ハウジングサービスにおける初期費用の内訳
まずは、ハウジングサービスを利用する際の初期費用にはどのようなものがあるか見ていきましょう。
ネットワーク機器とサーバの購入・レンタル費用
ハウジングサービスはデータセンターの場所を借りるようなイメージです。そのため、サーバは自社で購入しなければなりません。また、ハウジングサービスにもよりますが、サーバに接続するネットワーク機器もレンタルします。
ネットワーク機器やサーバは決して安いものではなく、自社に構築する場合と同等の費用がかかることが多いです。サーバなどの機器の設置を代行するサービスだけでも、10台設置した場合は10万円以上かかります。
ラック利用のハウジングサービス初期費用
データセンターを利用する際には、さまざまな機器のレンタル費用だけでなく、サーバルームのラックの利用料も発生します。利用するラックの量が多ければ1台あたりのコストが低くなることもありますが、基本的には高額です。
ほかにもサーバの移送や設置を依頼すると台数に応じて費用がかかるため注意が必要です。このような代行作業などの場合も、依頼するサーバの台数が増えるほど安くなります。
ハウジングサービスにおける運用費用の内訳
つづいて、ハウジングサービスを利用する際の運用費用にはどのようなものがあるか見ていきましょう。
ネットワーク機器の保守に要する費用
ハウジングサービスを利用する場合、遠隔でサーバの運用を行うのが一般的です。しかし、直接サーバのメンテナンスも必要になるため、すべての運用を自社で行うのではなく保守を依頼することが多いです。そして、この場合は運用費用が大きくなります。
特に、サーバが停止したら大きな影響が出るようなケースでは、24時間体制のモニタリングサービスなどを利用することもあるでしょう。サービスにもよりますが、月額10万円から30万円ほどかかることが多いです。
ラックの使用に必要な月額利用料
初期費用でラックの料金が発生しましたが、ラックは月額の利用料も発生します。そのため、ラックの初期費用が安くても月額利用料が高額なケースもあるため注意しなければなりません。
例えば、初期費用は10万円でも、月額利用料は16万円する施設もあります。月額料金も、利用しているラックの数が多いほど、1台あたりの費用は安くなることが多いです。
価格を抑えてハウジングサービスを利用するポイント
ハウジングサービスは、初期費用・運用費用ともに高額です。では、どのようにすれば費用を抑えられるのか見ていきましょう。
自社に合わせたスペックのプランがあるか確認する
ハウジングサービスもデータセンターによって、利用できるプランは異なります。例えば、月額の基本料金は安くても、利用するネットワーク回線の月額費用が高額なケースは少なくありません。
そのため、回線事業者のリサーチが不足していることで、想定外のコストが発生することもあります。また、自社専用の回線なのか、共用の回線なのかでも費用は変わるため注意してください。
まずは、自社で利用する規模に合わせたプランがあるか、よく確認しましょう。
ランニングコストも含めて総合的に判断する
長期的に利用する場合、ランニングコストを細かく試算する必要があります。
実際にデータセンターを利用したハウジングサービスの方が、自社にサーバを設置するよりもコストが安くなりやすいです。しかし、月額費用が発生することを考えると、場合によっては自社で管理するよりも高額になる場合もあります。
どのような費用が発生するのか、そしてそれが自社にとって必要な出費なのかを総合的に判断しましょう。
自社に合った価格のハウジングサービスを導入しよう
ハウジングサービスを利用する際には、どのような費用が発生するのか、事前によく確認しましょう。
費用には大きく分けて初期費用と運用費用があり、データセンターのプランなどによってその金額は変わってきます。特にサーバの台数が多ければ1台あたりの費用は安くなりますが、月額費用の総額は大きくなるため注意してください。自社に合ったハウジングサービスを選び、コストを抑えましょう。