無料で使えるシングルサインオンとは
無料で使えるシングルサインオンには、継続利用できる無料プランと、一定期間だけ有料機能を試せる無料トライアルがあります。利用目的によって適した選択肢が異なるため、無料という言葉だけで判断せず、期間や機能範囲を確認しましょう。
一度の認証で複数サービスへ接続する仕組み
シングルサインオンとは、一度の本人認証で複数の業務システムやクラウドサービスへログインできる仕組みです。英語ではSingle Sign-Onと表記され、SSOと略されます。
従業員はサービスごとにIDやパスワードを入力する必要がなくなり、ログインにかかる手間を減らせます。管理者側では、従業員が利用するアカウントやアクセス権限をまとめて管理できる点が特徴です。
無料プランは継続的に利用できる
無料プランは、提供会社が定めた範囲内であれば、期間を設けずに利用できる形態です。基本的なシングルサインオン機能を試しながら、小規模な環境で運用を始められます。
ただし、利用できるユーザー数や連携アプリ、認証方式が限定されることもあります。将来的に利用人数や接続先が増える場合は、有料プランへ移行しやすい料金体系かも確認しておきましょう。
無料トライアルは有料機能を試せる
無料トライアルは、通常は有料で提供される機能を、一定期間だけ試せる仕組みです。管理画面の操作性やシングルサインオンの動作、既存サービスとの接続方法を本番に近い環境で検証できます。
無料期間は製品によって異なり、利用人数や検証できる機能に条件が設けられる場合もあります。申し込み前に、試用期間と対象機能、トライアル終了後の扱いを確認してください。
| 無料提供の種類 | 主な目的 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 小規模な環境で継続利用する | 利用人数や連携先、認証機能の制限 |
| 無料トライアル | 有料版の操作性や適合性を検証する | 試用期間や対象機能、終了後の扱い |
| 個別検証環境 | 自社システムとの接続可否を確認する | 技術支援の範囲や検証環境の条件 |
無料のシングルサインオンでできること
無料版でも、複数サービスへのログイン集約や基本的なID管理を試せる場合があります。無料トライアルでは、多要素認証やアクセス制御も確認可能です。自社の課題と照らしあわせ、必要な機能を実際の環境で検証しましょう。
ログイン操作をまとめられる
シングルサインオンを設定すると、従業員は認証ポータルへログインしたあと、許可された複数のサービスを利用できます。サービスごとにパスワードを入力する回数が減るため、日常的なログイン操作を簡素化できます。
無料版を試す際は、Microsoft 365やGoogle Workspaceをはじめ、日常業務で利用しているサービスと接続できるか確認しましょう。
IDをまとめて管理できる
製品によっては、従業員のIDや所属情報、利用サービスを管理画面に集約できます。入社時のアカウント登録や異動時の権限変更、退職時の利用停止を整理しやすくなるでしょう。
ただし、無料版では外部の人事システムやディレクトリサービスとの自動連携が対象外になる場合もあります。手作業で管理する範囲を事前に確認することが大切です。
多要素認証を検証できる
多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンや生体情報、端末情報といった別の要素で本人を確認する方法です。無料トライアルを利用すれば、ワンタイムパスワードやパスキー、端末証明書による認証を試せる製品があります。
利便性だけでなく、認証に失敗した場合の復旧方法や、スマートフォンを紛失した際の対応も確認してください。
管理画面の操作性を確認できる
シングルサインオンは、導入後も利用者の追加や権限変更、接続先の登録といった運用が発生します。無料トライアルでは、管理者が迷わず設定できるか、必要な情報を確認しやすいかを試せます。
複数の担当者が運用する場合は、管理権限を分けられるかも重要です。操作履歴や認証ログの検索方法まで確認すると、導入後の業務を具体的に想定できます。
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無料のシングルサインオンの制限
無料のシングルサインオンは、費用を抑えて機能を確認できる一方、本番運用に必要な機能がすべて含まれるとは限りません。特に、利用人数や接続先、サポートの範囲は製品によって異なるため、導入前の確認が必要です。
ユーザー数が限られる場合がある
無料プランや無料トライアルでは、登録できるユーザー数に上限が設定されることがあります。少人数の検証には利用できても、全社展開には足りない可能性があるでしょう。
検証用のユーザーだけでなく、管理者やテストアカウントも利用数に含まれるか確認してください。本番導入後の費用を把握するには、従業員数の増加も考慮した試算が必要です。
連携できるサービスが限定される
無料版では、事前に登録されたクラウドサービスだけを接続できる場合があります。自社開発システムや古い業務システムへの接続には、追加設定や上位プランが必要になることもあるでしょう。
製品を選ぶ際は、現在利用しているサービスだけでなく、今後導入する予定のサービスも整理します。標準連携の対象外だった場合に、個別対応を依頼できるかも確認してください。
高度な認証機能が対象外になる
無料プランでは、基本的なIDとパスワードによる認証だけを利用でき、多要素認証や端末制限が有料機能になる場合があります。社外からのアクセスや重要情報を扱う業務では、認証強度が不足する可能性もあります。
