無料のウイルス対策ソフト
まずは、無料で利用できるウイルス対策ソフトを比較・紹介します。
アバスト無料アンチウイルス
GENが提供する「アバスト無料アンチウイルス」は、機械学習によるウイルス対策やスマートスキャンなどの機能を備えた製品です。Windowsをはじめ、MacやAndroid、iOSに対応しており、ダウンロードするだけで保護できます。悪意のある第三者による機密ファイルや個人情報のアクセスを阻止し、公衆Wi-Fiネットワークの安全な利用が実現します。万が一、メールアカウントに紐付けているパスワードが漏えいした場合は、アラートで通知されます。
Avira Free Antivirus
「Avira Free Antivirus」は、オンラインセキュリティ分野で35年以上の実績をもつAviraが提供するウイルス対策ソフトです。高精度な検出機能や保護、修復機能を無料で利用できるのが特徴です。ランサムウェアやアドウェア、スパイウェア、ハッキングなど多様な脅威から端末を保護します。より高度な脅威への対応も可能な有料版もあるため、自社のセキュリティ対策にあわせた導入がしやすいでしょう。
KINGSOFT Internet Security
キングソフト株式会社が提供する「KINGSOFT Internet Security」は、シンプルで使いやすいウイルス対策ソフトです。無料で利用する場合でも最新版へ更新できるため、新しい脅威からの保護が可能です。クラウドウイルススキャン機能により、パソコンに負荷をかけず軽快な動作を実現します。そのほか、不要ファイル削除やセキュアなパスワード設定など、便利な機能を備えています。
AVG 無料アンチウイルス
AVGが提供する「AVG 無料アンチウイルス」は、ウイルス対策に加え、パソコンのパフォーマンスを維持する機能が搭載された製品です。主に個人や家庭用での利用では、無料インストールが可能です。6つの強力な保護により、スパイウェアやランサムウェアなど、多様な形態のマルウェア侵入を阻止します。WindowsやMac、Android、iOSに対応し、ダウンロードするだけで保護が実現。脅威のネットワーク侵入阻止をするファイアウォール、パスワードハッキング時のアラートなどの新機能も特徴です。
360 Total Security
360が提供する「360 Total Security」は、パソコン用の無料ウイルス対策ソフトです。クラウド診断駆除やQVMI人工知能、QEX・KunPengエンジンを搭載し、ドキュメントの保護に長けています。クラウド技術によりランサムウェアをリアルタイム検出し、ドキュメントに対する乗っ取りの識別や改ざん前のバックアップを実施。Wi-FiのDNSセキュリティチェックをするスキャンやパソコンクリーンアップなど、無料プランにおいても豊富な機能が強みです。
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ウイルス対策ソフトの選び方
業務の遂行を妨げずに効果的なウイルス対策を実施するためには、自社環境に適切な製品を導入する必要があります。ここでは、ウイルス対策ソフトを選ぶ際のポイントを3つ解説します。
パソコンの動作パフォーマンスを落とさないか
従来のウイルス対策ソフトには、パソコンの処理能力に負荷をかけ、動作を重くさせるものも多くありました。しかし、昨今では多くの製品がパフォーマンスを損なわないように改良されています。デバイスへの負荷を軽減するには、以下のような機能をもつ製品を選定するとよいでしょう。
- ●パソコンが使用されていない時間帯に、ウイルススキャンを実行するスケジュール機能
- ●クラウド技術を活用して、スキャン処理をクラウド上で実行する機能
また、導入前には無料プランや無料トライアルを活用して、実際にソフトウェアを使用してみるのがおすすめです。パソコンの動作にどの程度の影響があるかを確かめられます。
サポート体制は充実しているか
ウイルス感染やトラブルが発生した際に、速やかに適切なサポートが受けられるかどうかは重要です。また、ソフトウェアの設定方法や更新手順などがわからない場合にも、ベンダーに気軽に相談できるサポート体制が整っていると安心です。
サポート対応時間は製品によって異なります。例えば、平日9時~18時のサポートが一般的ですが、24時間365日対応可能な製品もあります。土日にパソコンを使用することの多い企業や、夜間にトラブルが発生する可能性がある場合は、年中無休でサポート提供している製品がおすすめです。
さらに、サポート方法にも違いがあります。運用に不安のある場合は、主に以下の3点を確認してみてください。
- ●不明点が発生した際にメールやチャットで相談が可能か
- ●緊急時に電話で直接相談できるサポートがあるか
- ●FAQやガイドなどの自己解決をサポートするツールが用意されているか
ウイルス対策を行うデバイスの利用時間帯や、セキュリティ担当者のITスキルに応じて、必要なサポート体制が受けられる製品を選定しましょう。
インストールしたいデバイスの台数やOSに対応しているか
一つのライセンスでインストールできるデバイスの数は、製品によって異なります。機密情報を取り扱うパソコンだけ保護したい場合などは、1台のみのインストールでもよいでしょう。しかし、スマートフォンやタブレットもあわせた保護は、複数台にインストールできる製品が必須です。また、対象のOSが限られているケースもあります。WindowsだけでなくMacやAndroid、iOSに対応しているか、確認が大切です。
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有料版ウイルス対策ソフトのメリットや無料製品との違い
ウイルス対策ソフトの無料版と有料版では、どのような違いがあるのでしょうか。有料版ソフトのメリットをもとに解説します。
ウイルス検出率が高い
有料版と無料版では、ウイルス検出率に大きな違いがあります。
