レコメンドエンジンの市場規模は?
レコメンドエンジンの主な利用先であるEC(電子商取引)については、経済産業省が市場規模を発表しています。同省によると、2024年の国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場は26.1兆円で、前年比5.1%増でした。物販系分野のEC化率も9.8%と、前年から0.4ポイント上がっています。ECの市場の数字で、レコメンドエンジンそのものの数字ではありません。
出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」(2025年8月26日)(2026年10月19日に利用)
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、レコメンドエンジンの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】いま注目されるレコメンドエンジン
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のレコメンドエンジンはAI搭載型の「アイジェント・レコメンダー」が資料請求ランキング1位です。2位はWeb接客やCDPの機能も備えるRtoaster、3位はSalesforceのパーソナライゼーションエンジンでした。4位と5位も1位と同じ会社の製品で、上位5製品のうち3製品を1社が占める点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP5です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アイジェント・レコメンダー | サービス/別途お問い合わせ | AIがユーザーの行動を学習し、個々に合う商品やコンテンツを提案するエンジン。 |
| 2位 | Rtoaster(アールトースター) | クラウド・SaaSなど/別途お問い合わせ | 自動・ルールベースのレコメンドやWeb接客、CDPの機能をまとめたソリューション。 |
| 3位 | Marketing Cloud Personalization | クラウド・SaaS/5,000,000円〜 | AIと顧客データを使い、顧客一人ひとりへのパーソナライズを行うエンジン。 |
| 4位 | アイジェント・レコメンダーS | サービス・SaaS/別途お問い合わせ | 同シリーズのAIエンジンはそのままに、価格や運用をコンパクトにまとめたサービス。 |
| 5位 | アイジェント・レコガゾウ | SaaS/0円〜 | 一斉配信メールを1通ごとにパーソナライズする、AI搭載のレコメンドメール。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。6位はレコメンドエンジン ZETA RECOMMENDです。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているレコメンドエンジンは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のレコメンドエンジン市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている6製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.1社が3製品を提供し、用途や規模で製品を分ける
掲載6製品のうち3製品は、アイジェント・レコメンダーを提供する同じ会社の製品です。標準の製品に加え、中小規模のECにも向けて価格や運用をまとめたレコメンダーS、メールに特化したレコガゾウがあります。3製品とも資料請求ランキングの5位以内に入り、1つのシリーズの中で用途や規模に合う製品を選ぶ形がうかがえます。
2.AIの活用とリアルタイムのレコメンドを掲げる製品が多い
製品ページの紹介を見ると、6製品のうち4製品がAIの活用とリアルタイムのレコメンドを掲げています。アイジェント・レコメンダーはユーザーの行動を自動で学習し、レコガゾウはメールの開封時に予測したアイテムを表示します。Marketing Cloud Personalizationも、顧客の嗜好をリアルタイムで見極めるとしています。
3.サービスとしての提供が多く、価格は問い合わせが中心
製品一覧の掲載内容を見ると、6製品のうち4製品が提供形態に「サービス」を含み、クラウドを挙げるのは2製品です。参考価格を金額で示すのは2製品で、4製品は「別途お問い合わせ」でした。対象の企業規模は4製品が「全ての規模に対応」で、Rtoasterは500名以上、ZETA RECOMMENDは100名以上としています。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■ECサイトで、商品の提案を自動で最適化したい企業
- アイジェント・レコメンダー / アイジェント・レコメンダーS
- ■顧客データを集めて、Web接客やマーケティング全体に生かしたい企業
- Rtoaster(アールトースター) / Marketing Cloud Personalization
- ■メールや広告など、サイトの外でもレコメンドを届けたい企業
- アイジェント・レコガゾウ / レコメンドエンジン ZETA RECOMMEND
同じランキング上位でも、レコメンドを届ける場所や扱うデータの範囲は製品ごとに違います。この分野では、サイトやメールなど、どこで提案を表示したいかを先に決めると、比べる製品を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●掲載6製品のうち3製品は同じ会社の製品で、上位にも同じシリーズが並ぶ
- ●このカテゴリのレビューはRtoasterの12件だけで、ほかの製品の使い心地は資料やデモで確かめる必要がある
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社のサイトの規模や、すでに使っている顧客データ・メールの仕組みとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うレコメンドエンジンを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、レコメンドエンジンの市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社のサイトや販促の施策に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、レコメンドエンジンのおすすめ製品と選び方を紹介しています。あわせてご覧ください。