無料版だから安全性が低いとは限りませんが、自社が求める認証条件を満たせるかは個別に判断しましょう。
サポート範囲に違いがある
無料版では、問い合わせ方法がメールやWeb上のマニュアルに限定される場合があります。自社システムとの連携設定や移行計画について、個別支援を受けられないケースも考えられます。
認証基盤に問題が起きると、複数の業務サービスへログインできなくなる恐れがあります。本番運用では、障害時の連絡方法や受付時間、復旧支援の範囲も比較してください。
- ■ユーザー数
- 無料で登録できる従業員数や管理者数を確認します。
- ■連携サービス
- 利用中のクラウドサービスや社内システムに接続できるかを調べます。
- ■認証方式
- 多要素認証やパスキー、端末証明書を利用できるか確認します。
- ■ログ保存
- 認証履歴の保存期間や検索、出力機能を比較します。
- ■サポート
- 設定支援や障害発生時の問い合わせ方法を確認します。
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無料のシングルサインオンが向いている企業
無料のシングルサインオンは、少人数で試したい企業や、導入効果を事前に検証したい企業に向いています。一方、全社的なID統制や厳格なアクセス管理が必要な場合は、無料期間を検証に活用し、有料版も含めて比較しましょう。
小規模な範囲から始めたい企業
一部の部署や少人数のチームからシングルサインオンを試したい企業には、無料プランが適しています。限られたサービスだけを利用している場合は、基本機能の範囲でもログイン操作をまとめられる可能性があります。
ただし、対象部署を拡大する予定があるなら、ユーザー追加時の料金や設定方法も確認しておきましょう。
操作性を事前に確認したい企業
シングルサインオンの管理画面や認証手順は製品ごとに異なります。無料トライアルを利用すれば、管理者と一般利用者の両方が操作を試し、自社の運用にあうか判断できます。
情報システム部門だけで検証せず、実際に利用する部署にも参加してもらうと、ログイン時の迷いや業務への影響を把握しやすくなります。
既存環境との接続を検証したい企業
クラウドサービスだけでなく、社内システムやActive Directoryと連携したい企業にも無料トライアルが役立ちます。実際の環境に近い構成で接続を試せば、設定に必要な作業や技術的な課題を把握できます。
本番環境へ直接接続することが難しい場合は、検証用のアカウントやテスト環境を用意しましょう。
導入効果を社内で説明したい企業
シングルサインオンの必要性を社内で説明するには、実際の操作画面や検証結果を示す方法が有効です。ログイン回数の変化や、アカウント登録にかかる作業を記録すれば、導入後の運用を具体的に共有できます。
無料トライアル中に評価項目を決め、利用者から意見を集めると、製品選定の根拠を整理しやすくなるでしょう。
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無料から有料へ切り替える判断ポイント
無料版から有料版へ切り替える際は、利用人数だけでなく、セキュリティ要件や運用工数も判断材料にします。無料版の制限によって手作業が増えたり、必要な認証方式を使えなかったりする場合は、有料版を検討する段階です。
利用人数や接続先が増えたとき
対象となる従業員やクラウドサービスが増えると、無料版の上限に達する可能性があります。部署ごとに異なる方法でアカウントを管理すると、退職者のIDが残るといった管理上の問題も起こりやすくなります。
全社共通の認証基盤として運用する段階では、必要なユーザー数と接続数に対応できる有料プランを比較しましょう。
多要素認証が必要になったとき
社外からのアクセスや個人情報を扱うサービスでは、パスワードだけに依存しない認証が重要です。無料プランで必要な多要素認証を利用できない場合は、有料版への移行を検討します。
認証方法だけでなく、接続元の端末や場所、時間帯に応じてアクセスを制御できるかも確認してください。
ID管理を自動化したいとき
従業員数が増えると、アカウントの登録や変更、削除を手作業で行う負担が大きくなります。人事システムやディレクトリサービスと連携し、ID情報を自動反映できれば、管理作業を減らせるでしょう。
有料プランを比較する際は、入社や異動、退職の情報をどこまで自動処理できるかを確認します。
監査や障害対応を強化したいとき
認証ログを長期間保存したい場合や、監査用のレポートが必要な場合は、有料版が選択肢になります。障害発生時の電話窓口や技術支援、サービス品質保証の有無も判断材料です。
ログインできない状態が業務へ与える影響を整理し、必要なサポート水準を決めてください。
| 判断項目 | 無料版を継続しやすい状態 | 有料版を検討する状態 |
|---|---|---|
| 利用規模 | 少人数や一部部署で利用する | 全社展開や拠点展開を予定している |
| 認証機能 | 基本的なログイン集約で足りる | 多要素認証や端末制限が必要 |
| ID管理 | 手作業でも管理できる | 登録や削除を自動化したい |
| サポート | 社内で設定や復旧に対応できる | 導入支援や緊急時の対応が必要 |
無料で使えるシングルサインオン
ここからは、ITトレンドに掲載されているシングルサインオンのなかから、無料プランが提供されている製品を紹介します。利用できるユーザー数や連携サービスに加え、多要素認証やID管理など、有料オプションの対象となる機能も確認しましょう。
