無料版・有料版ウイルス対策ソフトの4つの違い
無料版・有料版ウイルス対策ソフトには4つの違いがあります。それぞれ解説します。
1:運用サポート
無料版ウイルス対策ソフトは、運用サポートはついていません。
ソフト導入の検討段階では、機能やウイルス検出率に目を向けがち。しかし、トラブル時に適切なサポートが可能かどうかは非常に重要です。無料版の場合、トラブルが発生しても自分で対処しなければいけません。
運用サポートは、操作方法から設定方法まで幅広いサポートが可能。電話やチャット受付で質問やトラブルに対応します。
2:セキュリティ機能
無料版ウイルス対策ソフトの場合、ウイルススキャンや駆除が主な機能です。ファイアウォールやスパムメールなどのセキュリティ機能は搭載していません。また、無料版の場合、ウイルススキャンの性能が落ちるツールも存在します。
標的型メール攻撃など、サイバー攻撃は日々進化しています。ウイルススキャンや駆除だけでセキュリティ対策を図るのは難しいでしょう。
3:ウイルス検出率
無料版と有料版では、ウイルス検出率が異なります。近年、無料版の中にも99.5%と高い検出率を誇る製品もありますが、有料版は100%や99.9%をマーク。膨大な種類のウイルスが日々生み出されているため、検出率の僅かな差が大きなリスクにつながりかねません。
また、メーカーは新種のウイルスを防御すべく日夜研究を重ねています。そのため、無料版と有料版では、新種のウイルスに対応するスピードが異なります。ウイルス感染リスクを軽減するためにも、有料版の利用を検討しましょう。
4:操作性
無料版ウイルス対策ソフトの場合、操作時に広告が表示されます。
ポップアップタイプの広告の場合、煩わしさを感じやすいです。また、一定時間経過すると画面全体に表示されるものもあり、操作性の低さを感じるでしょう。無料版は広告収入によって無料でソフトを提供しているため、広告表示が消えることはありません。
一方、有料版では広告が表示されず、無料版と比べると操作しやすく動作が軽い傾向にあります。
以下の記事では、最新のウイルス対策ソフトを価格や機能などで比較しています。具体的な製品をもとに、無料製品と有料製品の違いを確認してみてください。
無料ウイルス対策ソフトの注意点
無料版で表示される広告に気をつけましょう。広告は定期的に更新する際、セキュリティホールと呼ばれる欠陥が生じやすいです。そのまま使用を続けると、ウイルス感染のリスクが高まります。
さらに無料版は、機能に制限があるソフトが多いです。提供サービス外でウイルスに感染しても、有料版を購入しないと対応できない場合もあります。無料版では、万全のセキュリティ対策が図れないことを念頭におきましょう。
また無料版の多くが、法人での利用を認めていないため、利用の際は注意が必要です。さらに、近年は、偽ウイルスソフトによるウイルス被害が増加しています。
無料ウイルスソフトに見せかけ、ウイルスをインストールさせるもの。ホームページページ閲覧中にウイルスソフトのインストールを促された場合は注意しましょう。リンク先にアクセスしたりソフトウェアをインストールしたりしてはいけません。
高いセキュリティレベルや操作性を求めるなら、有料版ソフトの導入がおすすめです。自社に最適な製品を見つけるために、まずは資料請求をして製品の特徴を詳しく把握しましょう。以下のボタンより一括資料請求が可能なので、ぜひご利用ください。
最適なウイルス対策ソフトの選び方
ウイルス対策ソフトを選ぶ際に気をつけるべきポイントを解説します。
運用サポートが必要か
無料版の場合は運用サポートがなく、設定方法がわからないときやトラブル発生時は自分で対応しなければいけません。
もし、ウイルスに感染した場合は自分で駆除することになります。そのためパソコンスキルがない場合、無料版の活用は厳しいでしょう。また、トラブル発生時は迅速な対応が求められます。
したがって、スピーディな対処と運用サポートに魅力を感じる方は有料版がおすすめ。多くのベンダーが電話やチャットによる窓口を開設しています。対応が可能な時間帯やサポート内容は異なるため、自社に合ったサポートを提供しているベンダーを選定しましょう。
検出率が高いか
ウイルス対策ソフトでは検出率の高さが重要です。日々、新種のウイルスが生み出されており、それに対抗するには高い検出率を誇るソフトが必要。パターンファイルの更新頻度が高いほど検出率も高く、また新種のウイルスに対応可能です。
ウイルス対策ソフトは多機能な製品が多いです。しかし不要な機能を搭載した製品も多いため、自社のニーズを満たすツールを選定しましょう。
動作が軽いか
ウイルス対策ソフトはパソコンやサーバに負荷がかかるため、動作が遅くなる傾向があります。たとえば、Webサイトの読み込みが遅く、パソコンの起動にかかる時間が長くなる場合があります。さらにソフトが動作しなくなったり、ファイルが開けないケースも。
機能面で優れていても、業務に支障をきたしては意味がありません。現在のパソコンの動作の軽さを維持しつつ、未知の脅威に対応でき、ウイルス検出率の高い製品を選びましょう。
無料と有料の違いをおさえてウイルス対策ソフトを選ぼう
無料版ウイルス対策ソフトの特徴は以下のとおりです。
- ●運用サポートがない
- ●セキュリティ機能を搭載していない
- ●広告が表示される
- ●ウイルス検出率が劣る
- ●機能が制限されている
- ●法人は利用できないケースが多い
ウイルス対策ソフトを選定する際は運用サポートがあるか確認しましょう。さらに動作の軽さや、検出率の高さも大切なチェックポイント。以上の点を踏まえ、自社のニーズに合ったウイルス対策ソフトを選定しましょう。