会員管理・ポイント管理システムの選び方
会員管理・ポイント管理システムの主な選び方のポイントは、操作性がよいか、システム連携が可能かの2点です。2点のポイントを詳しく解説していきます。
操作性が優れているか
導入後の失敗例の多いのが「入力が面倒」ということです。操作性は十分にチェックしましょう。特に店頭ではアルバイトやパート社員が使うことが多くあります。ITリテラシーの低い人でも容易に使いこなせるかどうかを確認してください。
他システムとの連携ができるか
会員管理・ポイント管理システムは経理システムや販売管理システムと連動すると、マスタを共有でき、二重入力がなくなり大変便利です。一気にシステム連携は難しいかもしれませんが、近い将来連携もあり得ると想定して、連携機能の有無を確認しましょう。
提供される主な機能
会員管理・ポイント管理システムは多機能化が進んでおり、目移りがしてしまうほどさまざまな機能が搭載されています。しかし、それら機能すべてを利用し、効果を発揮できるとは限りません。自社に必要な機能を重視して選定しましょう。
ここでは提供されている主な機能を紹介します。
機能1.ユーザーカルテ
お客様ごとにカード(カルテ)を作成して、お客様の特徴や利用サービスなどを記録し、次回以降のサービス提供を支援します。繰り返し利用されるほど、お客様の好みを把握し、お一人ずつ「個客」対応を実施することを可能にします。お客様満足度の向上とリピート対策になります。
機能2.利用履歴
一般のお店でも使用できるお客様の来店履歴です。飲食店の場合、過去来店時の注文履歴から嗜好を分析し、顧客から注文がなくても好みに合わせたメニューを提案できるようになります。お客様満足度の向上に役立ちます。
機能3.IDカード発行管理
IDカードを発行し、お客様の識別に利用します。ICカードやバーコードプリントしたカードを利用することが一般的ですが、スマートフォンを会員証として利用するアプリを提供するシステムもあります。
機能4.ポイント管理
お買い上げに応じたポイントプレゼントや、キャンペーンやボーナス、誕生日ポイントなどを設定します。店舗やお客様ランクごとにポイント付与率を変更することもできます。
機能5.メール管理
販促用のメール配信やアドレス管理を行います。メールマガジンの配信やステップメールの自動発信も可能です。
機能6.スマホ対応
スマートフォンを利用して、会員登録や店舗情報・カタログ配信などを行います。スマートフォンアプリを作成し、必要な機能を提供することもできます。また、ポイント用のスタンプカードにスマートフォンでスタンプするポイント管理ツールもあります。
会員管理・ポイント管理システムの機能についてより詳しく知りたい方には、下記の記事がおすすめです。
業態別の利用シーン
会員管理・ポイント管理システムは、業態別に重視するべき機能がはっきりしています。中には、業態に特化したタイプもあります。それぞれの利用シーンとチェックするべき機能を紹介しますので参考にしてください。
美容室・サロン 「定期的に利用+予約するサービス」
来店周期などから集客アクションを行いやすい機能に注目して製品を選択しましょう。該当するお客様を一覧にして、メールを送る、電話をするなどの機能があるか確認します。Web予約機能も不可欠です。ポイント管理機能を来店促進策に利用することもできます。
スポーツクラブ・エステ・整体 「個人の状況が変化するサービス」
お客様の状態を把握することが価値を生むサービスには、カルテ(顧客データベース)機能が重要となります。入会時からどのようなレッスン(ケア)を経て、どのレベルに達しているか、カルテとして登録できる製品を選びます。また、紹介キャンペーンなどの支援機能の有無をチェックしましょう。
アパレル・飲食店 「不定期に利用」
お客様はうつろい易く、いかに次の来店につなげるか、リピート客、固定客となってもらうかに苦心をされているのではないでしょうか。ポイントサービスによって「お得意様感」を演出することができれば、来店回数の増加を期待できます。また、お買い上げ内容や来店回数を分析して、メール配信のタイミングや特典などを最適化し、メールプロモーションに生かしましょう。
失敗しない会員管理・ポイント管理システムを選ぼう!
以上の利用シーンなどから、必要な機能を絞り込めたでしょうか。操作性やシステム連携が可能かどうかも重要な選定ポイントです。
会員管理・ポイント管理システム導入の際には、十分に検討して、失敗のない会員管理・ポイント管理システムを選定してください。