ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■AI機能別
- ■利用場面別
1on1ツールに搭載されるAI機能の種類
1on1ツールのAI機能は、面談の前、面談中、面談の後のどこを支援するかで分けて考えると整理しやすくなります。製品によって搭載している機能は異なるため、代表的な種類を確認します。
議事録の自動作成と要約
面談の音声や入力されたメモから、文字起こしや要約を自動で作る機能です。上司が記録に追われず、部下との対話に集中しやすくなる点が利点として考えられます。
ただし、文字起こしの精度は、音質や話し方、専門用語の多さに左右されます。要約が実際の発言と食い違っていないかは、人が確認する前提で使うのが安全です。重要な内容は、面談の直後に自分の記憶とも照らして確かめておきましょう。
話題や質問の提案
過去の面談の記録や、部下の状況の入力をもとに、次の面談で話すとよい話題や質問を提案する機能です。面談の進め方に不慣れな上司にとって、準備の手がかりとして役立ちます。
提案の内容は、あくまで参考情報です。部下の状況を最もよく知っているのは上司自身なので、提案を取捨選択して使う姿勢が大切です。提案に頼りすぎると、面談が型どおりになるおそれもあります。
面談内容や状態の傾向分析
複数回の面談の内容やアンケートの回答から、部下のコンディションや話題の傾向を分析する機能があります。変化に早く気づくきっかけとして、活用できる場合があります。
分析の結果は、診断や評価の根拠として断定的に扱うべきものではありません。分析に使うデータの種類と、結果の見方をベンダーに確認しておきましょう。分析に必要なデータの入力が、部下の負担にならないかも見ておきたい点です。
AI機能搭載の1on1ツールの比較ポイント
AI機能の有無だけで製品を選ぶと、自社の運用にあわない場合があります。実際に確認できる項目を軸に、複数の製品を比べることが重要です。
AIが使うデータの種類と取り込み方
AI機能が、音声、テキストのメモ、アンケートのうち何を使うのかを確認します。音声を使う場合は、Web会議の録画から取り込むのか、ツール上で録音するのかなど、方法も製品によって違います。
対面の面談が多い企業では、スマートフォンなどで録音できるかも重要です。自社の面談の実施方法にあうかを、最初に確かめましょう。リモートと対面が混在する場合は、両方で同じ記録が残せるかも確認します。
AI出力の確認と修正の手間
AIの要約や提案は、誤りを含む場合があります。出力を人が確認して、その場で修正できるか、修正の履歴が残るかが、実務での使いやすさを左右します。
提案の根拠となった過去の記録を示せる機能があると、内容を確かめやすくなります。確認の手間が大きいと、結果的に負担が増えるおそれもあります。無料の試用があれば、実際の面談で出力の質を試してみましょう。
他システムとの連携と情報の取り扱い
Web会議ツールやカレンダー、人事システムとの連携の可否は、運用の負担に直結します。連携できる範囲と、連携に必要な設定の内容を確認します。
AIが扱う面談の情報は、機微な内容を含みます。AIの学習にデータが使われるのか、保管の場所と期間はどうなっているのかなど、取り扱いの方針も比較したい項目です。不明な点は、書面での回答をベンダーに求めておくと安心です。
1on1でのAIの活用方法
AIは、面談の前、最中、後のそれぞれで使いどころが異なります。場面ごとに役割を決めると、AIに頼りすぎず、効果を得やすくなります。
面談前の準備に使う
面談の前に、過去の記録の要約や、前回の宿題の状況をAIに整理してもらうと、準備の時間を短縮できます。そのうえで、今回の面談で何を聞きたいかは、上司が自分で考えましょう。
AIが提案した質問を、そのまま読み上げるような使い方は避けます。部下の最近の様子を踏まえて言葉を選ぶことで、対話の質が保たれます。AIの整理した内容は、話のきっかけとして使うくらいがちょうどよいでしょう。
面談中の記録を任せる
面談中は、AIの文字起こしに記録を任せ、上司は部下の表情や話し方に注意を向けます。メモを取りながらでは見落としがちな変化に、気づきやすくなります。
録音や文字起こしを行う場合は、事前に部下へ伝えて同意を得ておくと安心です。記録を気にして部下が本音を話しにくくならないよう、使い方の説明も丁寧に行いましょう。記録を見るのは誰か、いつまで残すかも、あわせて伝えます。
面談後の振り返りと共有に使う
面談後は、AIの要約をもとに、決定事項や次回までの行動を確認します。上司と部下が同じ記録を見て、認識をそろえられる点が利点です。
要約に誤りがないか、部下にも確認してもらうと安心です。共有する範囲は、本人が了承した内容に限る運用が望まれます。上司の評価につながる記録が残ることを、部下が不安に感じない配慮も必要です。
