POSシステムの市場規模は?
POSシステムは、店舗の会計とあわせて、売上などの販売データを管理する仕組みです。POSシステムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。中核となる専用端末の分野では、電子情報技術産業協会(JEITA)がPOS専用端末の2025年度の出荷金額は約367億円で、前年度比96%だったと発表しています。出荷台数は約10.6万台で前年度比102%でしたが、タブレットで動くPOSアプリなどは含まれず、POSシステムそのものの数字ではありません。
出典:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「国内POS専用端末の2025年の出荷実績ならびに3ヵ年見通し」(2026年7月17日)
ITトレンドには、POSシステムとして30製品が掲載され、27社が提供しています。そのうちITトレンドから資料請求できるのは2製品で、残る28製品は情報のみの掲載です。導入でつまずきやすい点については、POSシステム導入の失敗例を紹介!最適な導入方法とは?をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、POSシステムの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なPOSシステム
まずは、ITトレンドに掲載されているPOSシステムを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のPOSシステムは飲食店向けの製品が30製品中10製品を占めます。資料請求ランキングの1位は小売向けのPowerPOSクラウド パワクラ、2位は飲食店向けのUSENレジです。飲食店のほか、美容サロンや医療機関など、業種を絞った製品が多い点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| PowerPOSクラウド パワクラ | 株式会社タスネット | できる(1位) | 実店舗とECの在庫・売上・顧客情報を一元管理できる、小売向けのクラウドPOS。 |
| USENレジ | 株式会社 USEN | できる(2位) | 会計から注文、売上の集計・分析まで備えた、飲食店向けのPOSレジ。 |
| Airレジ | 株式会社リクルート | 情報のみ掲載 | 注文入力や会計、管理、分析などのレジ機能を0円で使えるレジアプリ。 |
| POS+ | ポスタス株式会社 | 情報のみ掲載 | 小売・美容・飲食など業種ごとに特化し、注文・決済から在庫・販促まで対応。 |
| ユビレジ | 株式会社ユビレジ | 情報のみ掲載 | iPadで操作でき、個人店からチェーン店まであらゆる業態で使えるPOS。 |
| blaynレジ | ブレイン株式会社 | 情報のみ掲載 | タブレット・モバイル・セルフの3種類から選べる、飲食店特化のレジ。 |
| Okageセルフレジ | Okage株式会社 | 情報のみ掲載 | タブレット端末で、飲食店のセルフオーダーと会計をまとめて担う。 |
| Square POS | Square株式会社 | 情報のみ掲載 | スマホやタブレットと連携し、決済・売上・顧客・スタッフ管理を一体化。 |
| パワーナレッジPOS | 株式会社オメガナレッジ | 情報のみ掲載 | 美容・エステ・ジムなど向けに、予約・決済・会員アプリをまとめたPOS。 |
| SALONPOSLinQ2 | タカラベルモント株式会社 | 情報のみ掲載 | 美容室・理容サロンの予約・顧客・会計・売上分析を一元的に支援。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているPOSシステムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のPOSシステム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている30製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.飲食店・美容サロン・医療機関など業種別の製品が中心
掲載30製品のうち21製品は、特定の業種に向けた製品です。内訳は、飲食店向けが10製品、美容サロン向けが8製品、医療機関・薬局向けが3製品です。美容サロン向けは予約や顧客管理まで、医療機関・薬局向けはレセコンとの連携まで担う製品が目立ちます。業種ごとの業務にあわせて、レジが担う範囲が広がっていることがうかがえます。
2.セルフオーダーやモバイルオーダーで注文・会計を省力化
製品ページでセルフオーダーやモバイルオーダー、セルフレジを掲げる製品は9製品あります。OkageセルフレジやPOSmoothは、タブレットを使ったセルフオーダーに対応しています。店舗スタッフの手を借りずに、客自身が注文や会計を進められる仕組みです。人手不足に悩む店舗の負担を減らす機能に、各社が力を入れていることがうかがえます。
3.資料請求できるのは2製品、レビューも少ない
ITトレンドから資料請求できるのは、PowerPOSクラウド パワクラとUSENレジの2製品です。製品ページにレビューがあるのは30製品中4製品で、最も多いAirレジでも15件です。導入後の評価を比べられる段階にはなく、製品ページの内容から候補を広く見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?業種別のおすすめ
- ■飲食店で、注文から会計までを効率化したい企業
- USENレジ / blaynレジ / Okageセルフレジ
- ■小売や複数業態の店舗で、在庫や顧客の管理まで行いたい企業
- PowerPOSクラウド パワクラ / POS+ / ユビレジ
- ■美容サロンで、予約・顧客管理と会計をまとめたい企業
- パワーナレッジPOS / SALONPOSLinQ2
同じPOSシステムでも、製品ごとに想定する業種や担う業務が大きく違います。自店の業種と、レジとあわせて任せたい業務(注文・予約・在庫など)を先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●飲食店・美容サロン・医療機関など業種を絞った製品が多く、自店の業種向けかを最初に確かめる
- ●同じ会社が名前の似た製品を複数掲載していることがあり、違いを製品ページで確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、自店の業種や店舗数、使っている決済や予約の仕組みとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うPOSシステムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、POSシステムの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自店の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、POSレジ・POSシステムを業種別に比較し、費用相場も紹介しています。あわせてご覧ください。

