ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■料金体系別
- 利用ユーザー数に応じた課金:Tableau Cloud、MotionBoard
- 閲覧者のセッション数に応じた課金:Amazon QuickSight
- 無料トライアルで試せる:Tableau Cloud、Dr.Sum
- ■社内データとの接続方法別
- オンプレミスのデータベースへ接続:軽技Web Cloud
- クラウドにデータを集約して分析:Domo、Dr.Sum
- ■アクセス管理の機能別
- シングルサインオンへの対応:Domo、Tableau Cloud
- IPアドレスによる接続制限:軽技Web Cloud
クラウド型BIツールへの乗り換えが検討される場面
クラウド型BIツールへの乗り換えは、現在の分析環境に何らかの負担や限界を感じたときに検討されます。乗り換え元によって確認すべき点が異なるため、自社がどの場面にあたるかを整理しておきましょう。
オンプレミスBIのサーバ更新や保守の負担
自社のサーバにBIツールを導入するオンプレミス型では、サーバの更新時期が乗り換えを検討するきっかけになることがあります。ハードウェアの買い替えやOSの更新、BIツールのバージョンアップを自社で行う必要があるためです。
クラウド型BIツールでは、サーバなどの基盤の管理を提供会社が担うため、こうした作業の負担を抑えられます。専任のインフラ担当者がいない企業や、少人数で情報システムを運用している企業では、乗り換えを検討する理由の一つとなります。
ExcelやAccessでの集計の属人化
BIツールを使わず、ExcelやAccessで集計表やレポートを作っている企業もあります。この場合、マクロや関数を作った担当者しか仕組みを理解しておらず、異動や退職で作業が止まる恐れがあります。
また、ファイルが社内のパソコンや共有フォルダにあると、外出先や在宅勤務での閲覧に手間がかかります。クラウド型BIツールに移せば、ブラウザから最新のダッシュボードを確認できる環境を整えられます。乗り換えを機に、集計の手順を文書に残しておくことも大切です。
他のクラウド型BIツールからの見直し
すでにクラウド型BIツールを使っている企業が、別のクラウド型BIツールへの乗り換えを検討することもあります。主なきっかけは、料金の改定や利用人数の増加による費用の上昇、必要な機能との不一致です。
例えば、閲覧する社員が増えて利用者数に応じた費用が膨らんだ場合や、使っていない機能のために上位プランを契約している場合が考えられます。現在の利用状況を整理し、どの料金体系なら費用を抑えられるかを試算してから比較を始めましょう。
オンプレミスとクラウドで変わるBIツールの料金
クラウド型BIツールの料金は、オンプレミスとは考え方が大きく異なります。乗り換え後の費用を正しく見積もるには、課金の単位と、オンプレミスで払っていた費用のうち何が不要になるかを把握する必要があります。
作成者と閲覧者で分かれるユーザー課金
クラウド型BIツールでは、利用者1人あたりの月額や年額で料金が決まる体系が見られます。ダッシュボードを作る作成者と、見るだけの閲覧者で単価を分けている製品もあります。
この体系では、閲覧者の人数が費用に大きく影響します。全社員にダッシュボードを公開したい場合は、閲覧者の単価や、閲覧者向けの割安な区分があるかを確認しましょう。乗り換え前に、作成者と閲覧者の人数をそれぞれ見積もっておくと、製品ごとの費用を比べやすくなります。
利用量や容量に応じた課金
利用者数ではなく、処理するデータの量や保存容量、計算の処理量に応じて料金が決まる体系もあります。閲覧者が多い企業では、ユーザー課金より費用を抑えられる場合があります。
一方で、データ量や分析の頻度が増えると、費用が想定を超える可能性があります。乗り換えの検討時には、現在のデータ量と今後の増え方をもとに費用を試算し、上限の設定や利用状況の確認ができるかも提供会社に確認しておきましょう。
不要になる費用と新たに発生する費用
オンプレミスからクラウド型BIツールへ乗り換えると、サーバの購入費や保守費、データセンターの利用料などが不要になる場合があります。費用を比べる際は、ライセンス料だけでなく、こうした周辺の費用も含めて比較することが重要です。
反対に、クラウドへデータを集約する場合のデータベースの利用料や、社内データと接続するための設定作業など、新たに発生する費用もあります。初期費用と数年間の運用費を合計した総額で比べると、判断を誤りにくくなります。
社内データにクラウドから接続する方法
