「法人向け」ウイルス対策製品は「個人向け」と何が違う?
法人向けのウイルス対策製品は、個人向けウイルス対策製品と比べてどのような違いがあるのか解説します。
ライセンスや設定状況を一元管理できる
個人向けのウイルス対策やウイルス対策ソフト製品の場合、対象としている端末は基本的に1台だけです。そのため、アップデートやライセンス期限の更新は各々で行う必要があります。
一方、法人向けのウイルス対策製品は、複数台のパソコンを対象としています。そのため、管理者側で複数端末の一元管理が可能です。具体的には、ライセンス期限の確認や設定、アップデートなどを一括で行えます。
社内のパソコンに対して最適なウイルス対策を実施しやすくなるだけでなく、情報システム担当者の負担軽減につながるでしょう。
月単位で購入できる
個人向けウイルス対策製品は、基本的にライセンス期限が1年単位であることがほとんどです。
しかし、法人向けのウイルス対策製品の場合、1か月単位でライセンスを購入できる製品は多くあります。それは短期間で社員が入社・退職を繰り返す可能性が高く、パソコンの使用台数が変わりやすいためです。
対策が必要なパソコンの台数や従業員数の変動に対して柔軟に対応できます。
導入規模が大きいほど1台あたりの価格を抑えられる
個人向けのウイルス対策製品と法人向け製品を比較した場合、法人向け製品の方が性能が高いため高価になりがちです。しかし法人向け製品は必要とされるライセンス数も多くなりやすく、数が増えることで1台あたりの価格が安くなることもあります。
法人向けウイルス対策製品の選び方
自社に最適な法人向けウイルス対策製品を導入するためには選び方を把握することが大切です。では、具体的にどのようにしてウイルス対策製品を選べばよいか確認しましょう。
動作環境に問題はないか
ウイルス対策製品を選ぶ際には、対応OSなどの自社環境に適しているかどうかをチェックしてください。
また、ウイルス対策製品は常に端末をスキャンしているため、パソコンの操作が重くなることが多いです。セキュリティ強度が高くても、日々の業務に影響が出るほど操作が遅くなってしまっては意味がありません。
性能の高さと操作性のバランスを確認してから導入しましょう。
管理はしやすいか
ウイルス対策製品は適切なバージョンで利用する必要があるため、管理しやすいかどうかも重要です。特に従業員が多い企業であれば設定や更新作業に取られる時間も多くなるでしょう。
ウイルス対策製品には一定期間トライアルができるものも多くあるため、実際に使ってみて操作感を確認するのがおすすめです。管理画面を事前に確認しておけば、導入で失敗することも少なくなります。
業務利用するデバイスに対応しているか
ウイルス対策製品を導入するときは、パソコンのOSだけでなく自社のデバイスに対応しているか確認しましょう。近年ではスマートフォンやタブレット端末を業務利用する機会が増えているため、スマホ向けウイルス対策ソフトも登場しています。
モバイルデバイスを狙ったウイルスも増えているため、製品導入を検討する際にあわせて確認しましょう。
コストは適正か
法人向けのウイルス対策製品は、一般的に初期費用以外に毎年のライセンス更新料も必要になります。更新料は初期費用と異なり継続的に発生するため、長い目で見たときに大きな負担にならない価格か考えましょう。数年後の端末台数なども念頭に置いたうえで検討するとよいでしょう。
また、ウィルス対策製品は多機能であればあるほど価格も高くなりがちです。自社にとって必要なセキュリティ機能を正しく認識することも大切です。
サポート体制は充実しているか
24時間対応や駆けつけ対応が可能など、サポート体制が充実している製品・メーカーだと、万が一のときでも安心です。特にウイルス感染後の対策は早いに越したことはありません。トラブルや被害の影響を最小限に食い止めるためにも見逃せないポイントです。対応時間や問い合わせ方法、窓口へのつながりやすさなども確認しましょう。
以下の記事では、おすすめのクラウド型ウイルス対策ソフトを紹介しています。マルウェアやランサムウェア対策を講じたい、未知の攻撃や脅威にも迅速に対応したいという方は、ぜひ一読のうえ参考にしてください。ユーザーのクチコミ評価なども掲載しています。
関連記事
watch_later
2023.09.12
クラウド型ウイルス対策ソフト18選!メリットと選び方も解説
続きを読む ≫
法人向けウイルス対策ソフトでセキュリティを向上させよう
法人向けウイルス対策ソフトは、個人向けウイルス対策ソフトと比べて、管理の効率化やセキュリティレベルの統一化などのメリットがあります。
また、法人向けウイルス対策製品は多岐にわたるため、製品の特徴や選び方を押さえておく必要があるでしょう。自社の動作環境に適応しているか、業務利用するデバイスに対応しているかの確認が大切です。
最適な法人用や企業向けのウイルス対策製品を導入して、万全なセキュリティ対策を構築しましょう。