LCMサービスとは
LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスとは、IT資産の選定・企画から廃棄に至るまで、ライフサイクルの各プロセスに応じてIT資産管理をサポートするアウトソーシングサービスです。LCMサービスにより、メイン業務にリソースを集中でき、管理業務の効率化によるコスト削減を実現します。サービス内容はさまざまなので、企業のニーズに応じて適切なサービスを受けることが可能です。
LCMサービスの必要性とは
LCMサービスが注目されている理由は以下の2つが挙げられます。
それぞれの理由とLCMの必要性について詳しく解説します。
データ管理の重視
データを整理し、管理することはとても重要ですが、実はデータを捨てる際の配慮も重要です。PCを廃棄する際、一般的な方法でファイルを削除しただけだと、専門的なツールを使えば簡単にファイルを復元できてしまいます。
情報セキュリティの観点から、保護されるべき情報はデータ復旧が不可能な状態にする必要があり、暗号を無効化するには手間がかかります。ITシステムの運用において、PC機材のリプレースも重要になるため移行や撤去もサポートしてくれるサービスは効率的でしょう。
IT機器の普及
LCMサービスはこれまで大手企業で導入されていましたが、モバイル端末の普及もあり、今後需要が伸びると考えられます。例えば、教育系の企業がタブレット端末を大規模導入する際にLCMサービスが活躍しています。
多分野でのIT化が急速に進み、多くの企業がIT資産の管理に悩まされる中で、LCMサービスはメイン業務に集中するために必要となるでしょう。
なお、LCMサービスの導入を検討したい方は、以下のボタンより具体的な製品の資料請求ができるので、ぜひご利用ください。
LCMサービスのメリット
LCMサービス導入のメリットは以下の3つです。
- ■実務への集中
- PCなどのIT資産管理を自社内で行う場合、運用業務に関するノウハウと人材が必要です。LCMサービスを利用して煩雑な管理業務をアウトソーシングすれば、業務負荷が低減し、メインの業務に人的リソースを集中させることが可能になります。
- ■コスト削減
- LCMサービス事業者はIT資産の管理に関して確かなノウハウを持っているため、自社内で社員育成や管理業務の試行錯誤をしながらIT資産管理を行うより、的確で安全な管理ができます。情報システム部の設置も最小限で済むため、結果としてコストの削減につながるでしょう。
- ■セキュリティ対策の強化
- 自社内のIT資産を処理する際、通常の方法で処理すると情報漏えいやサイバー攻撃の対象となるおそれがあり、セキュリティ面でリスクが残ります。LCMサービスを活用すればデータを完全に消去してもらえるので、セキュリティリスクを回避できます。
以下の記事では、LCMサービスのメリットや必要性について詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
LCMサービスの選定ポイント
LCMサービスの選定ポイントは、以下の3つが挙げられます。
- ●IT機器の種類
- ●サービス内容
- ●セキュリティ面
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
IT機器の種類
利用したいLCMサービスが自社で管理したいIT機器に対応しているかを確認しましょう。特定のIT機器やメーカーの管理を得意としているサービスや、さまざまなIT機器やメーカーの管理にマルチに対応できるサービスなど特徴があります。自社で導入しているIT機器の種類を把握して検討することがおすすめです。
サービス内容
LCMサービスは「運用特化型」「情報管理特化型」の2つのタイプに分かれます。また、LCMのみではなくIT機器のレンタルなど関連サービスに対応しているものもあります。以下の具体的なチェック項目を参考にして自社に合ったサービスを検討するとよいでしょう。
- ■機器
- ・対応機器が管理したいIT機器と一致しているか(PC端末・スマホ・タブレットなど)
・レンタル、リース、買取などの関連サービスがあるか
- ■キッティング
- ・初期設定や導入作業の対応範囲(組立、OS・ソフトウェアのインストールなど)
・初期設定完了後のマスターイメージが作成できるか
・マスターイメージに適応した予備機器の準備、保管に対応できるか
- ■サポート体制
- ・IT機器の設定、操作方法、不具合への問い合わせに対応できるか
・サポートの手段(メール・電話・社内常駐など)
- ■データ消去・廃棄と下取り
- ・データの消去に対応できるか、データ消去の方法
・古くなったIT機器の廃棄、下取りに対応可能か
セキュリティ面
自社で求めるセキュリティレベル・対策に対応できるサービスを選ぶことが重要です。廃棄時のデータ消去はもちろんのこと、サービスによってIT機器の不審な挙動の検知や、機器の持ち出し登録ができるなどさまざまな強みがあります。複数のサービスを比較検討することがおすすめです。
以下の記事では、ITトレンド厳選のLCMサービスを比較し紹介しています。選ぶ際のポイントも解説しているため、あわせてご覧ください。
LCMサービスの活用事例
LCMサービスを利用すると、具体的にどのような成果が得られるのでしょうか。ここではITトレンドに寄せられた、LCMサービス「Assetment Neo」の活用事例を紹介します。
- ■業務効率の向上
- 組織内のIT資産を一元管理することで、資産移動や棚卸しに費やす工数を削減。所在不明資産の捜索も容易になる。
- ■コスト削減
- 備品台帳の確認が簡単に行えるので、膨大な社内備品の管理が非常に楽。また、社用スマホ番号と使用料金の紐づけが行えるため、無駄がないか把握できコスト削減にもつながる。
- ■業務負担の軽減
- 従来のExcel管理だとIT資産台数が多すぎて管理が煩雑化していた。assetmentNEOを導入してからは管理作業の工数が減り、本来の業務に割ける時間を増やせた。
- ■資産管理の可視化
- Excel上で1行1行確認していた資産台帳がオンライン化され、随時新しい情報が手間なく可視化できるようになった。
実際に導入した企業の事例や口コミを知ることで、自社でのLCMサービス活用を具体的にイメージできるでしょう。製品資料とあわせてぜひ参考にしてください。
参考:Assetment Neo:評判・口コミ|ITトレンド
LCMサービスを導入して、IT資産管理業務の効率化を図ろう
LCMとは、IT資産運用をライフサイクルの各プロセスに応じて支援するサービスです。LCMサービスを利用することで、コスト削減やセキュリティの強化、業務効率化などのメリットが得られます。
LCMサービスにはさまざまな製品があり、サービス内容も製品によって異なります。自社に合うサービスを見つけるためには、LCMサービスの資料請求をして製品について詳しく知り、自社の管理業務がどのくらい改善できるかを予測しながらLCMサービスを検討してみることをおすすめします。