社外研修とは
社外研修とは、外部の研修会社や専門家などが提供する研修を活用して、従業員の知識やスキルを高める取り組みです。「外部研修」と呼ばれることもあり、公開型の研修に社員を参加させる方法や、外部講師を自社へ招く方法、オンラインで受講する方法などがあります。
特に、社内に専門的な知識をもつ人材がいない場合や、最新の知識・ノウハウを効率よく習得したい場合に適しています。
社外研修と社内研修の違い
社外研修と社内研修では、講師や研修内容、準備にかかる負担などが異なります。主な違いは以下のとおりです。
| 比較項目 | 社外研修 | 社内研修 |
|---|---|---|
| 講師 | 外部の専門講師・研修会社 | 自社の社員・管理職など |
| 専門性 | 専門的・最新の知識を学びやすい | 社内の業務やルールに詳しい |
| 自社への適合性 | サービスによってはカスタマイズ可能 | 自社の状況にあわせやすい |
| 準備の負担 | 比較的小さい | 企画・教材作成などの負担が大きい |
| 費用 | 受講料・講師料などが発生する | 外部への支払いは抑えやすいが社内工数が必要 |
| 向いているテーマ | 専門知識・汎用スキル・最新情報 | 企業理念・社内ルール・独自業務 |
どちらか一方に統一する必要はありません。専門知識や汎用的なビジネススキルは社外研修、自社独自の業務や企業理念は社内研修といったように、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
社外研修の主な種類
社外研修にはいくつかの実施形式があります。受講人数や研修内容、予算などを考慮して、自社に適した形式を選びましょう。
公開型研修
研修会社などが開催する講座に社員を参加させる形式です。複数企業の社員が参加するため、社外の人との交流を通じて新しい考え方や価値観に触れられます。少人数から利用しやすい点も特徴です。
講師派遣型研修
外部講師を自社へ招き、自社の社員を対象に研修を実施する形式です。自社の課題や受講者のレベルにあわせてカリキュラムを調整できるサービスもあり、複数の社員へ同じ内容を学ばせたい場合に適しています。
スクール・通学型研修
社員が外部の研修施設やスクールに通い、一定期間にわたって知識やスキルを習得する方法です。ITや語学、資格取得など、体系的に専門知識を身につけたい場合に向いています。
eラーニング・オンライン研修
インターネットを利用して研修を受講する方法です。場所や時間の制約を受けにくく、複数拠点の社員に同じ内容を提供しやすい点が特徴です。動画教材やテスト、受講状況の管理などに対応するサービスもあります。
社外研修のメリット
社外研修には、専門的な知識を学べることや、研修準備にかかる負担を軽減できることなど、さまざまなメリットがあります。ここでは、社外研修を活用する主なメリットを紹介します。
専門的な知識や最新情報を学べる
社外研修では、その分野に精通した講師から専門知識やノウハウを体系的に学べます。社内だけでは習得しにくい技術や最新動向を取り入れたい場合にも有効です。
研修担当者の負担を軽減できる
社内研修では、カリキュラムの作成や教材準備、講師の選定など多くの工数が発生します。社外研修を活用すれば、研修会社が用意したプログラムを利用できるため、担当者の負担を抑えられます。
社外の考え方や価値観に触れられる
公開型研修などでは、他社の社員と交流する機会があります。自社では当たり前になっている仕事の進め方を客観的に見直したり、新しい考え方を取り入れたりするきっかけになります。
一定品質の研修を実施しやすい
研修を専門とする企業では、テーマに応じたカリキュラムや教材、講師育成のノウハウを蓄積しています。社内に研修ノウハウが少ない場合でも、一定水準の教育を実施しやすい点がメリットです。
社外研修のデメリット・注意点
社外研修には多くのメリットがある一方で、費用や研修内容のミスマッチ、学習内容の定着などに注意が必要です。導入前に把握しておきたい主なデメリットと注意点を紹介します。
受講料や講師料などの費用がかかる
社外研修では、受講料や講師料、教材費などが発生します。研修形式や受講人数によって費用が大きく異なるため、複数サービスから見積もりを取り、研修内容と総費用を比較しましょう。
自社の課題に合わない場合がある
既定のカリキュラムを利用する研修では、自社の業務や課題に完全には合わない場合があります。導入前に研修の目的を明確にし、カリキュラムの内容やカスタマイズの可否を確認することが重要です。