クラウド型BIツールに乗り換えると、社内のサーバにあるデータへ、インターネット側から接続する必要が生じます。接続の方法は大きく2つあり、データの量や社内のセキュリティ方針によって選び方が変わります。
オンプレミスのデータベースへの接続
1つ目は、社内のデータベースにデータを置いたまま、クラウド型BIツールから接続する方法です。社内ネットワークに中継用のソフトウェアを設置し、クラウドとの通信を仲介する仕組みを用意している製品があります。この中継用のソフトウェアは、ゲートウェイと呼ばれることがあります。
データを社外に移さずに済む一方で、中継用のソフトウェアを動かすサーバの管理や、通信を許可するための設定が必要です。導入時には情報システム部門と相談し、社内のネットワークの方針に沿って設定できるかを確認しましょう。
クラウドにデータを集約する方法
2つ目は、分析に使うデータをクラウド上のデータベースに集約し、そこへクラウド型BIツールから接続する方法です。基幹システムやクラウドサービスのデータを定期的に転送し、分析用にまとめておきます。
クラウド上で処理が完結するため、大量のデータを扱う場合でも表示の速さを保ちやすくなる可能性があります。ただし、データの転送や加工の仕組みを作る手間と、クラウド上のデータベースの利用料がかかります。分析するデータの量や更新頻度を踏まえ、1つ目の方法と比べて選びましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でクラウド型BIツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
クラウドBIへの乗り換えで変わるセキュリティと運用
クラウド型BIツールでは、データやダッシュボードがインターネット経由で利用できるようになる分、アクセスの管理がより重要です。運用面でも、オンプレミスとは異なる変化があることを理解しておきましょう。
アクセス制御と認証の設定
クラウド型BIツールは、社外からも利用できる反面、アクセスの管理を適切に設定する必要があります。確認したいのは、社内の認証基盤と連携して1つのIDで複数のサービスにログインできるシングルサインオンや、接続元のIPアドレスを制限する機能に対応しているかです。
あわせて、部署や役職ごとに閲覧できるデータを絞り込めるか、操作の記録を確認できるかも確かめましょう。これらの機能の有無や設定できる範囲は、製品や料金プランによって異なります。
データの保存場所と外部共有の管理
クラウド型BIツールでは、データがどの国や地域のデータセンターに保存されるかを確認しておきましょう。業種や取引先との契約によっては、データの保存場所に条件がある場合があります。
また、ダッシュボードを社外の取引先と共有する機能がある製品では、意図しない公開を防ぐ設定が欠かせません。共有を許可する利用者を限定するなど、社内のルールを決めておきます。データの暗号化や、提供会社が取得している第三者認証についても、資料請求や問い合わせで確認しましょう。
バージョンアップの自動適用
クラウド型BIツールでは、機能の追加や改善が提供会社の側で順次適用される仕組みが基本です。自社でバージョンアップ作業を行う必要がなく、新しい機能を早く使える点は利点といえます。
一方で、画面の配置や操作方法が利用者の知らないうちに変わる場合もあります。提供会社が公開する更新情報を確認する担当者を決め、影響がありそうな変更は事前に利用者へ周知する運用を整えておきましょう。
クラウド型BIツールへの段階的な移行
クラウド型BIツールへの乗り換えは、いきなり全社で切り替えるのではなく、小さな範囲で試してから広げていくと失敗を防ぎやすくなります。旧環境をいつ止めるかの判断も、計画に含めておきましょう。
トライアル期間での接続と表示の確認
クラウド型BIツールには、無料のトライアル期間を設けている製品があります。この期間を使い、実際に自社のデータへ接続して、表示の速さや操作のしやすさを確かめましょう。
試す際は、売上の月次推移など、利用頻度の高いダッシュボードを1つ選んで作ってみるのがおすすめです。社内データとの接続方法や権限の設定まで試しておくと、本格的な導入後に起こり得る課題を事前に把握できます。複数の製品を同じ条件で試すと、比較もしやすくなります。
旧環境を停止する時期の判断
新しいクラウド型BIツールの利用が軌道に乗るまでは、旧環境を一定期間残しておくと安心です。新旧のダッシュボードで同じ数値が出ることを確認できた業務から、順に旧環境の利用を終えていきます。
オンプレミスのサーバは、保守契約の期限やハードウェアの更新時期にあわせて停止時期を決めると、費用の重複を抑えられます。旧環境のデータや集計の履歴を残す必要があるかも確認し、停止前に保存方法を決めておきましょう。
