クラウド型特権ID管理システムとは
クラウド型の特権ID管理システムとは、特権IDの管理に必要な機能をクラウド上で利用するシステムです。特権IDの申請・承認、アカウント発行、アクセス制御、アクセスログ取得・管理などの機能をもちあわせています。特権ID管理を自動化し、情報漏えいや改ざん、不正利用などのセキュリティリスクを軽減します。
なお、クラウド型はシステム導入や運用において、高い利便性を発揮します。クラウド型特権ID管理システムを導入するメリットは以下のとおりです。
- ●システム構築不要のため、短期間・低コストで導入できる
- ●メンテナンスや運用管理、セキュリティ対策をベンダーに一任できる
- ●自動アップデートによって、常に最新のセキュリティ対策や機能を適用できる。
- ●柔軟性が高く、利用状況に応じてリソースの拡張・縮小が容易に行える。
- ●データがクラウド上に保存されているため、災害時などにも業務継続しやすい。
以下の記事では、特権ID管理が必要な理由やシステム導入のメリットなどを解説しています。特権IDや特権ID管理について理解を深めたい方は一読ください。
【比較表】おすすめのクラウド型特権ID管理システム
ここからは、ITトレンド編集部おすすめのクラウド型特権ID管理システムを紹介します。各システムの機能や特徴を一覧表にまとめたので、比較してみてください。
以下より特権ID管理システムの資料請求ランキングを確認できます。おすすめ製品の人気傾向が知りたい方はご覧ください。
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おすすめのクラウド型特権ID管理システムを比較
クラウド型特権ID管理システムの特徴を詳しく紹介します。
《ESS AdminONE》のPOINT
- 特権ID管理のあるべきプロセスを実現!必要十分な機能を搭載
- あらゆるシステムをパスワードレスで一元的に管理可能!
- 安心してお使いください!サポート期限を設けない永久サポート
エンカレッジ・テクノロジ株式会社が提供する「ESS AdminONE」は、次世代型特権ID管理ツールです。利用する管理対象システムや使用したい機能により、クラウドやオンプレミス、アプライアンスなどのさまざまな提供形態で導入できます。旧バージョンであっても、製品を使い続ける限り永久的にサポートが受けられるのも特徴です。
【参考価格】396,000円~
《SecureCube Access Check》のPOINT
- 今求められる特権ID管理を短期間かつ低コストで実現
- 延べ500社以上に導入、市場シェアNo.1※
- 純国産・自社開発製品のため保守・サポート体制も充実
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社が提供する「SecureCube Access Check」は、従業員数100名以上の企業に適した特権ID管理ソリューションです。完全エージェントレスの方式により既存システムへの影響を最小限に抑え、最短1か月で導入可能です。日本の法令基準に対応し、監査業務の効率化を支援します。
【参考価格】お問い合わせください。
iDoperation (アイディーオペレーション)
製品・サービスのPOINT
- 特権ID管理に必要な機能をすべて提供します。
- 純国産・使いやすいUIで、監査対応実績100%を実現します。
- OS、DBからクラウドまで幅広い管理に対応します。
NTTテクノクロス株式会社が提供する「iDoperation (アイディーオペレーション)」は、監査対応に強い特権ID管理ツールです。豊富な監査レポートのほか、監査人向け説明マニュアルを用意。マニュアルは毎年バージョンアップされ、監査対応に関わる相談や問い合わせにも迅速対応します。特権ID管理に必要な基本機能を網羅し、日本の習慣にあわせてパッケージ化されているため、使いやすさも特徴です。
【参考価格】573,750円~
※最小構成(5ターゲット)・期間ライセンス(1年)の標準価格
製品・サービスのPOINT
- 著名企業でのセキュリティインシデントの頻発により需要急拡大
- CyberArkは特権ID管理の分野でのグローバルリーダー
- 川崎重工業のリアルフィールドで培った構築/運用ノウハウ
ベニックソリューション株式会社提供の「特権アクセス管理ソリューション」は、海外での導入実績が豊富なCyberArk製品を活用したサービスです。申請・承認手続きを適切に管理し、特権IDを利用した操作をログに記録して改ざんを防止します。また、定期的な棚卸やパスワード変更も自動化され、ID管理を徹底します。
【参考価格】お問い合わせください。
《Gluegent Gate》のPOINT
- 連携対象システムとのシングルサインオン設定を簡単に行える
- SAML 2.0 SPに対応したサービスとフレキシブルに連携設定が可能
- 構築が不要なクラウドサービスのため簡単に導入ができる
サイオステクノロジー株式会社提供の「Gluegent Gate」は、ID管理とあわせて複数のWebサービスの認証を一元化し、シングルサインオンを実現します。Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携ができます。SAML、OpenID Connect、OAuthといったプロトコルを活用し、多様なシステムとの認証連携を可能にします。
【参考価格】
Business:月額100円/ライセンス
Enterprise:月額500円/ライセンス
Unlimited:月額1,000円/ライセンス
《WEEDS Trace》のPOINT
- アクセス経路を問わず制御可能!抜け漏れのない特権ID管理を実現
- 監査が厳しい金融機関への導入実績が多数あり安心して導入できる
- 徐々に統制範囲を広げていくこともできるスモールスタートが可能
「WEEDS Trace」は、アクセスログの専門企業であるウイーズ・システムズ株式会社が提供するログ管理システムです。金融業界をはじめ、監査やセキュリティ基準の厳しい業界での導入実績が豊富です。特権IDの利用申請や共有IDの作業者特定、エージェント型ログ取得により、操作内容を詳細に把握できます。監査レポートにより、迅速な違反検知と通知を行います。
【参考価格】お問い合わせください。
クラウド型のほか、オンプレミス型やパッケージ型の特権ID管理システムも含めて検討したい方は、以下の記事もご覧ください。
クラウド型特権ID管理システムの選び方
自社に最適な特権ID管理システムを選ぶためのポイントを見ていきましょう。
コストが適切かどうか
クラウド型の特権ID管理システムは、アカウント数のほか、利用する機能や管理対象システム数に応じてシステム利用料金が決まります。そのため、自社の規模にあった無駄のないコストを実現できるでしょう。しかし、自社で使わない機能を多く搭載していれば、コストパフォーマンスは下がります。システムの機能と費用のバランスも確認しましょう。
アクセス制御機能があるか
システムセキュリティを強化するためには、アクセス制限できるかどうかが重要です。アクセス可能なアカウントを細かく設定できれば、クラウド環境でのセキュリティリスクが低減します。また、アクセス権限に有効期限を設け、一定時間の利用に限定するのも効果的です。特に、業務利用するクラウドサービスの数が多い企業において、サイバー攻撃から機密情報を守るために不可欠な機能といえます。
まとめ
クラウド型の特権ID管理システムを利用すれば、低コストかつ短期間で適切な特権ID管理が実現します。自社の規模や運用方法にあうか、特権アクセス管理が行えるかを確認し、費用対効果の高い製品を選びましょう。
下のボタンより、特権ID管理システムの一括資料請求(無料)が可能です。オンプレミス型やパッケージ型の情報もまとめて収集できるため、それぞれのメリットを比較したうえで製品を検討するのもおすすめです。