タブレット対応のPOSシステムを比較
まずは、主要なタブレット対応POSシステムを4つ見ていきましょう。
ユビレジ
株式会社ユビレジが提供しています。
業種を問わず使えるPOSシステムで、30,000以上の店舗が利用登録しています。売上共有機能があるため、複数店舗のデータを一元管理できるのも大きな魅力。またCRMや在庫管理、決済サービスなどさまざまなシステム・サービスと連携できるのも特徴です。導入時には専任コンサルタントによる導入支援を受けられるほか、その後の講習や電話サポートなどサポート体制が充実しているのも嬉しいポイントでしょう。
スマレジ
株式会社スマレジが提供しています。
最安0円から利用できる手軽さが特徴のタブレットPOSレジです。電子マネーや自動釣銭機、QRコード決済、端末を顧客に操作してもらうセルフレジなど、多様な決済方法に対応。複数税率への対応機能も備えているため、急な業態変更があっても問題ありません。そのほか、顧客管理・分析機能によりマーケティングを支援してくれるのも魅力的です。
Airレジ
株式会社リクルートホールディングスが提供しています。
最安0円で、周辺機器の準備と初期設定が終わればすぐに利用を始められるPOSレジアプリです。レジの基本機能に加えて売上管理、会計ソフトとの連携など、業務を効率化する機能が満載。同社が提供するAirペイを導入すれば、キャッシュレス決済も可能です。1台のカードリーダーでクレジットカードや交通系ICカードなど、あらゆるキャッシュレス決済に対応できます。
Square POSレジ
Square社が提供しています。
キャッシュレス決済から商品登録・在庫管理・売上レポート・顧客管理・スタッフ管理など、経営に必要な機能を網羅しています。アカウント作成にともなう費用は無料で、発生するコストは決済端末の購入費用と決済手数料のみ。同社のサービスを利用して開設したネットショップならば、Square POSレジと連携して情報を一元管理できます。
タブレット対応のPOSシステムを選ぶポイント
以上のように、タブレット対応のPOSシステムは製品によってさまざまなレジ機能を搭載しています。それでは、自社に適した製品を選ぶにはどのような点に留意すればよいのでしょうか。
- 操作性
- タブレット対応のPOSシステムを導入すれば、一般的には業務の効率が上がります。しかし操作性が悪ければ、かえって効率が低下するおそれもあるでしょう。社内研修などにも多くの時間を割かなければならず、コストがかさみます。
- 機能
- 一口にタブレット対応のPOSシステムといえど、商品管理機能や売上分析機能、予約管理機能など搭載機能はさまざまです。複数店舗管理やクレジットカードリーダー対応など、自社に適した機能をもつ製品を選びましょう。
- 拡張性
- 近年ではキャッシュレス決済も一般的になりました。そのため、POSシステムにはさまざまな決済方法に対応できる拡張性が求められます。それ以外でも他システムとの連携や新機能の追加に柔軟に対応できれば、時代にあわせて業務の質を高められることでしょう。
タブレット対応のPOSシステムを導入するメリット
続いて、タブレット対応のPOSシステムを導入するメリットを紹介します。
導入コスト・維持コストを削減できる
通常のレジであれば、初期費用だけでも数十万円から100万円が必要です。専用の装置なので故障時の修理費も高額になってしまうでしょう。
一方、タブレットレジであれば、用意する機械は基本的にタブレットのみです。こまごまとした周辺機器も必要ですが、一般的に20~30万円程度でひととおり導入できます。故障した際の修理費もさほど高額ではありません。
また、ランニングコストも比較的安くすみます。POSレジシステムの月額費用は安くて0円、高くても1万円程度が相場です。高額なプランを選んだとしても、従来のレジと比べて大幅に高くなることは基本的にありません。
操作を簡単に行える
いつものレジがタブレットになった状態を想像してください。まず、タッチパネルで操作するので会計が簡単にすみます。スマートフォンを使用する感覚で操作できるので、新人やアルバイト社員でもすぐに使いこなせるでしょう。レジ業務でのミスもしにくく、閉店後の会計チェックの手間を省けるかもしれません。
また、同じ商品でも色やサイズ違い、食品であれば味やトッピングなど、商品によっていくつも種類がある場合にも効果的です。会計時には少ない操作で種類別に選択できるうえ、商品の種類ごとの細かい購買分析も可能です。
場所を問わずに会計が行える
通常のPOSシステム、POSレジと大きく異なるのは、タブレット対応のPOSシステムが持ち運び可能である点です。店舗内のレジが込みあっている場合など、レジではない場所で注文を尋ねたり、会計を行ったりできるので顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
タブレット端末を野外に持って行き、オフラインでも会計機能が使用できる製品もあります。イベントを主催する企業で、タブレット型POSレジがよく使われているのはこのためです。店舗以外でも簡単に会計できれば、ビジネスの幅がより広がることでしょう。
洗練された内装を実現できる
カフェや飲食店など、店舗の清潔感、おしゃれさを求める企業でもiPadレジなどのタブレットPOSシステムが使用されています。店舗の雰囲気を統一することで企業のブランディングに役立ち、レジ周りが整理整頓されて清潔感も出ます。スマートで近代的な印象をもたせたい企業にもぴったりでしょう。
POSシステム以外の用途で活用できる
在庫管理、分析などの機能があるPOSシステムですが、タブレットPOSレジシステムではお客様に向けたプロモーション活動も可能です。購買行動のすべてのフェーズで利用できるのは大きなポイントでしょう。画像や動画を見せつつ商品の説明をしたり、店舗にない商品や品切れの商品の紹介をしたりといったことも可能です。
また、タブレットにアプリケーションをインストールするだけで機能の追加ができるのも魅力のひとつ。スタッフへの連絡やスケジュール管理、日報の記録など、POSシステム以外の機能を追加してカスタマイズすることが可能です。
タブレット対応のPOSシステムを導入して業務を効率化しよう
タブレット対応のPOSシステムには以下のようなメリットがあります。
- ■導入・維持コストを削減できる
- ■操作を簡単に行える
- ■場所を問わずに会計が行える
- ■洗練された内装を実現できる
- ■POSシステム以外の用途で活用できる
また、システム選定時には操作性やPOSレジ機能、拡張性についても確認する必要があります。以上を踏まえ、自社に適したタブレット対応のPOSシステムを導入しましょう。