研修だけで終わると業務に定着しにくい
研修を受講しただけでは、学んだ内容が実際の業務に活用されない可能性があります。研修後に振り返りや実践課題を設けるなど、学習内容を業務へ落とし込む仕組みも用意しましょう。
社外研修サービスの選び方
社外研修サービスを選ぶ際は、研修内容だけでなく、対象者や受講形式、カリキュラムの柔軟性、フォロー体制、費用などを総合的に比較することが重要です。ここでは、自社に合うサービスを選ぶためのポイントを紹介します。
自社の研修目的に合っているか
まず、「何を身につけてもらいたいのか」「研修後にどのような行動変化を期待するのか」を明確にしましょう。営業力向上、管理職育成、ITスキル習得など、目的によって適したサービスは異なります。
対象者や受講人数に適した形式か
少人数なら公開型研修、多人数へ共通教育を実施するなら講師派遣型やeラーニングなど、人数によって適した形式が変わります。対象者の役職やスキルレベルもあわせて確認しましょう。
カリキュラムを調整できるか
自社固有の課題を扱いたい場合は、研修内容をカスタマイズできるか確認してください。事前ヒアリングや教材の調整など、どこまで対応してもらえるかも比較ポイントです。
研修後のフォローや効果測定ができるか
研修を実施して終わりではなく、アンケートや理解度テスト、実践課題、フォロー研修などを利用できるサービスであれば、学習内容の定着度を確認しやすくなります。
費用が予算に合っているか
同じテーマの研修でも、サービスによって料金体系は異なります。受講人数や実施回数も考慮し、複数の研修サービスから資料や見積もりを取り寄せて比較しましょう。
社外研修におすすめのサービスを紹介
ここでは、社外研修に活用できるおすすめのサービスを紹介します。研修の目的や対象者にあわせて比較してみましょう。
株式会社ジェイックの営業力強化研修
- 世界No.1のグローバル企業も導入する「営業の型」をインプット
- 事前動画とロールプレイングによる濃密な研修プログラム
- 教育研修の支援実績42,290社!東証上場のジェイックが提供
「株式会社ジェイックの営業力強化研修」は、事前動画とロールプレイングを組み合わせた実践型の研修サービスです。顧客の不信感・不要感・不適感・不急感を解消する「営業の型」を学び、新規開拓や既存顧客の深耕に必要な商談スキルを身につけられます。企業の業種や営業スタイル、課題に応じた営業強化プランの提案にも対応しています。
株式会社アリストルの実務で使えるAI・DX研修
- AI開発経験者が教材を作成し実務疑問に対応
- 個社ごとに活用レベルや職種に応じて内容を調整
- 費用の最大75%が助成対象となるカリキュラムで定着まで伴走
「株式会社アリストルの実務で使えるAI・DX研修」は、生成AIの基礎から業務活用、リスク管理までを学べる法人向け研修サービスです。AI開発経験をもつ技術者が教材を開発し、企業の活用レベルや職種、業務課題に応じて教材や演習内容を調整できます。研修前の社内告知から受講後の振り返りまで支援を受けられるため、AI活用の定着を図りたい企業にも適しています。
FAZOM
- リスクゼロ!60日以内ならどんな理由でも全額返金
- 売上に直結する目標/KPI設計で、本当に必要な取り組みを明確化
- 座学20%・実践80%の研修と隔週フォローで、成果を確実に定着
株式会社FAZOMが提供する「FAZOM」は、営業成果の向上を目的とした実践型の営業力強化研修です。目標やKPIの設計から支援し、座学20%・実践80%のプログラムを通じて、営業活動に必要なスキルを身につけられます。研修後も隔週でフォローを受けられるため、学んだ内容を現場で実践・定着させやすい点も特徴です。
Cloud Campus
- ユーザ登録無制限・定額制
- 研修作成から履歴管理までかんたん操作
- 100種類以上のeラーニングコンテンツが見放題
株式会社サイバー大学が提供する「Cloud Campus」は、eラーニング教材の配信や受講管理に加え、既成の研修コンテンツも活用できる法人向けLMSです。ビジネススキルや情報セキュリティなどの教材を利用でき、自社独自の研修コンテンツと組み合わせた運用にも対応します。オンライン研修を低コストで展開したい企業や、受講人数の多い全社研修を効率よく管理したい企業に適しています。
Schoo for Business
- 9,000本以上の動画で社員研修から自律学習まで幅広く活用可能!
