特権ID管理システムを徹底比較!
まずは、特権ID管理システムを見ていきましょう。
SecureCube / Access Check
SecureCube / Access Check の比較ポイント
- 今求められる特権ID管理を短期間かつ低コストで実現
- 権限最小化、ワークフロー制御など多層的な『予防的統制』を実現
- 操作ログを申請と紐づけて管理し、効果的な『発見的統制』を実現
SecureCube / Access Checkは、特権IDの作業申請から監査まで、さまざまな機能を1つのシステムで提供できるオールインワンの特権管理システムです。完全エージェントレスでサーバやクライアントにアプリケーションのインストールが不要のため、既存のシステムに影響を与えないことで、短期間・低コストでの導入が可能です。。従業員規模100名以上の企業におすすめです。
ESS AdminGate(EAG) の比較ポイント
- これさえあれば特権ID管理など必要十分なセキュリティ対策を実現
- 中・小規模な企業でもお求めやすい柔軟な価格体系
- 仮想アプライアンス方式での提供で導入工数が極小
ESS AdminGate(EAG)は特権ID管理から証跡取得まで一括で行えるシステムです。特権IDのアクセス管理を的確に行い、アクセス者を識別し許可していないアクセスを拒否できます。アクセス以外にも操作ログを取得し、設定した禁止コマンドを検知可能です。
Windowsサーバーなら操作内容を動画で記録できるので、テキスト形式以外のログも対象にしており、誤操作や不正操作を的確に発見します。
iDoperation (アイディーオペレーション)
iDoperation (アイディーオペレーション) の比較ポイント
- 監査指摘に対して、簡単に改善処置を取りたい企業
- パスワード変更、棚卸、ログ突合せ等の管理工数を削減したい企業
- 特権ユーザによる不正アクセスを対策し情報漏洩を予防したい企業
iDoperation(アイディーオペレーション)は特権ID管理に必要な機能を網羅したシステムです。人手で運用すると負荷が大きいパスワードの定期変更や、アカウントの見直しなどの自動化が可能。アクセス制限やログ管理など機能が充実しており、運用負担とコストの削減を期待できます。法令やガイドラインに対応できるので、監査対策の強い味方になるでしょう。
CyberArk PAS(Privileged Account Security)は手動だと負担が大きい特権アカウントの管理とセキュリティ対策ができます。アクセス制限を行い、複数の特権IDを一元管理可能です。リスクを低減するために不必要なコマンドを操作しないように制限を設けられます。
不審なログインを検知したときは担当者に通知が飛ぶため迅速に対処できます。
Aegis Wall の比較ポイント
- プロキシ・ゲートウェイ構成により、サーバー負荷を最小限に
- ワークフローと連動した、特権のPassword管理
- アクセス管理の段階に応じた3つのプランで、IT投資効率化を実現
Aegis Wallはエージェントレスかつ低コストで特権IDの個人認証やアクセス管理を実現します。
ワンタイムパスワードによる二段階認証とユーザー個人を特定できる追加認証により強固な個人認証を実現します。さらに完全なログ記録、厳密なアクセス制御により企業の情報セキュリティ強化をサポートできるでしょう。
SeciossLink の比較ポイント
- 「絶対に入手できないパスワード」でIDを守る
- サービスへのアクセス制限も自由自在
- 操作ログが確認できるため隙も与えない
SeciossLinkは特権ID管理の他、アクセス制御やシングルサインオンとしても使用可能な「総合セキュリティサービス」です。サイバー攻撃などから特権IDをしっかり守り、内部統制を強化します。「IT情報に触れないように特権IDを使用できる」仕組みによって、情報の流出を防げる画期的な仕組みがあります。
特権IDを利用して「いつ」「誰が」「どのような」サービスを利用したか確認できるので、内部監査などの際に有効に使えます。
Secioss Access Manager Enterpriseはシングルサインオン機能を備えたアクセス管理ソフトウェアです。多種多様なアプリケーションに対応し、細かなアクセス制限を実現します。
ユーザー・所属グループ・接続元IPアドレス制御だけでなく時間帯による制御など、細かなアクセス制御も可能です。