クラウド型BIツールの特徴一覧
クラウドへの乗り換えを検討する際に比較したい、各BIツールの特徴を一覧にしました。データの接続方法や料金体系、運用管理の負担などに注目し、自社の環境にあう製品を探す際の参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Domo | サーバやストレージの用意が不要。シングルサインオンや多要素認証に対応 |
| 軽技Web Cloud | サーバレスで利用でき、AWS・Azureやオンプレミスのデータベースに接続 |
| Tableau Cloud | 完全ホスティング型。シングルサインオンに対応し、無料トライアルあり |
| MotionBoard | クラウド版はユーザー数に応じた月額料金。サーバーの運用メンテナンスを任せられる |
| Dr.Sum | クラウド版はテナント単位の月額料金。オンプレミス版もあり、無料トライアルを用意 |
| SAP Analytics Cloud BI | SAP Analytics Cloud向けのテンプレートで実績・予算・見込を一体分析 |
| Amazon QuickSight | 作成者は月額のユーザー課金、閲覧者はセッション単位の従量課金 |
| Looker Studio | Googleのサービスに散在するデータを一元化し、チームで共同編集できる |
| GoodData | セマンティックレイヤーを備えたクラウド型BI。人数・データ量は無制限 |
| InforBirst | 業界別テンプレートを備え、データ統合・可視化・AI分析を提供 |
クラウド導入・既存データ連携で選ぶBIツール
サーバの管理を手放せるか、社内に残るデータへどうつなぐか、料金がどの単位で決まるかは、クラウド型BIツールを選ぶ際の重要なポイントです。ここでは、データの接続方法や運用管理、料金体系などの観点から比較したい製品を紹介します。
Domo
- データ活用を実現するために必要な機能をオールインワンで提供
- SaaS型BI国内市場NO.1!※高い顧客満足度を獲得!
- モバイル標準対応なのでデータを元に迅速なアクションを促進可能
ドーモ株式会社(代理店:NDIソリューションズ株式会社)が提供する「Domo」は、クラウド型のBIプラットフォームです。サーバやストレージを自社で用意する必要がなく、BIサーバの更新・保守にかかる負担を軽減できます。社内のデータベースに保存された情報もクラウド上に集約でき、PCやスマートフォンからダッシュボードを確認できます。また、シングルサインオンや多要素認証などのセキュリティ機能を備えており、社外からのアクセス管理にも対応しています。既存のBI環境をクラウドへ移行し、運用負担を減らしたい企業に適しています。
軽技Web Cloud
- サーバレス運用でインフラ管理の手間と費用を抑制
- AWS・Azureとオンプレデータベースを一括活用
- 簡単操作で検索からダッシュボード表示まで完結
富士電機ITソリューション株式会社が提供する「軽技Web Cloud」は、データ活用ツール「軽技Web」をクラウド上で利用できるBIツールです。サーバレスで利用できるため、サーバの購入や構築、保守といったインフラ管理の負担を抑えられます。AWSやAzure上のデータに加え、オンプレミスのデータベースにも接続可能です。2要素ログインやIPアドレスによる接続制限などのセキュリティ機能も備えています。無料トライアルや専門スタッフによるサポートも利用でき、既存のデータベースを活用しながらクラウド化を進めたい企業に適しています。
Tableau Cloud
- インテリジェントなツールのデータの力で自信の持てる意思決定へ
- 理解しやすいインサイトで時間を節約し、誰もが簡単に分析できる
- 埋め込み分析で顧客にデータで価値・シームレスな体験を提供
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Tableau Cloud」は、完全ホスティング型のクラウド分析プラットフォームです。サーバーの構成やソフトウェアのアップグレード、ハードウェアの容量拡張などを自社で管理する必要がありません。データの準備から分析、共有までを一つの環境で行え、自然言語による質問にも対応しています。また、シングルサインオンやIDプロバイダーとの連携も可能です。ユーザー単位の料金体系で、無料トライアルも利用できるため、運用負担を抑えながらクラウドBIを導入したい企業に適しています。
MotionBoard
- 3,900+社導入・顧客満足度4年連続No.1・サポート品質ランク★★★
- 生成AI機能*チャットで自動生成・インサイト分析も自然言語で!