- DXやAIなど最先端の知見から、ビジネススキルまで幅広く学べる
- 専任チームが導入準備から運用、効果測定までを伴走サポート
株式会社Schooが提供する「Schoo for Business」は、幅広いビジネススキルをオンラインで学べる法人向け研修サービスです。DXやAI、マネジメント、コミュニケーションなど多様なテーマの動画コンテンツを用意しており、階層別研修や自律学習に活用できます。社員ごとに必要な知識を学べる環境を整えやすく、外部の専門コンテンツを活用して継続的な人材育成を進めたい企業におすすめです。
サクテス学びホーダイ
- ビジネスにおいて教育が必要とされる領域を網羅したコンテンツ
- 5~10分のマイクロラーニングで簡単に学べ、従業員の負担も軽減
- 運用が簡単なシステムで教育担当者が抱える課題を解決
株式会社イー・コミュニケーションズが提供する「サクテス学びホーダイ」は、社員教育に必要な研修コンテンツを定額で利用できる法人向けeラーニングサービスです。階層別教育やコンプライアンス、ビジネススキルなど幅広いテーマを扱い、短時間で学べるマイクロラーニング形式の講座も用意しています。隙間時間を活用して学習を進めやすく、外部の研修教材を取り入れながら継続的な社員教育を行いたい企業に適しています。
manebi eラーニング
- 【運用も安心】受講者が迷わない操作性+サポートチームの伴走
- 【豊富な教材】8,000教材から選べる階層別・コンプラ研修を網羅
- 【コスパ◎】IDのオンオフ切替で無駄のない運用を実現
株式会社manebiが提供する「manebi eラーニング」は、豊富な研修コンテンツを活用して社員教育を実施できる法人向けeラーニングサービスです。階層別研修やコンプライアンス、ビジネススキルなど幅広いテーマの教材を備え、研修目的に応じた学習プランを設計できます。受講状況や進捗の管理にも対応しているため、外部の研修コンテンツを活用しながら、全社的な教育を継続して運用したい企業に適しています。
社外研修の効果を高めるポイント
社外研修は、受講するだけで十分な効果が得られるとは限りません。研修前に目的を明確にし、研修後の実践や振り返りまで設計することが重要です。ここでは、社外研修の効果を高めるためのポイントを紹介します。
研修前に目的とゴールを共有する
受講者へ研修の目的を伝え、「何を学び、業務でどう活用してほしいのか」を明確にしておきましょう。目的を理解して参加することで、受講者自身も必要な知識を意識して学びやすくなります。
研修後に実践と振り返りの機会を設ける
研修で学んだ内容を定着させるには、実際の業務で活用することが重要です。研修レポートや上司との面談、実践課題などを設け、学習内容を仕事に生かせているか確認しましょう。
社外研修に関するよくある質問
ここでは、社外研修を検討する際によくある疑問について解説します。外部研修との違いや助成金の利用、オンライン受講について確認しておきましょう。
社外研修と外部研修に違いはありますか?
「社外研修」と「外部研修」は、一般的にはほぼ同じ意味で使われます。外部の研修会社や専門講師などを活用して実施する社員研修を指します。ただし、企業や研修会社によって言葉の定義が異なる場合もあります。
社外研修に助成金を利用できますか?
研修内容や実施条件によっては、厚生労働省の「人材開発支援助成金」などを利用できる場合があります。対象となる研修や支給要件は変更されることがあるため、利用時には最新の制度内容を確認してください。
オンラインでも社外研修を受講できますか?
オンライン研修やeラーニングを提供する研修サービスもあります。全国に拠点がある企業や、従業員ごとに受講時間を調整したい企業にも活用しやすい方法です。
自社に適した社外研修を選んで人材育成につなげよう
社外研修を活用すれば、社内だけでは得にくい専門知識や最新のノウハウを学べるほか、研修担当者の準備負担も軽減できます。一方で、費用が発生することや、自社の課題に研修内容が合わない可能性には注意が必要です。
研修の目的や対象者、予算、実施形式などを整理したうえで、複数の研修サービスを比較しましょう。自社に適した社外研修を選び、従業員のスキル向上と組織力の強化につなげてください。