GMOトラスト・ログイン
- 社内システム、業務アプリ、複数SaaSのIDを効率的に一元管理
- シングルサインオンで情報漏えいのリスクを減らし、利便性も向上
- 迅速に多要素認証を導入し、セキュリティを強化
GMOグローバルサイン株式会社が提供する「GMOトラスト・ログイン」は、シングルサインオンやID管理に対応するクラウド型サービスです。基本プランが無料で提供されているため、小規模な環境からログイン集約を始めたい場合に検討できます。有料オプションでは、多要素認証や端末制限、ID連携といった機能も選択可能です。利用予定のサービスが対応アプリに含まれるか確認しましょう。
無料トライアルで検証できるシングルサインオン製品
無料トライアルのある製品は、実際の管理画面や認証手順を確認したい企業に適しています。利用できる期間やユーザー数に違いがあるため、自社の検証計画にあう製品を選んでください。
Okta Workforce Identity
- フィッシングに強い認証フローでログインをより簡単・安全にする
- ADやLDAP等と統合。全てのIDを単一コントロールプレーンから管理
- ユーザーのアクセスを1か所で管理しアクティビティを適切に把握
Okta Japan株式会社が提供する「Okta Workforce Identity」は、従業員のIDやグループ、デバイスをまとめて管理できる認証基盤です。公式サイトでは、Okta Platformを30日間試せる無料トライアルが用意されています。海外拠点を含むID管理や、多くのクラウドサービスとの連携を検討している企業は、管理画面や接続方法を確認するとよいでしょう。
CloudGate UNO
- 認証機能とアクセス条件機能を組み合わせた柔軟なアクセス制限
- ゼロトラストモデルのシングルサインオンでユーザーの利便性向上
- ユーザーの活動状況などを一元管理することで管理コストの削減
株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供する「CloudGate UNO」は、シングルサインオンやID管理、多要素認証、アクセス制限に対応するクラウドサービスです。公式サイトでは、10ユーザー分を最大1か月間試せる無料トライアルが案内されています。利用中のクラウドサービスとの接続や、パスキーを含む認証方法を検証したい企業に向いています。
SeciossLink(セシオスリンク)
- シングルサインオンであらゆるサービスに連携
- IDの一元管理で業務効率化
- FIDO認証や証明書認証などの多要素認証で認証を強化
株式会社セシオスが提供する「SeciossLink(セシオスリンク)」は、ID管理やシングルサインオン、多要素認証、アクセス制御をまとめて行えるクラウドサービスです。公式サイトでは、10ライセンス分を30日間利用できる無料トライアルが案内されています。ID同期やパスキー認証、証明書認証を含め、自社のセキュリティ要件にあうかを確認できます。
資料請求で比較したいシングルサインオン製品
無料トライアルの有無だけで絞り込むと、自社に必要な機能を備えた製品を見落とす可能性があります。トライアルを公開していない製品でも、個別の検証環境やデモを相談できる場合があるため、資料請求で条件を比較しましょう。
HENNGE One Identity Edition
- SAML認証で300超のクラウドサービスと連携が可能
- わかりやすいSSOマニュアルによりスムーズな導入が実現
- ID/パスワードを統合化し、パスワード管理の利便性が向上
HENNGE株式会社が提供する「HENNGE One Identity Edition」は、複数のクラウドサービスに対するシングルサインオンや多要素認証、アクセス制御を支援するサービスです。認証機能に加え、端末や接続元に応じたアクセス管理を検討できます。無料利用の条件や検証方法は個別確認が必要なため、資料請求を活用し、対象サービスや導入支援の範囲を比較してください。
IIJ IDサービス
- 超図解マニュアルと直感的・シンプルなUIで導入・運用がカンタン
- デバイス証明書認証やFIDO2認証など、さまざまな認証機能に対応
- 複数の国内DCで稼働する万全のセキュリティ体制
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJ IDサービス」は、シングルサインオンやアクセス制御、多要素認証、ID管理に対応するクラウド型サービスです。1ユーザーから契約でき、利用するサービス数による追加費用がない料金体系を採用しています。公式サイトではデモやトライアルの相談も受け付けているため、小規模な導入や段階的な展開を検討する企業は資料で詳細を確認しましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「シングルサインオン」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
まとめ
無料のシングルサインオンには、継続利用できる無料プランと、一定期間だけ有料機能を試せる無料トライアルがあります。検証時は、利用人数や連携サービスだけでなく、多要素認証、ID管理、サポート体制も確認しましょう。自社に必要な機能や導入後の費用を比較するには、複数製品の資料請求が役立ちます。まずは資料を確認し、運用条件にあうシングルサインオンを選定してください。