ウイルス対策ソフトにおけるウイルス検出率は、ソフトウェアの性能を評価する第三者機関が調査し発表しています。ウイルス検出率の高い製品を知りたい場合は、主要な第三者機関とされる「AV‐Comparatives」や「AV‐TEST」などの調査結果を参考にするとよいでしょう。
第三者機関の調査によると、多くの有料ソフトにおけるウイルス検出率は、ほぼ100%です。一方、無料製品は、高くても99%程度とされています。両者に大きな差はないように思えますが、世界中で日々新しいウイルスが誕生しているため、わずかな差でも軽視できません。母数が非常に大きいため、検出率の違いが0.1%であっても、実際に検出できるウイルス数には大きな差が生じます。
無料製品でウイルス対策をしていても、有料製品でスキャンすると大量のウイルスが見つかる場合もあります。確実にデバイスを守り、情報漏えいを防止するには、有料製品の導入がおすすめです。
参考:Real-World Protection Test February-May 2024|AV-Comparatives
参考:Test antivirus software for Windows 10 - August 2024|AV-TEST
セキュリティ機能が充実している
有料のウイルス対策ソフトは、ウイルス検出・駆除以外の豊富な機能も特徴です。ファイアウォールやフィルタリング、スパムチェックなどのセキュリティ機能を備えた製品が多くあります。
ウイルス対策ソフトの導入目的は、デバイスの保護です。ウイルスの検出・駆除はその手段にすぎません。有料の製品は、デバイス保護を目的とした機能が多く搭載されているため、堅牢なセキュリティを実現します。
広告非表示で動作が軽い
無料製品は多くの場合、広告によって利益を上げています。そのため、一定時間や操作ごとなどに広告が頻出するケースも少なくありません。有料製品を提供しているベンダーでは、有料版への切り替えを勧める広告の表示も見られます。
このような広告表示は、パソコンの動作を重くし、画面が見づらくなる原因となります。一方、有料版のウイルス対策ソフトには広告表示は一切ありません。その結果、動作が快適で画面も見やすいため操作に集中できます。
頻繁な広告表示によるストレスを避けたい場合や、効率的に作業を進めたい場合には、有料版のウイルスソフトの導入を検討しましょう。
以下の記事では、無料版ウイルス対策ソフトの注意点のほか、有料版との違いについて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
有料のウイルス対策ソフト人気TOP3
デバイスの操作性や視認性を重視するなら、有料のウイルス対策ソフトがおすすめです。ここでは、2024年上半期にITトレンドで資料請求が多かった人気製品を紹介します。気になる製品は、緑の「+資料請求リストに追加」ボタンでカートに追加しておくと、あとからまとめて資料請求できて便利です。
《ESET PROTECT MDR》のPOINT
- 予防・検知・対応から運用までをESETがワンベンダーで実現
- キヤノングループ・ESET社のエンジニアがMDRサービスを提供
- 24時間365日体制で、EPPを含めて製品の全プログラムをサポート
キヤノンマーケティングジャパンが提供する「ESET PROTECT MDR」は、事前対策と事後対策を統合したXDRソリューションです。従来のアンチウイルス対策に加え、侵入後の速やかな対応を可能にするため、エンドポイント保護とXDRの連携により多層防御を強化します。さらに、ESETの機械学習エンジンやリアルタイムの脅威情報収集により、迅速かつ的確な対応が可能です。
AppGuard Small Business Edition (SBE)
製品・サービスのPOINT
- AppGuard Enterpriseと同様に集中管理型
- クラウド管理システムで短期間導入と容易な運用
- テレワークやモバイルPCを強力に保護
大興電子通信株式会社が提供する「AppGuard Small Business Edition (SBE)」は、中小企業向けに特化したエンドポイントセキュリティソリューションです。不正アプリの起動を防ぎ、マルウェアの侵入を水際で阻止。クラウド管理システムにより、短期間での導入と簡単な運用が可能です。さらに、手間を省いたポリシー設定や多様な導入サービスを提供し、コスト効率良くセキュリティ対策が実現できます。
《AppGuard Solo 》のPOINT
- 既知・未知関係なくマルウェアの感染プロセスを無効化
- 定義ファイル不要の 「OSプロテクト型」
- PCへインストールするだけで 「簡単」にマルウェアを封じ込め
大興電子通信株式会社が提供する「AppGuard Solo」は、未知・既知を問わずマルウェアの感染プロセスを無効化する「防御型」エンドポイントセキュリティ製品です。インストールするだけで、パターンファイルの更新なしに簡単にマルウェアを封じ込め、PCを守ります。特許技術にもとづき、システムに害を与える不正行為を制御し、発症させずに防御。企業や政府機関などに採用されています。
有料・有料を問わず、より多くのウイルス対策ソフトを比較・検討したい方は、以下の記事をご覧ください。クラウド型・オンプレミス型・パッケージ型の提供形態ごとにおすすめ製品を紹介しています。
まとめ
無料のウイルス対策ソフトは、コストを抑えたセキュリティ対策におすすめです。しかし、有料版と比べるとウイルス検出率が低く、セキュリティ対策機能に制限があります。また、広告表示によるデバイスへの負担なども考えられるため、業務内容をふまえ有料版の検討も必要です。
ウイルス対策ソフトを選ぶ場合は、デバイスのパフォーマンスやサポート体制、インストール台数に着目しましょう。なお、ITトレンドでは最新のウイルス対策ソフトについて、一括資料請求(無料)が可能です。気になる製品をじっくり比較し、セキュリティ対策の参考にしてください。