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AIを使う際に守りたい注意点
AIの活用は、面談の質を高める一方で、情報の取り扱いや評価への影響など、気をつけたい点もあります。事前にルールを決めておくことが重要です。
録音や分析への同意と透明性
部下の発言を録音し、AIで分析する場合は、利用目的や閲覧範囲、保存期間を事前に説明し、同意を確認する運用が望まれます。何のために使い、誰が見られるのかが不明だと、不信感につながるおそれがあります。
同意を拒否できる選択肢も用意し、拒否した場合に不利益がないことを伝えておきましょう。個人情報の取り扱いは、社内の規程や個人情報保護法に沿って確認します。判断に迷う場合は、人事部門や法務部門に相談してください。
参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)|個人情報保護委員会
AIの判断を鵜呑みにしない運用
AIの要約や分析は、誤りや偏りを含む可能性があります。結果を事実として扱うのではなく、面談を考えるための材料として使います。
特に、部下のコンディションの分析は、本人の実感と異なる場合もあります。結果を本人に伝える際は、断定せず、対話のきっかけとして活用しましょう。違和感があるときは、本人の意見を優先する姿勢が大切です。
人事評価との切り分け
1on1は、部下の成長や悩みを聞く場であり、評価のための場ではありません。AIが蓄積した記録を評価に使うと、部下が率直に話さなくなるおそれがあります。
記録を評価にどこまで使うのか、使わないのかは、運用の前に明確にして周知します。人事部門と相談して、ルールを文書にしておくと安心です。ルールは新任の管理職にも伝わるよう、研修に組み込むとよいでしょう。
AI機能を使いこなす運用のコツ
AI機能の導入で成果を出すには、ツールの設定だけでなく、組織の運用が重要です。続けやすい仕組みを作るためのコツを紹介します。
小さな範囲から試して広げる
最初から全社で使うのではなく、一部の部署で試してから広げる進め方が現実的です。試用の中で、AIの出力の精度や、現場の負担を確認できます。
試す際には、記録にかかる時間の変化や、面談の満足度など、確かめる指標を決めておきましょう。結果をもとに、対象を広げるかを判断します。うまくいかなかった点も記録して、次の改善に生かしましょう。
上司への教育と使い方の共有
AIの使い方は、上司の経験や得意不得意によって差が出やすい部分です。使い方の勉強会を開く、うまく活用している事例を共有するなどの取り組みが有効です。
AIの出力の見方や限界も、あわせて伝えます。使い方の質問を受け付ける窓口を決めておくと、定着が進むでしょう。上司同士で気軽に相談できる場があると、疑問が早く解消されます。
定期的な見直しと改善
AI機能は更新されることがあり、運用のルールも見直しが必要です。半年に一度などの周期で、使われ方と効果を確認する場を設けましょう。
部下からの声も集めて、記録が負担になっていないかを確かめます。必要に応じて、AI機能の使う範囲を調整してください。
AI機能で比べる1on1ツールの特徴一覧
1on1の自動記録や話題の提案、対話分析に加え、目標設定や人事評価などの関連業務をAIで支援する製品も含めて一覧にしました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| ミキワメAI マネジメント | 性格に応じたAIアドバイス、対話の文字起こし、ネクストアクション提案に対応 |
| カオナビ | 1on1の記録を人材情報と一元管理。AI目標・評価アシストやAIダッシュボード診断を搭載 |
| PXクラウド | 1on1の自動記録・要約に加え、傾聴・承認・コーチング力をAIがスコア化 |
| Talentify | AI議事録、過去の記録をもとにしたアジェンダ提案、上司へのAIフィードバックに対応 |
| emochan | 生成AIによる面談テーマの提案、音声入力、要約・分析で1on1を支援 |
| Co:TEAM | AIによるスキルマップの自動作成に対応。1on1と目標管理、人事評価を連携 |
| revii | オンライン1on1の動画をAIが解析し、上司と部下の関係性をスコア化 |
面談の準備から振り返りまでAIが支える製品
1on1の自動記録やアドバイス、対話分析など、AIによる支援内容に注目して製品を紹介します。目標管理や人事評価など、関連業務でAIを活用できる製品も取り上げます。
ミキワメAI マネジメント
- 1on1を型化し、目標に向かって前向きに導くことが可能!
