オンライン決済システムが備える主な機能
オンライン決済システムは、インターネット上で代金を受け取り、その記録を管理するための仕組みです。まずは主な機能の全体像を押さえ、そのうえで機能を比べる際に知っておきたい前提を確認しましょう。
- ■決済手段の機能
- クレジットカードやコンビニ払い、銀行振込、QRコード決済、電子マネーで支払いを受け付ける機能
- ■継続課金の機能
- 月額料金のように、同じ顧客に定期的に自動で請求する機能
- ■不正検知の機能
- 本人認証や取引の分析で、不正利用のリスクを抑える機能
- ■入金消込とレポートの機能
- 入金と取引の照合を助け、売上の状況を集計する機能
標準機能とオプション機能の違い
オンライン決済システムの機能には、基本料金で使える標準機能と、追加の申込や費用が必要なオプション機能があります。どの機能が標準に含まれるかは製品によって異なり、同じ名称の機能でも対応範囲が違う場合があります。
比較の際は、機能一覧に記載があるかだけでなく、標準とオプションのどちらに当たるかを確認しましょう。オプションの場合は、追加の費用と申込から利用開始までの期間も確認しておくと、導入計画を立てやすくなります。
決済手段ごとに異なる契約と審査
オンライン決済システムでは、1つの契約で複数の決済手段をまとめて利用できる製品があります。ただし、決済手段ごとに提供元の会社が異なるため、それぞれに審査が行われる場合があります。
審査の結果によっては、希望する決済手段の一部が利用できない可能性もあります。取り扱う商品やサービスの内容によって審査の条件が変わることもあるため、必要な決済手段が利用できるかを申込前にベンダーへ相談しておきましょう。審査にかかる期間も、利用開始日を決めるうえで確認したい項目です。
支払い方法を広げる決済手段の機能
顧客が希望する方法で支払えるかどうかは、購入の完了に影響する要素です。ここでは、オンライン決済システムで扱われる代表的な決済手段について、仕組みと比較の際に確認したい項目を順に紹介します。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、顧客が入力したカード情報をもとに、カード会社に利用可能かを確認する与信を行い、売上を確定させる仕組みです。注文時に与信だけを行い、商品の発送時に売上を確定させる仮売上の機能を持つ製品もあります。
比較の際は、対応するカードブランドの種類や、本人認証の仕組みであるEMV 3-Dセキュアへの対応を確認しましょう。一度登録したカード情報で次回以降の支払いを簡単にする機能の有無も、リピート購入の多い事業では確認したい項目です。
コンビニ払いと銀行振込
コンビニ払いは、顧客に払込票や支払い番号を発行し、コンビニの店頭で代金を支払ってもらう方法です。支払いの完了から入金の通知までに時間差が生じる場合があるため、通知のタイミングと支払期限の設定方法を確認しましょう。
銀行振込では、取引ごとに異なる振込先口座を割り当てるバーチャル口座に対応しているかが、入金確認の手間を左右します。振込金額の過不足があった場合の扱いや、通知の方法も比較しておくと、運用開始後の対応に迷いにくくなります。
QRコード決済と電子マネー
QRコード決済は、スマートフォンのアプリでコードを読み取ったり表示したりして支払う方法です。オンラインでは、アプリに移動して支払いを承認する流れが用いられます。電子マネーは、事前にチャージした残高から支払う方法です。
どのサービスに対応しているかは製品によって異なるため、自社の顧客が使うサービスが対応一覧に含まれているかを確認しましょう。サービスごとに手数料率や入金サイクルが異なる場合もあるため、あわせて確認が必要です。
継続課金と不正検知の機能
定期的に料金を受け取る事業や、不正利用のリスクがある商材を扱う事業では、決済手段に加えて取引を支える機能の確認が欠かせません。ここでは継続課金と不正検知の機能について、比較の際に見ておきたい点を紹介します。
サブスクリプションの継続課金
継続課金は、月額や年額の料金を、登録済みの支払い方法で自動的に請求する機能です。請求の周期や金額を顧客ごとに設定できるか、プランの変更や一時停止に対応しているかを確認しましょう。
カードの有効期限切れや残高不足で請求が失敗した場合に、再決済を行えるか、顧客へ通知できるかも重要です。継続課金に対応する決済手段がクレジットカードに限られる製品もあるため、口座振替やコード決済での継続課金が必要かも整理しておきましょう。
不正利用の検知と本人認証
不正検知の機能は、注文者の情報や購入の傾向をもとに、不審な取引を見つけて保留したり、担当者に通知したりする仕組みです。本人認証のEMV 3-Dセキュアとあわせて利用することで、不正利用のリスクを抑える効果が期待できます。
ただし、判定の基準を厳しくしすぎると、正しい注文まで保留される場合があります。判定のルールを自社で調整できるか、保留された注文を確認する手順がわかりやすいかを、デモや資料で確かめておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でオンライン決済システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
入金消込と決済レポートの機能
決済を受け付けたあとは、入金を確認して売上を記録する業務が続きます。オンライン決済システムの管理機能を活用すると、経理部門の作業や売上の把握にかかる手間を減らせる可能性があります。主な機能を見ていきましょう。
入金消込を助ける明細とデータ出力
