大手総合商社であり、現在、日本に12か所、海外には68か国、131か所に事業所、現地法人を持つ丸紅株式会社様(本社:東京都中央区日本橋、代表 國分 文也)。この同社が2015年から取り組んでいるのが、計数管理システム「DELTA(デルタ)」である。
DELTAは、アナリティクス分野の第一人者、トーマス・ダベンポート 氏提唱の「勘・経験・度胸からデータ分析をもとにしたビジネスへと移行する際に必要な5つの要素」すなわち、Data・Enterprise・Leadership・Target・ Analyticsの頭文字をとって、「DELTA」と名付けられた。 DELTA導入の背景のひとつとして、同社のビジネスが丸紅本社単体をメインにしたものから、各グループ会社へと主体がシフトしているにもかかわらず、システムは単体中心になっていた。これを実態に合わせたシステムへと変えていく必要があったという。
DELTAの狙いは次の3点があげられる。
●丸紅本体のみならず海外事業所、グループ会社も含めた連結データを対象とした連結データベースを構築。グループ全体のデータが一元化されたデータ分析基盤を提供
●社内の各システムと自動で連携し、データを集約することで、これまで手作業で行われてきたデータの収集、さらにそれを分析するための変換、ロードといった 作業にかかっていた時間、手間を削減
●データ集計に関する業務時間を削減し、討議、モニタリングといった戦略的なものへシフト
2015年秋、DELTA導入が決定され、2016年1月からDELTA構築のためのプロジェクトがスタートした。そのアウトプットのために選ばれたのがMicroStrategy だった。
MicroStrategyを導入した目的について以下の3点をあげている。
●情報システムの機能不足により発生する、人力での情報収集・集計、分析・調査工数を減らしたい
●データベースへ情報蓄積し、担当者の異動時のデータ引き継ぎを簡単にしたい
●グループ会社も含め、複数存在するデータを統一して管理したい