バーチャルオフィスツールの市場規模は?
バーチャルオフィスツールは、テレワークでもオフィスのように在席の確認や会話ができるようにする製品です。調査会社のITRが2021年11月に発表した調査によると、国内のバーチャルオフィス市場は2020年度に3億2,000万円で、前年度の6.4倍に拡大しました。2020〜2025年度のCAGRは96.8%と予測されていました。コロナ禍でテレワークが広がった時期の数字で、その後の新しい数字は発表されていません。
ITトレンドには、バーチャルオフィスツールとして15製品が掲載され、提供企業も13社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る14製品は情報のみの掲載です。バーチャルオフィスの主なサービスやメリット・デメリットについては、バーチャルオフィスとは?主なサービスやメリット・デメリットも紹介をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、バーチャルオフィスツールの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なバーチャルオフィスツール
まずは、ITトレンドに掲載されているバーチャルオフィスツールを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のバーチャルオフィスツールは仮想オフィスで在席の共有や会話ができるツールが15製品中8製品を占めます。資料請求ランキングの1位は、360度のバーチャルオフィス見学を採用に生かすToursです。住所の利用や郵便物の管理、シェアオフィスなど、実際のオフィスに関わるサービスも並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な9製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Tours | 株式会社Tours | できる(1位) | 360度のバーチャルオフィス体験で職場の雰囲気を伝える、採用向けのサービス。 |
| ovice | oVice株式会社 | 情報のみ掲載 | アバターで近づくだけで会話が始まるバーチャル空間。相手の状況もひと目でわかる。 |
| Remotty | 株式会社ソニックガーデン | 情報のみ掲載 | 在宅勤務で不足しがちな雑談や声掛けをWeb上で取り戻す仮想オフィス。 |
| LIVEWORK | 株式会社ライブリンクス | 情報のみ掲載 | リモートでもオフィスにいる感覚で働けるバーチャルオフィス。ワンクリックで通話できる。 |
| 郵便物管理・転送サービス | サーブコープジャパン株式会社 | 情報のみ掲載 | ハイグレードビルの住所を利用でき、郵便物や荷物の受け取りと管理も任せられる。 |
| Teracy | Teracy株式会社 | 情報のみ掲載 | 他者の存在を感じながら作業できる仮想コワーキングアプリ。基本機能は無料で使える。 |
| MailMate | Doorkeeper株式会社 | 情報のみ掲載 | 郵便物をスキャンしてクラウドで管理できるバーチャル私書箱サービス。法人登記にも対応。 |
| ビジネスエアポート | ライフ&ワークデザイン株式会社 | 情報のみ掲載 | 東急不動産が運営する会員制シェアオフィス。東京・横浜・大阪の拠点を利用できる。 |
| Sococo | 株式会社テレワークマネジメント | 情報のみ掲載 | 見取り図上で在席状況を把握し、部屋に入るだけで音声・ビデオ会話ができる。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
※oviceは、ITトレンドに2つの製品ページがあります。表と図では1つにまとめています。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているバーチャルオフィスツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のバーチャルオフィスツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている15製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.オンラインの仮想オフィスが中心、実際のオフィスのサービスも
掲載15製品のうち8製品は、オンラインの仮想オフィスで在席の共有や会話ができるツールです。一方で、住所の利用や郵便物の管理、シェアオフィスなど、実際のオフィスに関わるサービスも6製品あります。同じ「バーチャルオフィス」の名のもとに、性格の違う製品が並んでいます。
2.アバターやワンクリックで、気軽に声をかけられる工夫
仮想オフィスの8製品では、相手の状況がわかり、すぐに声をかけられる仕組みが共通しています。アバターに触れる製品は8製品中5製品で、oviceは近づくだけで会話が始まる点を掲げています。RemottyやLIVEWORKのように、1クリックで会話や会議を始められる製品もあります。
3.資料請求できるのは1製品、レビューはoviceに集中
ITトレンドから資料請求できるのは、採用向けのバーチャル見学を提供するToursの1製品です。レビューは情報のみ掲載のoviceに106件集まる一方、ほかの製品はRemottyの1件だけです。提供企業は13社に分かれ、製品ページの内容から候補を見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■テレワークでも在席状況を共有し、気軽に声をかけ合いたい企業
- ovice / Remotty / Sococo
- ■オフィスの住所を使ったり、郵便物をまとめて管理したりしたい企業
- 郵便物管理・転送サービス / MailMate
- ■採用活動で、職場の雰囲気をオンラインで伝えたい企業
- Tours
同じバーチャルオフィスでも、オンラインで集まるためのツールと、住所や郵便物を扱うサービスでは目的がまったく違います。社内の会話を補いたいのか、オフィスの機能を借りたいのかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●レビューの多くはoviceに集まっており、ほかの製品は口コミが少ない
- ●「バーチャルオフィス」には仮想オフィスと住所を借りるサービスの両方が含まれるため、どちらを探しているかを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自社の働き方や、社内で使っているコミュニケーションツールとのつながりに合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うバーチャルオフィスツールを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、バーチャルオフィスツールの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、おすすめのバーチャルオフィスツールを、料金や無料トライアルの有無も含めて比較しています。あわせてご覧ください。

