(社外研修など)にかけた費用は労働者1人当たり平均2.0万円でした。2024年度の実績で前回より0.5万円増えましたが、研修市場そのものの数字ではありません。
出典:厚生労働省「令和7年度『能力開発基本調査』の結果を公表します」
ITトレンドには、研修サービスとして12サービスが掲載され、提供企業も12社です。いずれも情報のみの掲載で、いまはITトレンドから資料請求できるサービスはありません。社外研修のメリットや社内研修との違いについては、社外研修とは?メリットや社内研修との違い、おすすめサービスも紹介をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されているサービスの顔ぶれから、研修サービスの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主な研修サービス
まずは、ITトレンドに掲載されている研修サービスを紹介します。どんな分野の研修が並んでいるかは、企業が外部に求める学びの広がりを知る手がかりです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の研修サービスはITやデジタル分野のスキルを学ぶ研修が12サービス中8サービスを占めます。ITトレンドから資料請求できるサービスはなく、いずれも情報のみの掲載です。プログラミングやRPA、ERPなど、特定のスキルに絞った研修が多い点が特徴です。
次の図は、掲載されているサービスのうち主な10サービスを、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、各サービスの特徴を製品ページの掲載内容からまとめています。
| サービス名 | 提供企業 | 資料請求 | サービスの特徴 |
|---|---|---|---|
| PM教育サービス | ストラクチュアルライン株式会社 | 情報のみ掲載 | 未経験からのPM育成に向けた教育サービス。受講者の要望に応じてカリキュラムを組む。 |
| コンパスシェア研修 | アクシスコンサルティング株式会社 | 情報のみ掲載 | 現役のコンサルタントが講師となり、実践的なビジネススキルを学べる社員研修サービス。 |
| ワイズエフェクト | 株式会社ワイズエフェクト | 情報のみ掲載 | イメージ戦略や人財育成、コミュニケーションスキルの向上に特化した研修・コンサルティング。 |
| RPA女子 | 株式会社MAIA | 情報のみ掲載 | 未経験から業務を自動化するRPA技術を学び、企業や自治体で活躍できる人材を育てる。 |
| ERP管理者養成講座 | 株式会社IVRy | 情報のみ掲載 | ERP導入・活用のノウハウを体系化し、簿記や生産管理などの業務知識もあわせて学べる講座。 |
| リスキリングデジタル人材育成研修 | 株式会社リスキル | 情報のみ掲載 | 動画学習とAI講師・専任チューターの支援で、Javaやデータベースなどを学ぶ研修。 |
| アウトレ | ピノベーション株式会社 | 情報のみ掲載 | アイデア創出から事業開発まで、新規事業開発に必要な全16回の学習コンテンツを用意。 |
| デジプロ | 株式会社Hacobu | 情報のみ掲載 | 現役のWebマーケターが講師を務め、実務研修で広告運用などのスキルを身に付けるスクール。 |
| AT-LMS | アライドテレシス株式会社 | 情報のみ掲載 | ネットワーク技術者向けの有償トレーニング。講義と実機演習で基礎から応用まで学べる。 |
| プログラミング基礎研修 | 株式会社SAMURAI | 情報のみ掲載 | 現役エンジニアが、企業の課題に合わせたオーダーメイドのプログラミング基礎研修を行う。 |
※「サービスの特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」のサービスは、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年の研修サービス市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている12サービスの製品ページから、市場の傾向を整理します。
1.ITやデジタル分野のスキルを学ぶ研修が中心
掲載12サービスのうち8サービスは、ITやデジタル分野のスキルを学ぶ研修です。プログラミング基礎研修やAT-LMSのように、エンジニア向けの技術研修が目立ちます。RPAやERPなど、特定のツールやシステムに絞った講座もあります。
2.現役の講師やオンラインでの受講を打ち出す
製品ページで講師に触れるサービスは12サービス中6サービスで、現役のエンジニアやコンサルタントが教える点を打ち出しています。リスキリングデジタル人材育成研修は、AI講師がチャットで質問に答える仕組みを掲げます。オンラインや動画での受講に触れるサービスも4サービスあり、受講の形は広がっています。
3.資料請求できるサービスはなく、比べる材料はまだ少ない
いまはITトレンドから資料請求できるサービスはなく、12サービスすべてが情報のみの掲載です。レビューもまだなく、受講後の評価を比べられる段階にはありません。提供企業も12社が1サービスずつで、研修の分野や形式から候補を絞り込む段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■プログラミングやネットワークなど、エンジニアの技術研修を探している企業
- プログラミング基礎研修 / リスキリングデジタル人材育成研修 / AT-LMS
- ■RPAやERP、Webマーケティングなど、特定の業務スキルを身に付けたい企業
- RPA女子 / ERP管理者養成講座 / デジプロ
- ■ビジネススキルやコミュニケーション、新規事業開発を学ばせたい企業
- コンパスシェア研修 / ワイズエフェクト / アウトレ
同じ研修サービスでも、技術研修とビジネススキルの研修では、講師や受講の形が大きく違います。誰に、どんなスキルを身に付けてほしいのかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載サービスをどう活かす?比較するときの注意点
- ●掲載サービスはすべて情報のみの掲載で、ITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●掲載12サービスにはまだレビューがなく、受講後の評価を比べにくい
- ●受講の形式や、カリキュラムを自社向けに調整できるかはサービスごとに違うため、事前に確かめる
掲載サービスの顔ぶれは、どんな分野の研修があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、受講する社員のレベルや、研修のあとに任せたい仕事に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う研修サービスを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されているサービスの顔ぶれから、研修サービスの市場の様子を紹介しました。気になるサービスは製品ページで内容を見比べ、各社への問い合わせで自社に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、社外研修のメリットや社内研修との違いを解説し、おすすめのサービスも紹介しています。あわせてご覧ください。

