ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■管理する業務の範囲別
- 販売・購買・在庫一体型:Biz∫販売、楽商
- 会計まで含むERP型:SKit FLEXi(スキット フレキシー)
- ■業種への対応別
- 汎用型:卸の達人
- 業種特化型:GROWBSⅢ、木太郎
- 貿易取引対応型:SKit FLEXi(スキット フレキシー)、Plaza-i
商社向け販売管理システムの種類を分ける3つの軸
種類の違いを理解する前に、商社向けの販売管理システムが一般的な販売管理システムとどう違うのかを押さえておきましょう。そのうえで、種類を分ける3つの軸を紹介します。
一般的な販売管理システムとの違い
商社や卸売業の取引では、仕入と販売がほぼ同時に発生し、1つの案件に仕入先と販売先がひも付きます。仕入先から販売先へ商品を直接届ける直送や、運賃や保険料などの諸掛が案件ごとにかかる取引も見られます。
そのため、商社向けの販売管理システムには、受注と発注を連動させる機能や、案件ごとに売上と仕入、諸掛をまとめて粗利を確認する機能が求められます。取引先ごとに異なる単価や締め日、与信の限度額を管理できるかも、一般的な販売管理システムとの違いとして挙げられます。
種類を分ける3つの軸
商社向け販売管理システムの種類は、1つ目に管理する業務の範囲、2つ目に業種への対応、3つ目に提供形態で分けられます。範囲は「どこまでの業務を1つのシステムで扱うか」、業種は「自社の商材や取引にあわせた機能があるか」、提供形態は「どのような形で使うか」を表します。
実際の製品は、これら3つの軸を組み合わせた形で成り立っています。例えば「食品卸向けの販売・購買・在庫一体型で、クラウド型」のように整理すると、候補の製品を比べやすくなります。次の章から、軸ごとに種類を詳しく見ていきましょう。
管理する業務の範囲で分ける種類
1つ目の軸は、システムが扱う業務の範囲です。範囲が広いほど部門間のデータを一元化しやすくなる一方で、導入の手間や費用も大きくなる傾向があります。自社が今どこに課題を感じているかを基準に考えましょう。
販売管理特化型
販売管理特化型は、見積や受注、出荷、売上、請求、入金といった販売の流れを中心に扱う種類です。仕入や在庫は簡易的な管理にとどまるか、別のシステムと連携して扱います。
扱う範囲が絞られているため、導入までの期間を短くしやすい点が特徴です。取扱商品が少ない商社や、在庫を持たずに直送中心で取引している商社、すでに在庫管理システムを使っている商社に向いています。会計ソフトとの連携方法は、導入前に確認しておきましょう。
販売・購買・在庫一体型
販売・購買・在庫一体型は、販売に加えて、発注や仕入、買掛金の管理、在庫の入出庫までを1つのシステムで扱う種類です。受注にもとづいて発注データを作り、入荷や出荷にあわせて在庫を更新する流れをまとめて管理できます。
商社の場合、受注と発注をひも付けて管理できると、どの仕入がどの売上につながったかを追いやすくなります。在庫を持って販売する卸売業や、複数の倉庫に商品を置いている商社では、この種類が検討の中心になりやすいでしょう。
会計まで含むERP型
ERP型は、販売や購買、在庫に加えて、会計や人事などの基幹業務までを統合したシステムです。ERPとは、企業の資源を一元管理する統合基幹業務システムのことを指します。
販売や仕入の取引が会計の仕訳に自動で反映されるため、部門ごとに同じデータを入力する手間を減らせます。複数の拠点や子会社を持つ商社、海外拠点と同じ仕組みで管理したい商社で検討されることがあります。一方で、導入の範囲が広い分、業務の見直しと準備の期間が必要です。
業種への対応で分ける商社向け販売管理システム
2つ目の軸は、業種や取引の特性への対応です。商社が扱う商材は幅広く、商材によって数量の単位や管理する情報が異なります。自社の商材に必要な管理項目を思い浮かべながら読み進めてください。
汎用型
汎用型は、特定の業種に限らず、商社や卸売業に共通する受発注や請求、在庫の機能を備えた種類です。多くの業種で使えるよう設計されているため、さまざまな商材を扱う総合的な商社でも検討しやすいといえます。
ただし、業種特有の管理項目は標準機能に含まれていない場合があります。その場合は、管理項目を追加したり帳票を調整したりするカスタマイズで補う必要があります。どこまで設定で変えられ、どこからが追加開発になるかを確認しておくと、費用の見通しを立てやすくなります。
業種特化型
業種特化型は、特定の業種の商習慣や管理項目を、あらかじめ機能に組み込んだ種類です。例えば、食品卸ではロットや賞味期限の管理、鉄鋼や金属の卸では重量と本数の換算、化学品の卸では荷姿や容量の管理が求められる場合があります。