入金消込を効率化するには、決済ごとの入金予定日や入金額、差し引かれた手数料を明細で確認できるかが重要です。明細をCSVで出力できるか、会計ソフトや販売管理システムに取り込める形式かを確認しましょう。
注文番号や顧客番号を決済データに付けて登録できれば、自社のデータとの照合にかかる手間を減らせます。APIで入金情報を取得できる製品なら、照合作業を自動化できる可能性もあります。返金や取消があった取引が明細でどう表示されるかも、あわせて確認しておきましょう。
売上分析に使える決済レポート
決済レポートは、期間や決済手段ごとに売上や件数を集計して表示する機能です。どの決済手段がよく使われているか、エラーや取消がどれくらい発生しているかを把握すると、決済手段の見直しや、決済画面の改善に役立てられます。
集計できる項目や期間の指定方法、グラフ表示の有無は製品によって異なります。経営層への報告に使う場合は、必要な集計を管理画面で作れるか、データを出力して社内で加工する必要があるかを確認しましょう。レポートを閲覧できる担当者の範囲を権限で制御できるかも、比較の材料です。
必要な機能を見極める手順
機能の多い製品が自社にあうとは限らず、使わない機能のために費用が増える場合もあります。自社の取引に必要な機能を見極め、過不足なく比較するための手順を紹介します。候補を絞り込む段階で活用してください。
自社の取引に必要な機能を書き出す
最初に、現在の取引で使われている支払い方法と、今後追加したい支払い方法を書き出します。定期的な請求があるか、不正利用のリスクがある商材を扱うか、入金消込にどれくらい時間がかかっているかも整理しましょう。
書き出した内容をもとに、必須の機能と、あれば望ましい機能に分けます。必須の機能を満たす製品に候補を絞ってから、費用や操作性を比べると効率的です。将来の事業計画で必要になりそうな機能は、後から追加できるかどうかも確認しておくと安心です。
機能の有無だけでなく使い方まで確認する
機能一覧で対応していると書かれていても、実際の操作手順や設定の手間は製品によって異なります。デモ画面やテスト環境で、決済から返金、入金明細の出力までの流れを担当者が試してみましょう。
試せない機能については、利用の流れを資料で確認し、不明な点を商談で質問します。回答を比較表にまとめておくと、社内での判断がスムーズに進みます。導入後に使い方がわからなくなった場合に備え、マニュアルや問い合わせ窓口の有無も確認しておきましょう。
カード決済から継続課金まで機能で比べる決済サービス
決済手段の幅や継続課金、不正利用への対策など、この記事で取り上げた機能をもとに比較したい製品を紹介します。
サブスクペイ Standard
- クレカ、口座振替、銀行振込、コンビニ決済などの決済手段に対応
- カード決済の決済手数料は、業界最安水準の2.5%〜
- 一度登録すればその後の課金処理をすべて自動化
株式会社ROBOT PAYMENTが提供する「サブスクペイ Standard」は、毎月の課金と顧客管理を自動化する決済サービスです。継続課金の機能として、一度登録した顧客への課金処理が自動で行われ、毎月の課金を人手で繰り返す作業を減らせます。決済手段はクレジットカードや口座振替、銀行振込、コンビニ決済に対応しているため、顧客の希望にあわせて支払い方法を用意できます。クラウド型で提供されるサービスです。
ASJペイメント
- 3Dセキュア2.0・セキュリティコード・PCI DSS Ver4.0に対応
- EC-CUBE等ショッピングカート対応の決済モジュール・プラグイン
- 決済手数料3.1%~、初期費用0円でオンライン決済を導入
株式会社ASJが提供する「ASJペイメント」は、ECサイトやメール注文にカード決済を導入できる決済代行サービスです。不正利用への対策として3Dセキュアやセキュリティコードを利用でき、PCI DSSにも準拠しています。決済手段はクレジットカードとコンビニ決済に対応し、EC-CUBEやWelcartに対応した決済モジュールが無料で提供されます。クラウド型のサービスのため、ECサイトにカード決済の機能を加えたい場合に検討できます。
Paidy (Paidy合同会社)
- 加盟店70万店以上もの導入実績
- メールアドレスと電話番号の入力だけで利用可能
- 分割払いや予算設定などユーザー向け便利機能が豊富
ペイジェント (株式会社ペイジェント)
- カード情報の非保持化や3Dセキュアなどセキュリティ対策が盤石
- 締め日から最短5営業日で入金される迅速性
- 多数のECサービスに標準対応し円滑に導入可能
ルミーズ (ルミーズ株式会社)
- 開発工数をかけることなく決済の導入が可能!
- 便利な決済システムで顧客満足度UPに貢献!
- 導入実績10,000社以上!幅広い商材に対応!
VeriTrans4G (株式会社DGフィナンシャルテクノロジー)
- 当社との契約のみで複数の決済手段が利用可能
- 管理画面から決済手段をまとめて管理
- 決済手段ごとの売上をまとめて入金。経理の負担を軽減
StripeBilling (ストライプジャパン株式会社)
- サブスク、従量課金、単発請求に対応
- 消費税・VATの自動計算と会計管理の自動化
- ノーコードやAPIで開発期間を短縮
まとめ
オンライン決済システムの機能は、決済手段、継続課金、不正検知、入金消込とレポートに大きく分けられます。機能の対応範囲や標準とオプションの区分は製品によって異なるため、自社の取引に必要な機能を書き出し、使い方まで確認して比較することが大切です。
必要な機能を整理したら、条件にあう製品を複数ピックアップしましょう。資料請求で機能の詳細と費用を確認し、自社にあう製品を比較してください。

