Sitecore Experience Platformとは
基本的にCMSと言うと、Webサイトの構築や更新を行うシステムを指します。しかし、Sitecore Experience Platformでできるのはそれらだけではありません。
顧客データの収集から分析、マーケティングオートメーションでの活用などを通じ、ユーザに個人最適化されたコンテンツを表示します。顧客が自社との関わりでどのような体験をするのか、総合的に管理するプラットフォームと言えます。
Sitecore Experience Platformでできること
Sitecore Experience Platformの主な機能のうち、代表的なものをいくつか紹介します。
◇エクスペリエンスエディター
見たままのものを出力できるエディタを「WYSIWYG」エディタと言います。「What You See Is What You Get」の略で、編集画面と同じ見た目のものが、成果物として出力されるのです。Sitecore Experience Platformのエクスペリエンスエディタはこの「WYSIWYG」に対応し、ブログやWordと同じ感覚でWebサイトを編集できます。
◇マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーション(MA)を自社で導入しようとした場合、多くの企業は専用のMAツールを検討するでしょう。しかし、Sitecore Experience PlatformはCMSでありながらMA機能が備わっています。両者を統合的に扱えることで、よりシームレスな情報連携が実現します。
◇Path Analyzer
せっかくWebサイトを訪問してくれた顧客がすぐに離脱したのでは意味がありません。Path Analyzerは顧客にとって何が効果的で、何がそうでないのかを分析・特定し、コンテンツのブラッシュアップを支援します。
◇デバイス検知機能
IPアドレスに基づくデバイス検知機能が備わっています。Webサイトを訪問した顧客がどこにいるのかを特定可能。これにより、Web上と実店舗の間にある垣根を取り払ったシームレスな顧客体験が実現します。
◇Salesforce Connectors
Salesforceと連携できます。そこに保存されている顧客データなどをWebサイト構築に役立てることで、さらに上質な顧客体験を実現できます。
Sitecore Experience Platformの強み
Sitecore Experience Platformを活用すれば以下のことが実現します。
◇顧客データ管理
顧客との間に生じた関係を、APIを利用してあらゆるチャネルから収集し、クラウド上のストレージに保存。具体的には、ERPやCRM、アプリ、実店舗などのチャネルからデータを収集し、データベースにインポートできます。企業と顧客が関係を構築し始めてから現在に至るまでのすべてのデータを保管します。
◇パーソナライズ
Sitecore Experience Platformにはパーソナライズツールが内蔵されています。これを使えば、コンテンツのリアルタイムな変更が可能です。購買に関するデータを収集し、そこからさらなる購買を促すコンテンツを表示することで、価値の高い顧客体験を実現します。
◇マーケティングオートメーション
チャネル全体から情報を収集できる強みを活かすことで、シームレスなマーケティンが可能になります。あらゆるチャネルから得られた顧客の像に基づくことで、ユーザー1人ひとりに適したコミュニケーションを自動化できます。
◇ヘッドレスCMS
ヘッドレスCMSとは、ビューのないCMSのことです。CMS側でビューを生成しないため、マルチデバイス対応が容易など、フロントエンド側での自由度が高いのが魅力です。Sitecore Experience PlatformはこのヘッドレスCMS機能も搭載。IoTやVR、ARなど新しいチャネルの活用に適しています。