業種にあった機能が標準で用意されていれば、カスタマイズを抑えて導入しやすくなります。一方で、複数の業種の商材を扱う商社では、主力ではない商材の管理にあわない部分が出る可能性もあります。自社の売上の中心となる商材を基準に検討しましょう。
貿易取引対応型
貿易取引対応型は、輸出入を伴う取引に必要な機能を備えた種類です。外貨建ての見積や請求、為替レートの管理、商業送り状(コマーシャルインボイス)やパッキングリストといった貿易書類の作成などが主な対象です。
海外の仕入先から輸入して国内で販売する商社や、日本を経由せずに海外どうしで取引を仲介する商社では、国内取引向けの機能だけでは対応しきれない場合があります。為替差損益をどう計上するかは会計処理にも関わるため、経理部門とあわせて確認しましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で商社・卸売向け販売管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
提供形態で分ける種類
3つ目の軸は、システムをどのような形で利用するかという提供形態です。提供形態によって、初期費用と月々の費用のかかり方、カスタマイズの自由度、保守を担う主体が変わります。
クラウド型
クラウド型は、提供会社が用意したサーバ上のシステムを、インターネット経由で利用する種類です。自社でサーバを用意する必要がなく、月額や年額の利用料で使う形が中心です。
システムの更新は提供会社が行うため、インボイス制度のような制度変更への対応を自社で手配する負担を抑えられます。営業担当者が外出先から在庫や受注状況を確認したい商社にも向いています。ただし、カスタマイズできる範囲は製品ごとに異なるため、独自の帳票や業務フローがある場合は事前に確認が必要です。
パッケージ型と個別開発
パッケージ型は、製品として用意されたソフトを自社のサーバや社内環境に導入する種類で、オンプレミス型として提供されることが多い形態です。自社の業務にあわせたカスタマイズの自由度を確保しやすく、社内の他システムとの連携を細かく設計したい商社で選ばれることがあります。
パッケージを使わずに、自社専用のシステムを一から作る個別開発という方法もあります。どちらも、サーバの管理や保守の体制を自社または保守契約で確保する必要があります。導入後の改修や法改正への対応を誰が担うのか、費用はどうなるのかを事前に整理しておきましょう。
種類を組み合わせて考える商社のシステム構成
3つの軸を組み合わせると、自社にあうシステム構成の方向性が見えてきます。ここでは、商社の規模や取引の内容ごとに、種類の組み合わせ方の例を紹介します。
国内取引が中心の中小商社の例
国内の取引先との受発注が中心で、従業員が少ない商社では、汎用型または自社の業種にあった業種特化型の販売・購買・在庫一体型を、クラウド型で導入する構成が考えられます。サーバの管理が不要なため、情報システムの専任者がいない会社でも運用しやすい組み合わせです。
在庫を持たない直送中心の商社であれば、販売管理特化型を選び、会計ソフトと連携する構成も選択肢です。いずれの場合も、取引先とのEDIの有無や、請求書の発行方法を整理してから種類を絞り込むと、比較の対象を減らせます。
貿易や複数拠点を扱う商社の例
輸出入を扱い、国内外に複数の拠点を持つ商社では、貿易取引対応型の機能を持つ販売・購買・在庫一体型や、ERP型が検討の対象になりやすいでしょう。拠点間の取引と外貨を1つの仕組みで管理できれば、全社の採算を把握しやすくなります。
既存の会計システムや倉庫管理システムを使い続けたい場合は、販売管理の部分だけを入れ替え、他のシステムと連携させる構成もあります。どの業務を新しいシステムに任せ、どこを既存のシステムで続けるかを決めることが、種類選びの出発点です。
種類の違いで見る商社向け販売管理システム
商社向けの販売管理システムは、管理する業務の範囲や業種への対応、貿易取引の扱いによって種類が分かれます。この記事で紹介する製品を種類ごとの特徴がわかるよう一覧にまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Biz∫販売 | 販売・購買・在庫管理をカバー。取引見込から損益を管理 |
| 楽商 | 見積から入金・支払まで搭載。オンプレミスとクラウドに対応 |
| SKit FLEXi(スキット フレキシー) | 販売・仕入・在庫・会計・分析を備えたクラウドERP |
| GROWBSⅢ | 消費財の卸売業・メーカー向けに最適化した販売管理 |
| アラジンオフィス | 販売・在庫に加え、豊富なオプション機能を用意 |
| Plaza-i | 輸出入・直送・ロット管理まで対応する、商社向けの販売管理 |
| 卸の達人 | 卸売・小売向けクラウド。受発注から入金まで一元管理 |
| 木太郎 | 住宅資材販売に特化した経営管理システム |
商社・卸売業で比べる販売管理システム
