フィルタリングソフトの市場規模は?
フィルタリングソフトは、業務に関係のないサイトや危険なサイトへのアクセスを制限する製品です。JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)の調査によると、国内のURLフィルタリング製品の市場は2023年度の推定実績で44,254百万円でした。前年度比7.7%増で、2025年度には53,548百万円になると予測されています。
出典:JNSA「2024年度 国内情報セキュリティ市場調査報告書」(2025年7月7日)
ITトレンドには、フィルタリングソフトとして11製品が掲載され、提供企業は7社です。現在、ITトレンドから資料請求できる製品はなく、11製品すべてが情報のみの掲載です。フィルタリングの概要やメリットについては、フィルタリングとは?セキュリティ担当者が知るべき概要、メリットをご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、フィルタリングソフトの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なフィルタリングソフト
まずは、ITトレンドに掲載されているフィルタリングソフトを紹介します。掲載されている製品の顔ぶれは、市場にどんな種類の製品があるかを知る手がかりです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のフィルタリングソフトはWebサイトの閲覧を制御する製品が11製品中7製品を占めます。現在はITトレンドから資料請求できる製品はなく、すべて情報のみの掲載です。閲覧を制限する製品に加え、Webの閲覧そのものを分離・無害化する製品も並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| i-FILTER | デジタルアーツ株式会社 | 情報のみ掲載 | サイトをカテゴリ分類する「ホワイト運用」で、有害サイトへのアクセスを防ぐ。 |
| InterScan WebManager | トレンドマイクロ株式会社 | 情報のみ掲載 | 不正サイトの情報をリスト化し、国内外の有害サイトの閲覧リスクを減らす。 |
| InterSafe WebFilter | アルプスシステムインテグレーション株式会社 | 情報のみ掲載 | ファイルの無害化やWebサービスの制御、アクセスログの活用に対応。 |
| InterSafeGatewayConnection | アルプスシステムインテグレーション株式会社 | 情報のみ掲載 | マルチOS対応のクラウド型で、テレワークや持ち帰り学習に対応。 |
| InterSafeplus | チエル株式会社 | 情報のみ掲載 | 学校・教育機関向けで、URLデータベースによる規制や一括管理に対応。 |
| InterCLASSFilteringService | チエル株式会社 | 情報のみ掲載 | Chrome OSに特化し、学校現場にあわせた柔軟なルールで運用できる。 |
| WebSecurityService | Broadcom Inc. | 情報のみ掲載 | Web・クラウドアプリの通信を中継し、場所を問わず保護ポリシーを適用。 |
| Web分離・無害化ソリューションMenloSecurity | NTTドコモビジネス株式会社 | 情報のみ掲載 | Web閲覧とメールのURL・添付ファイルを無害化する、クラウド型のサービス。 |
| InterSafeWebIsolation | アルプスシステムインテグレーション株式会社 | 情報のみ掲載 | Webフィルタリングの技術を搭載し、標的型攻撃やランサムウェアに備える。 |
| 情報セキュリティSDK | 株式会社JSecurity | 情報のみ掲載 | アンチスパムやURLフィルタなどを、SDKで自社製品に組み込める。 |
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年のフィルタリングソフト市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている11製品の製品ページとレビューの件数から、市場の傾向を整理します。
1.閲覧を制御するWebフィルタリングが中心
掲載11製品のうち7製品は、Webサイトの閲覧を制御するWebフィルタリングの製品です。i-FILTERはサイトのカテゴリ分類、InterScan WebManagerは不正サイトのリストをもとに閲覧を制限します。学校での利用を掲げる製品も3製品あり、企業だけでなく教育の現場でも使われる分野です。
2.Webの閲覧を無害化する製品や、組み込み用のSDKも
閲覧を制限するのではなく、Webの閲覧そのものを安全にする製品もあります。MenloSecurityはWebやメールの内容を無害化し、WebSecurityServiceはWeb通信をクラウドで中継して保護します。情報セキュリティSDKのように、URLフィルタなどを自社製品に組み込むための製品も掲載されています。
3.資料請求できる製品はなく、同じ会社の製品が多い
提供企業は7社で、アルプスシステムインテグレーションが4製品、チエルが2製品を掲載しています。ITトレンドのレビューはi-FILTERに26件あり、ほかはInterScan WebManagerとInterSafe WebFilterに3件ずつです。現在、ITトレンドから資料請求できる製品はありません。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■社員のWeb閲覧を制限し、有害サイトへのアクセスを防ぎたい企業
- i-FILTER / InterScan WebManager / InterSafe WebFilter
- ■学校・教育機関で、学習用の端末のWeb閲覧を管理したい組織
- InterSafeplus / InterCLASSFilteringService / InterSafeGatewayConnection
- ■Web閲覧やメールを無害化・保護して、未知の脅威に備えたい企業
- Web分離・無害化ソリューションMenloSecurity / WebSecurityService / InterSafeWebIsolation
同じフィルタリングソフトでも、閲覧を制限する製品と、閲覧を無害化する製品では守り方が違います。防ぎたいのが有害サイトの閲覧か、Web経由の攻撃かを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●掲載製品はすべて情報のみの掲載で、ITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●同じ会社の製品が多く(アルプスシステムインテグレーションが4製品)、違いは製品ページで確かめる
- ●レビューはi-FILTERに集中しており、ほかの製品は口コミで比べにくい
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、利用する端末やOS、社内と社外のどちらで使うかに合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うフィルタリングソフトを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、フィルタリングソフトの市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページで特徴を確かめたうえで提供企業に問い合わせ、自社の環境に合うかを比べてみてください。
以下の記事では、おすすめのフィルタリングソフトを比較し、選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

