リピーターの拡大を目指す上で生じる4つの課題
リピーターを増やすため、多くの企業がさまざまな取り組みを行っています。しかしリピーターの拡大を目指した取り組みの中では、下記のような課題に直面することも少なくありません。
- ■注力すべき顧客を把握できず、すべての顧客に同じようなアプローチをしている
- ■カード類を増やしたくない顧客が多く、ポイントカードの発行枚数が伸び悩んでいる
- ■メールマガを配信しているが、内容が画一的で売上の向上につながらない
- ■事業期間が長くなるにつれて顧客情報を記載した文書が多くなり、保管場所に困っている
こうした課題を克服しリピーターを増やすにはポイントカードシステムの活用が有効です。なぜならポイントカードシステムには、下記に挙げる4つのメリットがあるからです。
ポイントカードシステムの4つのメリット
ポイントカードシステムには、注力すべき顧客を把握できる、スマートフォンアプリ型のポイントカードを発行できる、メールマガジンを配信できる、顧客情報を一括管理できるというメリットがあります。
ポイントカードシステムのメリットについて詳しく解説していきます。
1. 注力すべき顧客を把握できる
ポイントカードシステムでは各顧客の平均購買単価、購買品目、購買頻度といった情報を管理することができます。こうした情報は、顧客を細分化する上で重要な要素となります。
ポイントカードシステムを活用することで、顧客ロイヤリティが高く特に積極的にアプローチすべき顧客を抽出することができます。
2. スマホ向けのポイントカードも発行可能
さまざまなブランドから発行されているポイントカードで、気づけば財布の中がいっぱいになってしまっているという人は少なくありません。そのため、「これ以上カードを増やしたくない」という思いからポイントカードの発行を断る顧客も多く存在します。
しかし、ポイントカードシステムの中には、スマートフォンなどで表示させるタイプのポイントカードを発行できるものもあります。こうしたシステムでは、実際にカードを発行する必要がないため、紙のポイントカードに煩雑さを感じている顧客にも効果的である可能性が高いです。
3. 顧客のニーズに合わせた情報を発信できる
既存顧客への販促として、メールマガジンを配信することもあります。そして、メールマガジンをより効果的に活用するには顧客一人ひとりのニーズにマッチした内容の情報を提供すべきです。
そのためには、ポイントカードシステムの活用が有効です。システムに蓄積されている購買履歴などを活用することで、各顧客のニーズをくみ取り、より販促効果の高いメールマガジンを配信することができます。
4. システム上で顧客情報を一括管理できる
美容室やサロンなどでは、顧客のニーズを詳細に記録したカルテは重要な情報資産です。しかし営業している期間が長くなればなるほど、こうしたカルテの量は多くなり保管場所に苦慮することになります。
ポイントカードシステムでは、こうした顧客情報をシステム上で電子データとして管理することができます。サロン向けのシステムでは、紙媒体でのカルテと同様にPC上でカルテを作成することができます。そのため、営業している期間が長くなった場合でもカルテの保管に場所を取りません。
ポイントカードシステムの導入目的、メリットについてより詳しく知りたい方には下記の記事がおすすめです。
ポイントカードシステム2つのデメリット
ポイントカードシステムには、顧客情報の活用が上手く行なえていない企業が多い現状がある、スタッフの業務量が増えるというデメリットがあります。
ポイントカードシステムのデメリットを詳しく解説していきます。
1.顧客情報の活用が上手くできない
顧客情報をただ管理しているだけでは、宝の持ち腐れになってしまいます。データを利用すれば、来店頻度の低い顧客に対して適切なアプローチをしたり、商品の配置を最適化したりすることができます。
多くの企業や店舗では、データを効果的に使えていない現状があります。競合他社などに影響され、計画を練らずに闇雲に導入してしまったケースは、このような失敗に陥りやすいでしょう。
ポイントカードを導入して、どのような戦略でどのような目的を達成したいのかを明確にしてから導入することをおすすめします。
2.店舗スタッフの業務量が増える
ポイントカードを導入することで、発行やポイントの付与、顧客への説明など、スタッフや担当者の手間がかかるようになります。
過剰な業務量の増加は好ましくないため、あらかじめオペレーションの周知や、ルールの徹底、管理方法の確認をしておきましょう。
分析機能の充実したシステムも増加
このように、ポイントカードシステムは既存顧客のリピーター化に大きく貢献します。また最近では、データ分析機能の充実したシステムも多くなっています。
そのためこれまで以上に詳しく顧客に関する情報を分析し、顧客一人ひとりに最適な販促活動を実施できるようになっています。