販売・購買・在庫の一体型、会計まで含むERP型、業種特化型、貿易取引対応型といった種類に当てはまる製品を取り上げました。自社の取引に近い種類から確認してください。
Biz∫販売
- 業務効率と統制のバランスが取れた電子申請・承認に対応
- 取引見込から実績まで、あらゆる切り口で損益管理が可能
- 高拡張性で企業固有の要件や業界特性にも柔軟に対応
株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供する「Biz∫販売」は、販売・購買・在庫の三つの業務を一体で扱える販売管理ソリューションです。取引見込から実績まで、あらゆる切り口で損益を管理できるため、案件ごとの損益を把握したい商社が検討できます。電子申請・承認にも対応します。提供形態はオンプレミス、クラウド、パッケージソフトです。
楽商
- 見積・受注・売上/発注・仕入/在庫/請求・入金・支払/を搭載
- お客様のご要望に合わせた柔軟なカスタマイズにも対応
- IT補助金を活用した導入多数 2022年採択率8割以上
株式会社日本システムテクノロジーが提供する「楽商」は、中堅・中小企業の基幹業務を支える販売・在庫管理システムです。見積・受注・売上、発注・仕入、在庫、請求・入金・支払を搭載しており、受注と発注をまとめて扱う商社の業務にも検討しやすい構成です。オンプレミスとクラウドのどちらでも導入でき、自社の運用方針にあわせて提供形態を選べます。中堅企業から中小企業まで、基幹業務をまとめて見直したい商社が確認できる製品です。
SKit FLEXi(スキット フレキシー)
- クラウドなのにカスタイマイズ可能
- 在庫販売・直送販売・輸出入・個別原価計算など多様な業態に対応
- 外部システムとAPI連携が可能
株式会社NTTデータセキスイシステムズが提供する「SKit FLEXi(スキット フレキシー)」は、販売・仕入・在庫・会計・分析の機能を備えたクラウドERPです。在庫販売、直送販売、輸出入、個別原価計算など多様な業態に対応しているため、国内取引だけでなく貿易を扱う商社も検討できます。会計までを一つのシステムにまとめたい場合の選択肢です。
GROWBSⅢ
- 中堅卸売業者様に特化した機能で効率的&正確な受発注業務が可能
- ノンプログラミング開発・ローコード開発を実現する機能を搭載
- リリース後も毎年追加機能などバージョンアップを続けている
株式会社テスクが提供する「GROWBSⅢ」は、消費財の卸売業やメーカーに向けた、クラウド型の販売管理システムです。中堅の卸売業者に向けた機能が用意されており、受発注や在庫管理などの基本業務をきめ細かな機能で支えます。リリース後も毎年、追加機能などのバージョンアップが続けられています。卸売業の受発注の流れを整理したい企業が、機能の範囲を確認できる製品です。
アラジンオフィス
- お客さまの声を反映した完成度の高いパッケージ
- 導入実績5000社以上!
- 販売・在庫管理だけでなく、豊富なオプション機能をご用意
株式会社アイルが提供する「アラジンオフィス」は、販売管理に必要な豊富な機能を標準で搭載したパッケージ型の販売管理システムです。販売・在庫管理だけでなく、さまざまなオプション機能を用意しています。対象地域は関東・関西・東海で、オンプレミスとクラウドのどちらにも対応します。見積から請求までの流れを標準機能で整えたい商社が、対象地域や提供形態を確かめたうえで比較できる製品です。
Plaza-i
- 中堅・中小企業商社向け
- 海外と取引のある企業、外資系企業、海外進出企業に最適
- 競争優位をもたらす本物のERP
株式会社ビジネス・アソシエイツが提供する「Plaza-i」は、輸出入、加工、直送、ロット管理、単品管理までカバーした、中堅・中小企業の商社向けの販売管理システムです。受注台帳が不要で、事後の集計ではなく事前の収益管理を行える点が特徴です。海外と取引のある企業や、海外進出企業に向く貿易取引対応型として検討できます。
卸の達人 (株式会社ASJコマース)
- 受発注から入金まで一元管理
- 業態に合わせた柔軟なカスタマイズが可能
- 専門スタッフが導入から運用までサポート
木太郎 (ナイスコンピュータシステム株式会社)
- 24時間メール・チャット受付や訪問支援のある安心のサポート体制
- 35年の住宅資材販売のノウハウを詰め込んだシステム!
- 業種特化システムにもかかわらず1,000社にものぼる導入実績!
まとめ
商社向け販売管理システムの種類は、管理する業務の範囲、業種への対応、提供形態の3つの軸で整理できます。範囲では販売管理特化型や一体型、ERP型、業種では汎用型や業種特化型、貿易取引対応型があり、提供形態ではクラウド型とパッケージ型などに分かれます。自社の取引や規模にあう組み合わせを考えたうえで、商社・卸売向け販売管理システムの資料請求を活用して比較してみてください。

