LCMサービス導入前によく見られる課題
LCMサービス導入前によく見られる課題は、以下の通りです。
- ●IT資産管理にかかる業務負担が大きい
- ●IT資産の運用が困難
- ●情報漏洩が心配
それぞれを詳しく見ていきましょう。
IT資産管理の業務負担が大きい
IT資産管理を自社で行う場合、製品の選定・取り寄せから廃棄まで、ライフサイクルにおける運用方法に関する専門知識が必要になります。多くの企業ではIT製品の専門家はいませんし、雇うとなるとコストがかかってしまいます。
例えばツールの選定する際、専門家を雇わなければ自社に合ったものを選ぶのは困難でしょう。
IT資産の運用が困難
IT資産を運用するにあたって、キッティングを実施したりヘルプデスクを構築することは不可欠です。
キッティングとは、新たに設置したパソコンを既存のツールとを連携させたり、全てのパソコンに同一のツールをインストールするといった、製品のセットアップのことを指します。ヘルプデスクとは、IT製品に関して社内で問題が出た際、問い合わせに対応するシステムのことを言います。
実行するにあたってはある程度のノウハウや資金が必要になってきますが、これらがないためにIT資産の運用がうまくできない企業が多いです。
情報漏洩が心配
パソコンなどのIT機器が壊れてしまったり、最新の機器が出て古くなってしまった際には、廃棄や下取りしてもらうなどの処理が必要になります。しかし、通常の操作ではデータを完全に消去できず、セキュリティ面でリスクがあります。
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LCMサービスを利用する意義
LCMシステムを利用すると上記の課題を解決することができます。ここからはなぜLCMサービスを導入するとこれらの課題を解決できるのかを見ていきましょう。
IT資産管理にかかる業務負担を軽減できる
資産管理業務にかかる負担は、資産管理ツールを導入することで大幅に削減することができます。
しかし、ツールを導入すればすべての業務を自動化できるわけではありません。たとえばパソコンを新規購入する、パソコンをセットアップして配送する、ハードディスクを完全に消去して廃棄する…など人手を要する作業はまだまだ多く残っています。
これらIT資産の管理を社内の人的リソースだけですべて賄うには、膨大なリソースが必要となります。数百台のパソコンを一挙に入れ替えたいというケースのように、特定の時期だけ人手が欲しい場合もあります。
LCMサービスを利用することで、リソースを必要な時に必要なだけ調達できます。
機器の選定・調達を外部に任せられる
「いま市場にどんな機器が流通しており、どの製品が自社に最適か」という問題に的確に答えられるようにするには、常日頃から市場に目を配り、情報収集に努めなければなりません。しかしITの専門家がいない企業にとって、機器の選定・調達は意外に難問です。
LCMサービスを活用すれば、この難問に対し適切なアドバイスを仰いだり、あわせて実際の選定・調達の業務をアウトソースすることができるようになります。
こうした技術的な側面はもちろんですが、調達にあたってもレンタルやリースなど、利用目的や形態に合わせてリーズナブルな提案を受けることができるので、経営的な側面からも積極的に活用すべきサービスであると言えます。
セットアップをスピーディーに行うことができる
調達したPCに各種アプリケーションをインストールして利用者まで届ける、この作業がまたひと仕事です。LCMサービスはこのキッティング作業もアウトソーシングできます。LCMサービス事業者は、作業を効率的に行うためのツールやノウハウをもっているため、スピーディーにキッティングを完了させ、配置まで行なってくれます。
スピードばかりではありません。拠点をいくつも抱えている企業の場合、キッティング作業を特定の業者に任せることで小築環境の一元管理を図ることができ、安定した品質を確保できるというメリットもあります。
社内ヘルプデスクを設置できる
LCMサービスを活用すれば、ヘルプデスク業務をアウトソースすることが可能になるので、社内システムの一層の利活用を促進することができます。
サービスの提供形態によってオンサイト型、オフサイト型などのタイプがあるため、より適したサービスを選択する必要があります。
資産を確実かつ安全に処理できる
不要になったパソコンやサーバは、情報漏洩の原因とならないよう確実にデータを消去した上で廃棄し、その記録を残しておかなければなりません。機器を下取りの形で廃棄する場合もあります。
LCMサービスを利用すれば、ハードディスクからデータの復旧ができないよう完全に消去するためのツールや知識が不要となります。
自社に最適なLCMサービスで、コスト削減とIT資産運用を!
LCMサービスを採用することで、コストダウンと業務改善という二つの課題を同時に解決できるでしょう。
ITの専門家がいない企業にとって有用であることはもちろんですが、既にエキスパートがいる企業にとっても、外部資源を活用してメイン業務に集中できるようになるので、LCMは積極的に導入を検討すべきサービスであると言えます。
以下の記事では、LCMシステムの選び方についてより詳しく解説しています。「自社に合ったLCMの選定のポイントは何だろう」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。