レポーティングとは
企業で使われる「レポーティング」には大きく3種類の意味や使い方があります。
- レポート
- 1つ目は、もっとも利用頻度が高い「レポート」です。言葉の意味は「報告書」で、1日の業務報告や企業の業績報告といったシーンで使う書類を指します。特にITの分野におけるレポートは、システムによって蓄積された情報をグラフや図を使って可視化したものを意味します。
- レポーティング
- 2つめは、システムからレポートを自動出力する機能を意味する「レポーティング」です。データを自動でまとめてレポートを作成することで業務効率化を図ります。
- ビジネスレポーティング
- 3つめは「ビジネスレポーティング」です。企業は財政状況を把握して適切に経営しなければなりません。最適な意思決定をするために必要な情報を提供したり、事業内容や財務状況を公開・報告したりすることを意味します。
ビジネスレポーティングを効率化する方法
企業にとってビジネスレポーティングは健全に経営するために必要なものです。しかし、データを収集・分析・集計する業務の負担は大きいため、どのようにすれば効率化できるか見ていきましょう。
所定のテンプレートを使う
毎回ゼロからレポート作成業務を開始すると工数が増えるため、所定のテンプレートを用意しましょう。
ビジネスレポーティングの内容は企業によって異なるため、自社に合ったテンプレートを使用しましょう。レポート用のフリーのテンプレートを活用すれば、新規で作成する手間が省けます。
また、レポートに必要なデータはあらかじめマクロを組んだExcelを利用し、自動で集計できるようにしましょう。もし今まで手動で計算していた場合は、大幅な時間の削減が実現できます。毎回同じ作業を行っているのであれば、今ある環境で自動化できないか工夫してみましょう。
レポーティングツールを使う
データ量が膨大で複雑な場合はレポーティングツールを使いましょう。
レポーティングツールは企業内のデータを自動で収集・集計し、指定された条件に合わせてレポートを出力します。人手では時間がかかっていた作業を効率化できるだけでなく、人的ミスがなくなるため、正確なデータを可視化できます。
現在ではビジネスを構成する要素が多く、データの総量は膨大です。このビッグデータを分析するのは難しいですが、企業の財産となるため活用することが求められています。レポーティングツールはビッグデータの活用が可能なため、需要が高まっています。
レポーティングツールの機能
レポーティングツールを使いこなせるように、どのような機能があるのか見ていきましょう。
レポートを自動作成する
レポーティングツールのメインとなる機能は、あらかじめ設定したとおりのレポートを自動作成することです。この機能により今まで作成に時間がかかっていたレポートも、一瞬で完成します。
レポーティングツールの種類にもよりますが、BIツールに組み込まれていることが多いです。データを集計するだけでなく、複数パターンのグラフや表を自動作成し、見やすいレポートに加工します。
また、元になるデータはリアルタイムに更新されるため、データ管理の負担も軽減できるでしょう。中にはAIを活用し、現状の報告だけでなく未来の予測もレポートとして出力できるツールもあります。
データを入出力する
企業では業務ごとに別々のシステムを利用しており、それぞれのフォーマットが異なる場合も少なくありません。レポーティングツールであればExcelやCSVだけでなく、連携したシステムのデータを自動で収集できます。
社内のデータを一元管理することで、検索をかけやすくなり、有効活用できるでしょう。また、データの入力だけでなく、集計したデータを登録したメールアドレスに自動送信することも可能です。
このようにデータのインプットからアウトプットまでを自動で行うことで、業務効率を上げられます。
セキュリティを管理する
レポーティングツールは企業にとって重要なデータを扱うことになるため、セキュリティ機能が充実しています。
機密データの持ち出しや、担当者以外がデータを閲覧・操作できないようにアクセス権限・操作権限を付与することが可能です。アクセス記録やログ管理機能もあり、誰がどのような操作を行ったかも追跡できます。
もし、情報漏えいが起きた場合でも原因を迅速に追究できるでしょう。
ITトレンド厳選!業務効率化に最適なレポーティングツール比較
最後に、ITトレンド編集部おすすめのレポーティングツールを見ていきましょう。
iFUSION の比較ポイント
- 予算作成/予実管理/売上着地見込/経費精算/人事評価等々…
- 普段お使いのExcelに通信機能をプラスして,業務をもっと効率的に
- テンプレートはございません。自由度の高さが自慢です!
株式会社インプレスが提供する「iFUSION」は、Excelと同じような使い勝手で作業を短縮し、業務を効率化できるレポーティングツールです。既存のExcelフォーマットをそのまま使うことができるため、新しくファイルを作り込む手間は不要です。
データベース上でExcelデータを一元管理し、瞬時に最新データの集計を行います。既存のシステムとも柔軟に連携できるため、業務の円滑化を図りたい企業におすすめです。
Data Knowledge の比較ポイント
- 全社員でデータ活用を行いたい企業
- ニーズの変化に対応できるデータ活用環境を整えたい企業
- 非定型帳票の対応にお困りな企業
株式会社クロスユーアイエス「Data Knowledge」は、25年の実績で積み上げたデータ活用のノウハウを集めたレポーティングツールです。
自分のやりたいことのイメージをキーワード検索をするだけで、過去に同じようなデザインで作成した人のレポートを活用できます。
株式会社NSDが提供する「exDirector」はExcelを使った報告書作成業務を効率化するレポーティングツールです。複数のExcelデータを集計・集約していると、業務の負担は大きくなります。そこで、このexDirectorを利用することで、登録したファイルを自動で集計し、報告書を作成します。
操作方法もExcelと変わらないため、新たに知識を身につけずに利用可能です。
SkyLink の比較ポイント
- 直感的な操作性で誰でも簡単に使える
- ブラウザでの検索も可能
- ExcelやHTMLなどデータの出力先が豊富
イースト株式会社が提供する「SkyLink」は、現在利用しているデータベースをそのまま活用できるレポーティングツールです。社内のデータを一元管理するため、リアルタイムに更新され、必要な情報を検索できます。また、システムのインストールが簡単で、システム部門は大規模な設定を行わずに済みます。
既存の環境を変えずにレポーティング業務を効率化したい企業におすすめです。
OZ e-Form の比較ポイント
- マルチ言語表示!ユーザー環境言語にあわせたレポート表示が可能
- ペーパーレス化実現!モバイル端末から電⼦帳票活⽤ができる
- データ⼊⼒からサーバー保存に至るまで完璧サポート
INTERLINE株式会社が提供する「OZ e-Form」はモバイル端末でも利用可能なレポーティングツールです。
写真や録音、バーコード認識など、さまざまな形式のデータ入力ができ、ペーパーレス化が促進されます。
レポーティングツールの機能をおさえて業務を効率化しよう!
レポーティング業務は負荷が高いため効率化することが求められます。社内のデータを自動収集・分析・出力できるレポーティングツールを使うのがおすすめです。今までレポーティング業務にかかっていた時間を大幅に削減できます。
自社に最適なレポーティングツールを導入して、業務を効率化しましょう。