フリーメールサービスとして市場に広がったクラウドメール
「クラウドメール」という言葉に耳慣れない方も、「Webメール」「フリーメール」という単語なら親しみがあるはずです。Webメールサービスとはソフトウェアのインストールや細かい設定が不要で、気軽に使えると人気のサービスのことです。その多くが、クラウド環境にメールサーバをおいた、クラウドメールになります。
IDとパスワードを入力するだけで、時には無料でブラウザ上で使用できるクラウドメールは、その利便性からメール市場に急速に浸透しました。携帯電話の多機能化やスマホやタブレットの登場により、その利用はさらに広がっています。
インターネットにつながる環境さえあれば、PCやスマホで、タブレットであっても、いつでもどこでもメールを送受信できる手軽さは、これまでの電子メールの概念を変えるものとして迎え入れられました。自社内でメールサーバを運用する、いわゆるオンプレミス型ではメール市場の成長は鈍化しつつありますが、それに代わるものとして、クラウド型メールサービスが確たる地位を築いているのです。
クラウドメールのビジネス利用
当初は無料で使えて、いわゆる「捨てアド」を取得できる、フリーメールの形で登場しましたが、その普及につれて進化を続け、ビジネースシーンにもその活躍の場を広げています。
さまざまな機能が付加されると同時に、セキュリティ対策も講じられ、低コスト・メンテナンス不要の利点から多くの企業でクラウドメールが採用されるようになってきているのです。
メールサーバ利用の悩み
電子メールがビジネスシーンに登場してから20年あまり、いまやメールはビジネスに欠かせないツールとなりました。電子メールのビジネス導入後、多くの企業が自社内にメールサーバを保有し続けてきましたが、現在、そのシステムを継続することに悩みを抱えている企業も増えてきています。
- ●増え続けるメールサーバの運用コストを削減したい
- ●社員からの問い合わせ対応やメンテナンスなど、社内での運用管理が難しい
- ●老朽化しつつあるメールサーバの対処が必要
以上の事情から、クラウドメールへの転換を検討する企業は、年々増え続けています。
海外製品のデメリットを補う国内製品が普及をあと押し
オンプレミス型のメールサーバに悩みを抱える企業が持つ、クラウドメールへのニーズに応えるように、クラウドメールサービスも日夜進歩しています。元は海外大手の独壇場であったクラウドメール市場にも、多くの国内業者が参入。ユーザーニーズにきめ細かく対応するサービスで、さらに利用者を増やしています。
海外大手クラウドメールを導入、利用してきた企業では、「送受信が遅れる」「サポート対応が悪い」といった不満も聞かれてきました。これらの不満を解消するために、トラブル対応が迅速でサポートも手厚い、いわゆる日本型クラウドメールサービスを提供するベンダーが多く登場してきたのです。
きめ細かく企業の要望を汲みあげる、これらの国内業者の登場が、ビジネスシーンでのクラウドメール普及をあと押ししていると言ってもよいのではないでしょうか。
現在のクラウドメールサービス市場
株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、クラウドビジネスEメール市場は世界規模で拡大をしていく予測です。2022年の収益予測は2018年のおよそ3倍と予測されています。
グループウェアやSNS・チャットの利用が増えている中でも、企業にとってメールは重要なツールです。クラウドメールの製品も機能やセキュリティレベルも高性能になってきており、安心して導入できる状況が整ってきています。
引用:クラウドビジネスEメール市場 Cloud Business Email Market, 2018-2022|株式会社グローバルインフォメーション
クラウドメールの導入を検討しよう
いまや電話と並んでビジネスに欠かせない通信ツールとなった電子メール。低コストでメンテナンス不要、企業の運用負担を一挙に軽減するクラウドメールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。