会員管理システムとは
会員管理システムとは名称のとおり、会員情報を管理するITシステムです。ECサイトや予約サイト、会員制Webサービスなどにおける会員の個人情報や購買履歴、購買傾向をひとつのシステム上で管理します。
単に情報をデータ管理するだけではなく、顧客情報をマーケティング施策に活用する機能が備わっているのも特徴です。具体的には、キャンペーン情報のメール配信や製品購入後のフォローなどです。顧客満足度を高め、自社の売上向上を支援してくれます。
クラウド型会員管理システムのメリット
クラウド型会員管理システムを導入すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
業務効率の向上が期待できる
オンプレミス型システムの場合、新機能を追加したいと思った際には自作する必要があります。しかし、クラウド型システムは新機能の開発や不具合の更新、システムのメンテナンスなどをすべてシステム提供元の事業者が代行してくれます。
オンプレミス型よりも運用しやすく、管理者負担を軽減し業務効率向上につながる点がメリットといえるでしょう。
コストを削減できる
クラウド型の場合、サーバの設置にかかる手間やライセンス料の支払いコストが省けます。数十万円から数百万円の費用がかかるオンプレミス型に対し、クラウド型は数千円から数万円程度で初期登録が可能です。月額数千円程度のシステム料だけで導入でき、安価に済むメリットがあります。
最新のセキュリティを利用できる
システム運用にあたり、セキュリティ面が心配という方も多いでしょう。クラウド型であれば、手間のかかるセキュリティの更新もシステム提供元の事業者が代行してくれます。
オンプレミス型はセキュリティの更新に手間がかかるのに対し、クラウド型には常に最新のセキュリティを利用できるメリットがあります。
クラウド型会員管理システムのデメリット
クラウド型会員管理システムには、いくつかのデメリットも存在します。
柔軟なカスタマイズがしにくい
クラウド型は、システム提供元の事業者が用意している機能やインターフェイスでしか使えない点がデメリットです。自社で独自の機能を追加したくても、事業者側が用意しないと追加できない難点があります。また、便利な機能でも、事業者が配信をやめた場合は使用できなくなります。
オンライン環境がないと操作できない
クラウド型のデメリットとして、ソフトがオンライン上にあり、システム提供元の事業者側の環境に依存する点が挙げられます。システム提供元の事業者側のサーバがダウンしてしまった際は、その間ソフトを利用したりデータを参照したりできません。
また、サービスが終了してしまった場合、2度とそのシステムは使用できません。ビッグサーバであれば突然終了することはほとんどありませんが、万が一に備えてバックアップを取っておきましょう。
クラウド型会員管理システムの選び方
適切なクラウド型会員管理システムを選ぶには、どのような点に留意すればよいのでしょうか。
価格はどれくらいか
クラウド型会員管理システムの価格はベンダーによりさまざまです。初期費用が高額な代わりにランニングコストが安い場合もあれば、逆のケースもあります。
ランニングコストの形態として一般的なのは月額料金制です。しかし、トラフィック量やデータベース容量などに基づいた従量課金制を採用しているベンダーもあります。従量課金制の場合、導入後に予想外の高額料金を請求されるリスクがあります。そのため、具体的にどのくらいの金額になるのかを事前に算出し、慎重に検討する必要があるでしょう。
そのほか、オプションで料金が変わることもあります。自社がクラウド型会員管理システムに求める機能を洗い出し、最小限の費用で済むように調節しましょう。
必要な機能を搭載しているか
一口に会員管理システムといっても、具体的にどのような機能が備わっているかは製品によってさまざまです。会員情報を一元化するだけの製品もあれば、顧客情報をマーケティングに活かすことに主眼を置いたシステムもあるでしょう。会員管理システムには、会員管理機能・予約管理機能・退室管理機能・決済機能など、ECサイトや会員サイトの運営を最適化し、管理者の業務効率化を促進できる多様な機能があります。自社の課題解決に必要な機能を明確にすることが重要です。
また、同じ名称の機能でも、設定の自由度や対応している範囲などが異なる可能性もあります。本当に自社が求めている機能なのかどうか、名称に惑わされることなく慎重に確かめましょう。
操作性は優れているか
会員管理システムを選ぶ際は、操作性にも気をつけなければなりません。その理由は2つあります。
まず、会員管理システムは多くの社員が触れることになるためです。ITスキルに関係なく、全員が操作できるわかりやすいインターフェイスでなければなりません。
もうひとつの理由は、会員管理システムは日常的に使うシステムだからです。頻繁に使用するシステムが扱いづらいと、社内に定着しません。仮に定着しても、使い勝手の悪いシステムを毎日使えば、業務の効率は低下するでしょう。ミスが発生し、思わぬトラブルが生じるリスクも高くなります。
可能であれば、無料トライアルなどを利用して実際に操作性を確認してから導入しましょう。
製品比較表を使って比較
ここでは、この記事で紹介している製品の比較表を紹介しています。各製品の詳細情報は後ほど紹介しているので、気になる製品をチェックしてみてください。
ITトレンド厳選!クラウド型会員管理システムを比較
おすすめのクラウド型会員管理システムの特徴を詳しく紹介します。
《Experience Cloud》のPOINT
- コミュニケーションの活性化
- 顧客との信頼関係を構築
- パートナー企業との協働強化による売上拡大
株式会社セールスフォース・ジャパンによる、モバイルでアクセス可能なオンラインソーシャルプラットフォームです。単に情報を管理するだけではなく、社員同士や協力企業、顧客とのコミュニケーションを活性化できます。テンプレートなどを利用することでポータルサイトやコミュニティサイトの構築が可能です。マルチデバイスに対応しており、手軽に扱えるのも魅力です。
以下のボタンから、クラウド型を含めた会員管理システムの最新ランキングを確認できます。
クラウド型会員管理システムを導入し業務を効率化!
クラウド型会員管理システム導入によって、以下のメリットが得られます。
- ■業務効率の向上
- ■コスト削減
- ■高度なセキュリティ対策
一方、以下のデメリットもあります。
- ■柔軟なカスタマイズが困難
- ■オフライン環境では利用不可
また、クラウド型会員管理システムを選ぶ際は以下の点に留意しましょう。
以上を踏まえてクラウド型会員管理システムを導入し、業務効率を高めましょう。