無料で使えるAI-OCR
無料で無期限に使用できるAI-OCRを紹介します。
《CLOVA OCR》のPOINT
- 世界最高水準レベルの認識精度!LINEのAI-OCR
- あらゆる書類や画像を素早くテキスト化
- LINE公式アカウントなどの連携で新しいOCR体験を
LINE株式会社が提供する「CLOVA OCR」は、フリープランが用意されており、完全無料で使用できます。読み取り可能な枚数は300枚までですが、期限には制限がありません。LINEアカウントを利用したオンライン本人確認機能やAPIを活用したシステム連携など、高い利便性を誇るのが特長です。定型フォーマットにはもちろん、非定型フォーマットにも対応し、幅広い書類の読み取りに使えます。
AI JIMY OCR
「AI JIMY OCR」はシー・システム株式会社が提供しています。無料プランでは、CSV出力枚数が限られていますが認識枚数は無制限で利用可能です。Windowsのユーザーであればすぐに無料アカウントを作成し、利用を始められます。スタンドアローンなシステムのため、社内の情報を社外にアップロードする必要はなく、安全性が高いのが特長です。
無料トライアルを利用できるAI-OCR
続いて、トライアル期間のみ無料で利用できるAI-OCRを紹介します。
AI-OCR×人力でデータ作成から確認・修正作業まで一気通貫【eas】
製品・サービスのPOINT
- クセのある手書き文字も99.98%と高精度にデータ化
- データの確認・修正作業まで対応可能
- 1,000枚程度は平均1時間以内とスピーディにデータ化
株式会社うるるBPOが提供する「eas」は、手書きの文字にも高い精度を誇るのが特長です。単にAI-OCRで読み取るだけでなく、人力でデータを修復するサービスを提供し、99.98%もの高精度を実現しています。トライアルの後は、自社での利用頻度に応じて3つのプランから選択できます。
CaptureBrain
「CaptureBrain」はキヤノンITソリューションズ株式会社が提供しています。独自のAI技術と画像処理技術により手書き書類の読み取りを行います。仕分け機能も標準搭載されており、ユーザーが複雑な設定を施さなくても、取引先などの条件に応じて書類を分類可能です。30日間の無料トライアルでは、処理量に制限があるものの、標準機能をすべてお試し利用できます。
スマートOCR
株式会社インフォディオが提供する「スマートOCR」は、文字認識エンジンや歪み補正エンジンを搭載し、手書きの文字を正確に読み取ります。また、高度なデータ抽出機能も備え、フォーマットが統一されていない書類でも柔軟にデータ抽出を行います。Pマークを取得しているなどセキュリティも強固です。100枚までOCR変換できる5日間の無料トライアルが提供されています。
無料で使えるAI-OCRの注意点
無料で使えるAI-OCRには一部の機能に制限があります。例えば、ある製品は無料プランでは月に300枚分の帳票しか読み取れません。より多くの数を利用しようと思えば、有料プランに移行する必要があります。
枚数制限がない製品も存在しますが、その場合は読み取り精度に難がある場合があります。読み取り精度が低ければ、その分人の手で修正する手間が増えるでしょう。省力化を図るためにAI-OCRを導入するのに、これでは目的を達成できません。
利用規模が小さい場合や、お試しとして無料のAI-OCRを利用するのであればよいかもしれません。しかし、本格的にビジネスで利用するのであれば、有料製品も視野に入れることをおすすめします。
自社に合うAI-OCRの選定ポイント
一口にAI-OCRといってもさまざまな製品があります。どのような点に着目して選定すればよいのでしょうか。
「印字」と「手書き」、どちらの読み取りに強いか
AI-OCRは、印字に強い製品と、手書きの文字に強い製品があります。自社で読み取りたい書類が印字か手書きかによって適切な製品は異なります。
例えば、請求書や発注書など、印字が記された書類を大量に処理するのなら、印字の読み取りに特化したAI-OCRを選ぶとよいでしょう。一方、申込書や履歴書など、手書きの書類を読み取りたいのなら、手書き文字に対して高い認識率を誇る製品がおすすめです。
多言語に対応しているか
製品によっては、日本語にしか対応していない場合があります。しかし、取り扱う書類に英数字や記号が多く含まれるのであれば、日本語のみ対応の製品ではいけません。自社がAI-OCRで読み取りたい書類に含まれる言語を確認して製品を選定しましょう。
セキュリティはしっかりしているか
AI-OCRで取り扱う書類には重要な機密情報が含まれていることがあります。万が一社外に流出してしまえば、大きな損失となるだけでなく、社会的信頼の失墜にもつながるでしょう。
そこで、AI-OCRのセキュリティ性にも注意する必要があります。二段階認証をはじめとしたセキュリティ機能が備わっているかに加え、情報セキュリティの強固さが第三者機関に認められた証であるISMSやPマークを取得しているかなど、多角的に確認しましょう。
無料だけでなく、有料のAI-OCRも検討してみよう!
無料のAI-OCRには読み取り枚数などに制限があり、ビジネスシーンで十分に活用できないケースもあります。小規模の利用なら問題ないかもしれませんが、本格的な運用を目指すのであれば、有料プランの検討も欠かせません。自社でどのようにAI-OCRを活用したいのか、対象の書類やその枚数などの条件を洗い出し、最適な製品を選定しましょう。