Web面接(オンライン面接)とは
Web面接(オンライン面接)とは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を用いてインターネット経由で行う面接のことです。Web面接ツールやオンライン面接ツール、Web会議システムなどの専用システムを利用して実施します。
応募者が採用企業などを訪問し、直接顔をあわせて行う対面面接とは異なり、Web面接なら応募者は面接会場へ出向く必要がなく、自宅にいながら効率よく面接が受けられます。企業の面接担当者や採用担当者においては、リモートワークや出張先などでの柔軟な面接が可能です。海外や遠方からの応募も期待できるため、より優秀な人材の採用につながるでしょう。
このようにWeb面接(オンライン面接)は、求職者と企業の双方にとってメリットの大きい面接方法といえます。
Web面接(オンライン面接)についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。導入するメリットとデメリットについて解説しています。
Web面接(オンライン面接)にアプリのインストールは必要か
採用活動にWeb面接を導入した場合、企業側も応募者側もWeb面接ツールなどの専用システムを利用します。このとき応募者は、パソコンやスマートフォンにアプリをインストールする必要はあるのでしょうか。アプリをインストールして利用するのと、インストールせずにWebブラウザで利用できるのとでは、面接準備に要する手間が大きく異なります。
アプリのインストールが必要か不要かは、応募者が使用する端末によってわかれます。パソコンの場合はWebブラウザを利用するツールが多いため、アプリのインストールについてあまり心配する必要はありません。一方、スマートフォンを使用する場合は、アプリのインストールを必須とする製品が多い傾向にあります。ただし、Webブラウザを利用したアプリ不要のツールや、Webブラウザとアプリのどちらかを選べるツールもあるため、スマートフォンの利用方法について製品ごとによく確認しましょう。
また、総務省が発表した令和4年通信利用動向調査の結果によると、個人が利用するインターネット機器の割合は、スマートフォンが71.2%、パソコンが48.5%とスマートフォンがパソコンを大きく上回っていることがわかります。そのため、応募者のスマートフォン利用を想定してツールを選定することが大事でしょう。アプリのインストールの有無やスマートフォンでの操作性などを十分に検討し、Web面接(オンライン面接)を効率的かつ円滑に実施しましょう。
参考:令和4年通信利用動向調査の結果|総務省
Web面接(オンライン面接)を円滑化するツール選定ポイント
Web面接ツールを選定する際には、アプリのインストールの有無以外にも留意すべき点があります。ここではツール選びのポイントを紹介します。
応募者のアカウント登録が不要なツールを選定する
ツール利用時のアカウント登録が不要の製品を選ぶことで、応募者の負担を軽減できます。たとえ1ステップの簡単登録だとしても、応募者ごとにITリテラシーは異なるため、誰もがスムーズに登録を完了できるとは限りません。場合によって、アカウント登録の方法を応募者に説明する必要性も生じます。
アカウント登録不要の製品であれば、応募者にリンク先のURLを送信し、クリックしてもらうだけで面接をはじめられます。応募者と採用担当者双方の負担を最小限に抑えられるでしょう。
通信が安定しているツールを選定する
Web面接(オンライン面接)には、通信が不安定になるリスクがあります。通信環境次第では面接の途中で映像や音声が途切れ、円滑な面接に支障をきたすかもしれません。また画質によっては、相手の表情がわかりにくくコミュニケーションが取りづらくなることも懸念されます。
リスクを軽減するためには、画質や音声の品質のよい製品を選ぶことが重要です。高品質な通話を実現するツールは高額な傾向にありますが、通信の質が悪くて使い物にならないのでは導入した意味がありません。コストがかかったとしても、自社が求める面接を可能にするツールを選んだほうがよいでしょう。
実際のWeb面接ツール(Web面接システム)について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。おすすめ製品を機能別にタイプわけして紹介しています。
Web面接(オンライン面接)を成功させるコツ
Web面接ツールには、音声通話やビデオ通話などの機能以外にも、Web面接(オンライン面接)を円滑化するための便利な機能が搭載されています。応募者と面接者の双方にとって有意義なWeb面接(オンライン面接)を実現するために、押さえておきたいツール活用のポイントを紹介します。
背景フィルタの設定
Web面接(オンライン面接)の背景は、相手の印象に大きく影響します。企業の会議室など、採用面接にふさわしい場所でWeb面接(オンライン面接)を行うのであれば、背景を気にする必要はありません。しかし、自宅や自席からWeb会議に参加するのであれば、Web会議用の背景フィルタの設定をおすすめします。
ツール内に用意されている白地や無地などの背景画面設定のほか、ぼかし加工も手軽に行えます。さらに、自社の企業文化にあった背景画像で面接空間を演出することも可能です。例えば、企業ロゴやオフィス画像などを用いたオリジナルの背景フィルタを作成すれば、社風やチームの雰囲気が伝わりやすくなり、採用のミスマッチ防止にも有効でしょう。
画面共有機能の活用
Web会議ツールの多くには、情報共有に適した画面共有機能やホワイトボード機能が搭載されています。どちらの機能も資料などを画面上で共有できるため、面接の生産性向上につながります。
特にホワイトボード機能では、共有した資料に対して相互にマーカーを引いたり文字を書き込んだりすることが可能です。面接中に新しい情報を書き加えたり、応募者からの質問に答えたりする際に役立ちます。
資料閲覧機能の活用
履歴書や職務経歴書などの応募者資料を画面上に表示しながら、Web面接を実施できる機能です。Web面接中に、紙やPDFの応募者資料を参照するのは効率的ではありません。資料閲覧機能を活用すれば、候補者の顔と資料を同じ画面で確認できるため、Web面接(オンライン面接)の進行がスムーズになるでしょう。
録画機能の活用
面接中の様子や面接内容を録画して後で見返したり、録画した動画をもとに選考する録画面接を行ったりするための機能です。録画機能によって面接官以外の人が客観的に応募者を評価したり、面接官の対応に問題がないか確認したりできるため、面接の品質向上や人材のミスマッチを減らせるでしょう。
また、企業が事前に設定した質問に対して応募者が動画で回答し、提出された録画動画をもとに選考する動画選考にも活用できます。
Web面接ツールはスマホアプリの利用を想定して選定しよう
応募者が使用する端末によって、Web面接ツールのアプリインストールが必要か不要かがわかれます。パソコンの場合は、Webブラウザで利用できる製品がほとんどです。しかし、スマートフォンはアプリのインストールを必須とする製品が多い傾向にあります。Web面接にスマートフォンを利用する応募者は多いため、応募者にとってできるだけ負担の少ない製品を選びましょう。
なお、製品ごとにアプリのインストールの有無や基本機能は異なるため、製品選定の際には製品の特徴を詳細に把握することが大切です。円滑なWeb面接(オンライン面接)を実現するためにさっそく資料を取り寄せ、自社にあう製品の比較をしてみてはいかがでしょうか。