ウイルス対策の実施で得られる効果
ウイルス対策ソフトの導入で期待できる2つの効果をそれぞれ解説します。
セキュリティが向上する
ウイルス対策を実施すると、インターネットからのウイルス侵入を防御し、万が一感染した場合は駆除します。
もしウイルスが侵入すると、パソコンが正常に動作しなくなったり、ファイルが開けない・削除されるなどの可能性があります。さらに、ウイルスに感染したメールを勝手に送信され、自身が加害者になるケースもあるので注意しましょう。
このような被害を防ぐため、セキュリティを強化する「ウイルス対策」は有効な手段と言えます。
ウイルス対策ソフトの主な機能は以下のとおりです。この機会に確認しておきましょう。
- ■過去の攻撃を記録した定義ファイルを基にウイルスを検出する。
- ■ファイル操作やWebサイトへのアクセスなどユーザーの操作を監視し、感染の恐れがある場合に警告を発する。
- ■侵入したウイルスを検知・駆除し、感染源であるファイルの削除・隔離を実施する。
感染時の損害を最小限にできる
ウイルスに感染してしまうと、パソコンやシステムに大きな損害を与えてしまいます。
ファイルやデータが削除され、システムが破壊されることで業務がストップ。製造業では工場のラインが停止し、補償問題にも発展しかねません。最悪の場合、業務がすべて停止する事態も考えられ、売上が減少してしまう可能性も。
また、ネットワーク・システムの復旧作業や感染源の究明など、復旧作業によるコストが発生します。被害が深刻な場合、システムの再構築や再インストールなど、復旧に係るコストは大きなものになるでしょう。
しかしこれらのコストも、ウイルス対策を実施すると、最小限に抑えることできるのです。
ウイルス対策ソフトの効果を高める方法
ウイルス対策ソフトの効果を高める2つの方法をご紹介します。
OSやウイルス対策ソフトを常に最新の状態に保つ
ウイルス対策ソフトや、WindowsなどのOSやソフトウェアを最新の状態に保つことでセキュリティ効果を高めます。
悪意ある攻撃者は、OSやソフトウェアの脆弱性を狙って攻撃します。そのため、脆弱性を解消する「OSやソフトウェアのアップデート」は有効なセキュリティ対策だといえるのです。
また、ウイルス定義データベースの更新が切れないようにすることも大切です。古い定義データベースのままでは、新種のウイルスに対応できません。
見覚えのないファイルやリンクを開かない
ファイルやリンク、メールの添付ファイルはウイルスの感染経路です。
見覚えのない送信元からのメールは開かず、怪しげなWebサイトにアクセスしないようにしましょう。普段訪れるWebサイトもリンク先をチェックし、普段と違うと感じたら、偽サイトに誘導していることを疑って下さい。
また、USBや外部記憶装置などもマルウェアの感染源です。利用には細心の注意を払いましょう。
ウイルス対策の注意点
ウイルス対策を実施する上で気をつけるべきポイントを2点、ご紹介します。
Windows10標準搭載のDefenderだけでは不十分
Defenderとは、Windowsに標準搭載されているセキュリティソフトです。しかし、Defenderをセキュリティ対策として利用するには以下の問題点があります。
- ●正常なソフトウェアをウイルスだと誤検知することがある
- ●ファイアウォールがメイン機能であるため、ウイルス感染時の情報漏洩に対応しきれないことがある
このような理由から、セキュリティ対は他のセキュリティソフトの導入をおすすめします。またDefenderとセキュリティソフトは併用できないため、セキュリティソフトをインストールすると、自動的にDefenderの機能が無効になります。ただし、セキュリティソフトの更新が切れてもDefenderは自動で有効にならないので注意しましょう。
機能が限られたウイルス対策ソフトでは不十分
ウイルス対策ソフトは無料で提供されるものが数多くあります。
しかし大半の無料ソフトは、ウイルス検出・駆除の機能しか搭載しておらず、サポートがありません。また無料ソフトの多くは、有料版を体験するために提供されています。そのため、利用制限が多く、十分なセキュリティ効果は期待できません。
ウイルスは日々進化をとげ、感染経路も多様化しています。外部からの脅威に対抗するためには、総合的なセキュリティ対策が必要不可欠でしょう。
そこで、ウィルス対策ソフト選択時の考慮点として、サポートが重要です。有料ソフトのサポートはさまざまな不具合に対応してくれます。設定上の質問や緊急時など、スムーズな対応が可能です。
一方、無料ソフトでウイルスに感染した場合、自身で駆除などの作業を行う必要があります。専門的な知識を要する作業のため、知識に自信のない方は有料ソフトの導入を検討しましょう。
ウイルス対策を実施し、セキュリティを向上させよう!
これまでご紹介したように、ウイルス対策ソフトを利用すると、セキュリティの向上・感染による損害の最小化といった効果が期待できます。また、有料版のソフトには、無料版にない機能も備わっているので、セキュリティをより強固なものにしたい企業にはおすすめです。ぜひこの機会に、セキュリティ対策見直しの一環として、ウイルス対策ソフトの導入・リプレイスを考えてみては、いかがでしょうか?