- システムも現場・IoTデータも、60種類以上のデータソースと接続◎
ウイングアーク1st株式会社が提供する「MotionBoard」は、ノーコードで操作できるデータ活用プラットフォームです。クラウド版はユーザー数に応じた月額料金で利用でき、サーバーの手配やセットアップ、バージョンアップなどの管理負担を軽減できます。クラウド版とオンプレミス版の両方を提供しているため、既存環境の運用方針や利用規模にあわせて導入形態を選択可能です。自社のデータ活用環境を見直し、運用負担を減らしたい企業に適しています。
Dr.Sum
- 導入実績8,000社超!顧客満足度No.1・サポート品質ランク★★★
- 散在したデータを一元化、10億件のデータも1秒台で◆高速集計◆
- 直感的な操作で誰でも簡単にデータ分析が可能
ウイングアーク1st株式会社が提供する「Dr.Sum」は、データの統合・集計から分析までを支援するデータ分析基盤です。クラウド版は1テナント単位の月額料金で利用でき、無料トライアルも用意されています。社内に分散したデータを一元管理し、高速に集計・分析できる点が特徴です。また、オンプレミス版も提供しているため、既存のデータ分析環境や運用方針にあわせて導入形態を選べます。データの集計基盤をクラウドへ移行したい企業や、既存環境を活用しながら分析業務を効率化したい企業に適しています。
SAP Analytics Cloud BI
- 実績・予算・見込を一体分析し、未来志向の経営管理を実現
- 経営&営業ダッシュボードを統合、経営と営業の高い連携を実現
- 競合企業のデータも分析し、市場でのポジションを把握可能
アクセス・インテリジェント・ソリューションズ株式会社が提供する「SAP Analytics Cloud BI」は、SAP Analytics Cloud向けの分析テンプレートです。BIと予算管理、予測分析を統合したクラウド型ソリューションを活用し、実績・予算・見込のデータを一元的に分析できます。経営ダッシュボードと営業ダッシュボードを標準搭載しており、ドラッグ&ドロップによるレポート作成やAIを活用した将来予測にも対応しています。予算管理オプションを追加すれば、予実対比などの分析も強化できます。経営情報をクラウド上で可視化し、データにもとづく意思決定を進めたい企業に適しています。
Amazon QuickSight (アマゾンウェブサービスジャパン合同会社)
- セッション単位での課金!ライセンス数の概念なく利用可能
- 自然言語による質問で欲しいデータをすぐに抜き出せる!
- WEBサイトやアプリに埋め込んで効率的に周知・活用!
Looker Studio (グーグル合同会社)
- Googleのサービスに散在するデータを一元化
- 自由度の高いカスタマイズ機能で意思伝達を円滑化
- 共同編集機能でチームワークを強化
GoodData (株式会社サムライズ)
- 世界14万社が利用、高い信頼性と実績
- フルコード・ローコード・ノーコード対応で幅広い層に支持
- 人数・データ量無制限でデータ活用促進
InforBirst (インフォアジャパン株式会社)
- 業界・役割別コンテンツで導入を迅速化。
- AIとクラウドでデータ統合・分析とデータ準備工数を削減。
- 集中・分散型BIを融合し、企業全体のデータ活用を実現。
まとめ
クラウド型BIツールへの乗り換えでは、利用者数や利用量に応じた料金体系への変化と、社内データにクラウドから接続する方法を先に確認することが重要です。オンプレミスのサーバ費用が不要になる一方で、新たな費用も含めた総額で比較しましょう。アクセス制御やデータの保存場所を確かめ、トライアルで小さく試してから段階的に移行すると安心です。自社の料金条件やデータの扱いにあうクラウド型BIツールを比較したい方は、資料請求を活用してください。

