実店舗における販売・売上・在庫管理での4つの課題
複数の実店舗を展開している小売業やサービス業では、販売管理や売上管理、在庫管理などで下記のような課題を抱えているケースが少なくありません。
- 流行の移り変わりが激しく、四半期ごとといった期間で売上を分析し売れ筋商品を見極めていたのでは売上増の好機を逃してしまう
- 各店舗の在庫数変動を本部が把握するまでに時間を要するため、商品仕入れのタイミングが遅れ在庫切れによる機会損失が生じる
- 返品やレジ誤打訂正など、売上計上されない在庫変動が必要となった場合にミスが生じやすい
- 店舗数の拡大によって従業員数が多くなり、人件費がかさんでしまう
そして、こうした課題の解決に貢献するのがPOSシステムなのです。なぜならPOSシステムには、今回ご紹介した課題の解決につながる4つのメリットを有しているからです。
POSシステムの4つのメリット
1. 各拠点の売上をリアルタイムで一括管理できる
POSシステムでは、各店舗のレジデータと本部の管理システムを直接結びつけることができます。そのため本部では、各店舗の売上情報をリアルタイムでチェックすることが可能です。これは各店舗での売れ筋商品の正確な把握につながります。よってPOSシステムの導入により、流行を捉えた商品を的確に拡充できます。
2. 在庫切れによる機会損失を防止できる
前述の通りPOSシステムではレジデータと本部管理システムを連携させられるため、本部の管理部門は在庫数もリアルタイムで把握することができます。したがって、在庫数に応じた的確かつ迅速な商品発注を行うことが可能です。よってPOSシステムの導入は、在庫切れによる機会損失の発生を防止することにもつながるのです。
3. 返品処理なども正確に実行できる
返品処理や誤打訂正といった売上に計上されない処理はミスが生じやすいため、帳票上の在庫と実在庫との誤差を生む原因となることが多いです。しかしPOSシステムでは、こうした処理もシステム上で簡単に実行することができます。処理内容に応じてシステム上で自動的に在庫数を調整してくれるため、誤差も生じにくいです。したがって、返品処理などについても正確に処理を行うことができます。
4. 無人レジ導入で人件費を大幅に削減できる
最近のPOSシステムでは、タッチパネル式のPOSレジを利用できるものもあります。従来のキーボード式POSレジよりも直感的に操作できるため、レジ担当者の教育期間を短縮できるようになりました。
また、商品購入者自身がレジ処理を行うことのできる無人式のPOSレジも登場しています。無人式POSレジを利用できるPOSシステムを導入すればレジ担当者の数を減らすことができるため人件費の大幅な削減も期待できます。
ECサイトでの販売にもPOSシステムを活用できる
今回ご紹介したように、売上や在庫数をリアルタイムで管理でき人件費の削減にも貢献するPOSシステムは実店舗での販売を展開する企業にとって非常に役立つソリューションとなります。
また最近では、実店舗のみならずECサイトでの売上や在庫を管理できるPOSシステムも登場しています。ECサイトにも対応したシステムの多くは、実店舗とECサイトの売上や在庫を連動させて管理することができます。そのためPOSシステムは、ECサイトでの販売も行っているという企業にとっても注目すべきツールとなっているのです。この機会に、ぜひ導入を検討してみましょう。