LCMサービスとは
LCMサービスとは、スマートデバイスなどのIT資産を、導入から廃棄までの運用管理を代行するサービスのことです。「LCM」は、ライフサイクルマネジメントの略です。
ビジネスで活用するIT機器は、業務効率化に欠かせません。しかし、機器の初期設定から廃棄に至るまでの工程が複雑になりがちです。IT資産管理をすべて自社で行うと膨大な時間が必要となり、本業に支障をきたしかねません。そのような需要を受け誕生したのが、LCMサービスです。
LCMサービスの比較ポイント
続いて、LCMサービスを比較検討する際のポイントを解説します。
サービス内容を比較する
LCMサービスは、提供元によってサービス内容が異なります。そのため、自社の目的に合ったLCMサービスを選ぶことが大切です。
例えば、IT機器の選定にはハードウェアやソフトウェアに関する専門知識が必要です。しかし、企業内にかならずしも専門知識をもつ従業員がいるとはかぎりません。したがって、IT機器の選定に悩んでいるのであれば、専門家による導入サポートがあるLCMサービスがおすすめです。
IT機器の不具合やトラブルに対してどのようなサポートをしてくれるのかも、ベンダーによってさまざまです。担当者が企業のオフィスに常駐するオンサイト型や、リモートコントロールによる遠隔管理などがあります。また、キッティング対応のLCMサービスは、IT機器の設置や初期設定などを代行してくれます。そのため、自社で導入作業を行う必要がありません。LCMサービスはほかにもさまざまな運用サービスがあります。特徴を押さえて選定しましょう。
サービスの対象範囲を把握する
どのようなIT機器に対応しているのか、対象範囲を把握しておきましょう。そして、LCMサービスの対象範囲に、自社が使用している機器が入っているか確認しましょう。
LCMサービスは、「パソコン特化型」「特定の機器特化型」「システム全般代行管理型」の3つに分類されます。
とりわけ普及しているのが、パソコンに特化しているLCMサービスです。現代におけるパソコンの利用率は非常に高いです。しかし故障などのトラブル発生数が多いうえ、支部や営業所で勝手に購入されることもあります。そのため、調達から廃棄まで全工程のアウトソーシングに対応しています。
特定の機器に特化しているLCMサービスは、トラブル対応やITシステムの更新など、導入後のIT運用管理におけるサポートが充実しています。システム全般を対象とする場合は、システムの評価や再構築などの代行が可能です。
おすすめ製品の比較表
この記事で紹介している一部製品の比較表を、紹介します。各製品の詳細情報については、後ほど紹介していますので、気になる製品をチェックしてください。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
おすすめのLCMサービスをまとめて比較
おすすめのLCMサービスについて、紹介します。
《シンプルデバイス管理》のPOINT
- 正社員のみで1,500人にのぼるエンジニアによる抜群のサポート
- 24時間・365日対応でどんな企業も全面サポート
- PC管理をリモートで完結でき、テレワークの環境構築を容易に
株式会社アイエスエフネットが提供するLCMサービス「シンプルデバイス管理」は、会社のパソコンに特定のアプリケーションをインストールすることで、遠隔地からでも機器の状況を確認できます。不正な挙動をするパソコンを検知・無害化できるため、セキュリティも問題ありません。アップデート管理機能により、いつでも最新のバージョンでシステム管理ができます。
《Assetment Neo》のPOINT
- ライフサイクルに応じた機能で、購入から廃棄までの業務を効率化
- バーコードやRFIDを活用した棚卸で、作業負担を 1/5 に削減
- ワークフローや利用者管理、帳票出力などの便利な機能
株式会社アセットメントが提供するLCMサービス「Assetment Neo」は、IT機器の購入から廃棄までトータルサポートすることで、ライフサイクルマネジメントを健全化します。IT資産の動きをしっかりと把握できるため、紛失や盗難のリスクがほとんどありません。部門間で機器を貸し借りする機能や、スマートフォンから簡単に機器の持ち出し登録ができる機能などもあります。
《<JCS>LCMセンター》のPOINT
- 延べ10 万台以上の対応実績。ノウハウも豊富で安心
- 技術支援やヘルプデスクチームなど手厚いサポート体制
- モバイルデバイスの導入支援サービス
株式会社ジャパンコンピューターサービスが提供するLCMサービス「<JCS>LCMセンター」は、モバイル端末やサーバなど、さまざまなIT資産での導入実績があります。サービスデスクによる導入・運用サポートや、代替機による故障サポートも可能です。また、モバイル端末のキッティング作業にも対応しているのも、メリットです。
LCMサービスの特徴を比較して、導入を検討しよう
ライフサイクルマネジメントが健全化されると、IT資産が有効活用され、管理業務の効率化やセキュリティの向上につながります。事業成長や売上アップのためにも、LCMサービスを活用しましょう。
LCMサービスは、提供元によってサービス内容やサポート範囲が異なります。それぞれの特徴を比較検討して、自社の目的に合ったLCMサービスを導入してください。以下のボタンからさっそく資料を取り寄せ、サービス比較を行ってみてはいかがでしょうか。