Secioss Identity Manager EnterpriseはIDを統合管理するソフトウェアです。AD/LDAP、DB、クラウドサービスなど様々なシステムに連携することが可能です。さらに、ユーザーのパスワードポリシーも管理できる仕組みもあります。
英語、中国語にも対応しているのでグローバルな企業でも安心して利用できるでしょう。
iDoperation の比較ポイント
iDoperationは細かなシステム設計を行わずに導入ができる特権ID管理システムです。自社に必要な機能を選択し、マニュアルをもとに設定すれば簡単に利用可能。負担がかかりやすい特権ID管理の効率化を図れます。
監査で重要となるパスワード管理やログ管理などを適切に行えるでしょう。100名以上の企業におすすめです。
AccessMatrixUCMは特権IDのパスワードを一元管理し、セキュリティだけでなく利便性も向上できます。利用している特権IDも申請された期限が過ぎるとパスワードは自動で変更。小規模でも導入が可能なため、一部の特権IDで様子を見ることもできます。
Password Manager Proは特権ID管理に必要な機能を装備したソフトウェアです。踏み台機能、レポーティング機能、パスワード管理を低コストで実現します。
「利用ユーザー数」ではなく「利用を承認するユーザー数」に応じて料金を設定する方法を採用しているので組織拡張にも柔軟に対応でき、結果的に維持費削減に繋がります。
特権ID管理システムの3つの選び方
つづいて、特権ID管理システムの選び方を3つ見ていきましょう。
1.不正ログインをすぐに検知できるか
特権IDを管理するときは、ログイン記録を残して不正ログインの対策を行う必要があります。不正ログインを検知したらすぐに担当者に知らせ、不正を行った者を迅速に特定しなければなりません。特定できなければ不正利用による被害が拡大するでしょう。
また、記録・保管しているログ情報は改ざんできない状態で長期保存することも求められます。不正ログインを検知するだけでなく、原因の調査・分析を行えるようなシステムを選ぶことも大切です。
2.アクセス制御ができるか
情報漏えいを防ぐためには特権IDのアクセス制御を行える仕組みが重要です。何かトラブルが発生した際には、ログを辿って誰が不正利用したかが分かるような体制が求められます。
特権IDは影響力が非常に大きいため、担当者以外がアクセスできない仕組みを作ることも大切です。したがって、アクセス制御を行える特権ID管理システムを選ぶようにしましょう。
エージェントをサーバに導入することで、OSではできないアクセス制御が可能な製品もあります。
特権ID管理システム導入時の注意点
最後に、特権ID管理システムを導入するときの注意点を見ていきましょう。
特権ID管理のフローを明確にする
特権ID管理のフローを再確認し、システムを使って整えることで費用対効果が期待できるでしょう。適切に管理するためには、特権ID利用の正当性を点検・監査できる管理が求められます。一般的に特権ID管理のフローは以下のとおりです。
- 1.申請管理
- 特定のIDを特権IDに指定し、申請・承認を行います。また特権IDを利用するときにも申請が必要です。
- 2.権限管理
- 特権IDに権限を付与し、パスワードの変更やアカウントの作成を行います。
- 3.アクセス管理
- アクセス制限やパスワードの管理、特権IDの利用者を特定します。
- 4.ログ管理
- 特権IDのログを点検・監査し、適切に管理します。操作内容の記録と追跡、モニタリングが必要です。
運用ルールを確立する
特権ID管理は重要ですが、運用ルールを整備せずに導入を進めることは好ましくありません。管理フローだけでなく、社内で特権IDを管理する運用ルールを確立することが大切です。
管理業務を行うためには適切に権限を持たせる必要があるでしょう。特権ID管理システムを導入する前に、必要最低限の権限を洗い出して運用ルールを整備しておくことをおすすめします。
適切な特権ID管理システムを導入し、セキュリティ強化を!
特権IDはアナログな手法で管理すると担当者の負担が大きくなるためシステム化がおすすめです。
システムを選ぶときは、不正ログインの検知やアクセス制御機能があればより効果的に管理できるでしょう。また、特権ID管理システムを導入する前には、管理フローを明確にして運用ルールを確立することが大切です。
自社に適した特権ID管理システムを導入してセキュリティ強化を図りましょう。