- コンディション・目標の進捗を把握でき、早期ケアを実施可能!
- 組織全体のマネジメント状況をダッシュボードで可視化!
株式会社リーディングマークが提供する「ミキワメAI マネジメント」は、1on1を起点にメンバーの成長と目標達成を支援するクラウド型プラットフォームです。メンバーの性格や相性を踏まえたAIアドバイスに加え、対話の文字起こしやネクストアクションの提案に対応します。面談後のアンケートや1on1の履歴をもとに、組織全体のマネジメント状況をダッシュボードで可視化できる点も特徴です。
カオナビ
- 1on1のテンプレートを利用して面談内容を記録
- 面談での対話を評価・育成の判断材料としても活用可能
- マネージャーごとの面談実施状況も可視化
株式会社カオナビが提供する「カオナビ」は、1on1やキャリア面談の記録を人材データと紐づけて一元管理できるタレントマネジメントシステムです。面談用テンプレートや履歴管理に対応し、育成や人事評価にも活用できます。AI機能としては、目標設定から振り返りまでを支援するAI目標・評価アシストや、組織課題と推奨アクションを提示するAIダッシュボード診断などを搭載。マネージャーごとの面談実施状況も可視化できます。
PXクラウド
- 1on1にAI招待するだけで記録・要約・フィードバックを自動化
- 傾聴・承認・コーチング力を毎回スコア化し1on1の質を可視化
- 追加工数ゼロ。導入企業でエンゲージメント78%向上の実績あり
株式会社be-FULLが提供する「PXクラウド」は、1on1やWeb会議の対話をAIで記録・分析するクラウド型システムです。Zoom、Microsoft Teams、Google MeetにAI分析用のメールアドレスを招待するだけで、対話の記録や要約、フィードバックを自動化します。傾聴・承認・コーチング力をスコア化し、マネージャーの強みや改善点を可視化。部下の困り事や懸念の検出、フォローアクションの提案にも対応します。対象は従業員100名以上です。
Talentify
- AI議事録が音声を自動で文字起こし・要約し、会話に集中できる
- アクションアイテムを構造化し次回ミーティングへ自動引き継ぎ
- 上長へのフィードバックをAIが自動で実施
株式会社kickflowが提供する「Talentify」は、AIで1on1の準備から振り返りまでを支援するクラウド型のタレントマネジメントシステムです。録音や音声ファイルのアップロードによるAI議事録の作成に対応し、文字起こしや要約、上司への改善アドバイスを自動で生成します。AIアジェンダ提案では、直近の議事録や未完了タスクをもとに話題を提示。アクションアイテムを次回の面談に引き継げるほか、目標管理や人事評価との連携も可能です。
emochan (株式会社KOU)
- 質の高い1on1を誰でも始められる設計。
- AI機能で対話に集中できる環境を実現。
- 管理職の負担を軽減し、継続可能な1on1運用を支援。
Co:TEAM (株式会社FAZOM)
- AIでスキルマップを自動作成
- 目標データから人事評価へスムーズに連携
- 現場主導のPMを促進
revii (株式会社ZENKIGEN)
- 表情や発話など10以上の特徴量から関係性をスコア化
- 50以上の改善パターンから最適な施策を提案
- 1on1の推移をダッシュボードで可視化
まとめ
AI機能搭載の1on1ツールは、議事録の自動作成や話題の提案などで、面談の準備と振り返りを支援します。比較する際は、AIが使うデータ、出力の確認のしやすさ、連携と情報の取り扱いを確認しましょう。AIは補助役として使い、同意の取得、評価との切り分けといったルールも整えることが重要です。1on1ツールの資料請求で、比較検討を進めてください。

