ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■連携先システム別
- 生産管理システムとの連携・一体運用:大臣エンタープライズ 販売管理、Hi-PerBT KIT3、アラジンオフィス
- 会計システム連携:鋼.NET
- EDI連携:Hi-PerBT KIT3
- API連携:大臣エンタープライズ 販売管理、鋼.NET
- ■切り替え方法別
製造業で販売管理システムの乗り換えを考える場面
製造業では、販売管理システムが生産や出荷の業務と密接につながっているため、不便さが工場全体の負担として表れるケースがあります。乗り換えを考えるべき代表的な場面を3つ紹介します。自社が当てはまるかを確認してみてください。
生産管理との二重入力が負担になっている
販売管理システムで受けた注文を、生産管理システムや表計算ソフトに手作業で入力し直している場合は、乗り換えを考える目安です。同じ内容を二度入力すると作業時間が増えるだけでなく、数量や納期の転記ミスが起こる可能性もあります。
転記ミスは、製造する数量の誤りや出荷の遅れにつながるおそれがあります。受注の情報を生産管理システムへ自動で渡せる製品に乗り換えれば、入力の手間と確認作業の両方を減らせます。
旧システムの保守が終了する
長年使ってきた販売管理システムの保守サポートや、動作環境であるOSのサポートが終了する時期も、乗り換えの検討時期です。自社向けに開発したシステムの場合、開発した担当者や事業者に改修を依頼できなくなるケースもあります。
この機会に、サーバの管理が不要なクラウド型へ移る企業もあります。保守の終了時期から逆算し、製品の比較や移行作業に十分な期間を確保して計画を立てましょう。
取引先から受発注の電子化を求められた
主要な取引先から、注文書や納品書をEDI(企業間で受発注データを電子的にやり取りする仕組み)でやり取りするよう求められることもあります。現行システムが対応していないと、受信したデータを人が見て入力し直す作業が残ります。
取引先によってEDIの方式が異なる場合は、複数の方式に対応できるかが製品選びのポイントです。主要な取引先が使っている方式を一覧にし、乗り換え先の候補が対応しているかを確認しておきましょう。
乗り換え前に決めておきたい連携範囲
製造業の販売管理システムは、生産管理や会計、取引先のシステムとデータをやり取りしています。乗り換えでは、どのシステムとどの情報をつなぐかを先に決めることが重要です。連携範囲があいまいなまま進めると、移行作業の途中で手戻りが発生するおそれがあります。
生産管理・在庫管理との境界線
最初に、販売管理システムと生産管理システムのどちらでどの業務を扱うかを決めます。例えば、製品在庫の数量を販売管理側で持つのか、生産管理側で持つのかによって、受注時の在庫引当や出荷指示の流れが変わります。
境界線を決めたら、受注や出荷、在庫の情報をどのタイミングで受け渡すかも整理しましょう。リアルタイムで連携するのか、1日に数回まとめて連携するのかによって、選ぶべき製品や連携方式が異なります。
会計ソフトとの仕訳連携
売上や仕入の情報を会計ソフトへ仕訳として送る連携も、乗り換えで見直したい範囲です。新しい販売管理システムが、現在使っている会計ソフトの取り込み形式に対応しているかを確認しましょう。
あわせて、勘定科目や部門の設定を新旧のシステムでそろえる必要があります。連携のタイミングや、連携エラーが起きたときの確認方法についても、経理部門と事前に相談しておくと移行後の混乱を防げます。
EDIや取引先システムとの接続
EDIで取引先と受発注している場合は、乗り換えに伴って接続設定の変更やテストが必要です。取引先側にも作業をお願いすることになるため、早い段階で切り替え予定を伝えておきましょう。
受注データの取り込みだけでなく、出荷の予定を取引先へ送る出荷案内や、請求データの送信も対象かを確認します。テストでは、データが届かなかった場合の通知や再送の手順もあわせて確かめておくと安心です。
製造業向け販売管理システムへの乗り換え手順
連携範囲が決まったら、データの準備と移行に進みます。製造業では品目の数が膨大になりやすく、受注から出荷までの期間が長い取引も含まれるため、移行するデータの整理が重要です。乗り換えの手順を3つのステップで解説します。
品目・得意先マスタの整備
移行の前に、品目マスタと得意先マスタを整理します。長年使ってきたシステムには、生産を終えた品目や、同じ製品が別の品番で登録された重複データが残っている場合があります。
不要な品目は移行の対象から外し、重複は統一する品番を決めておきましょう。新しい品番体系に変える場合は、旧品番との対応表を作っておくと、取引先からの問い合わせや過去データの確認に役立ちます。生産管理システムの品番とそろえることも忘れずに確認しましょう。
受注残と出荷予定の移行
製造業では、受注してから出荷するまでに時間がかかる取引があるため、切り替え時点で未出荷の受注残が多く残る場合があります。受注残は品目や数量、納期、単価を正確に移行し、生産管理システム側の製造予定と一致しているかを確認しましょう。
分納の途中にある受注は、出荷済みの数量と残りの数量を分けて登録する必要があります。移行後に受注残の一覧を新旧で照合し、漏れや重複がないかを確かめると安心です。
一括か段階的かの切り替え方法の判断
切り替え方法には、全機能を同じ日に切り替える一括切り替えと、機能や拠点ごとに順番に切り替える段階的な切り替えがあります。一括切り替えは新旧のシステムが混在する期間が短い反面、問題が起きたときの影響範囲が大きくなります。
段階的な切り替えは影響を小さく抑えられますが、移行期間中は新旧のシステムをつなぐ作業が必要です。自社の拠点数や業務の複雑さに応じて、どちらが適しているかを提供会社と相談して決めましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で販売管理 製造業の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
生産を止めないための切り替えのコツ
製造業の乗り換えでは、システムの切り替えが原因で出荷が止まると、取引先への納品にも影響します。そのため、切り替えのタイミングと、現場の準備の両方に配慮することが大切です。生産や出荷を止めずに切り替えるための2つのコツを紹介します。
長期休暇や閑散期を活用する
本番の切り替えは、年末年始や夏季休暇など、工場の稼働が止まる時期や受注が少ない閑散期に行うのが基本です。出荷が少ない時期であれば、切り替え直後に不具合が見つかっても、影響を小さく抑えられます。
ただし、休暇中は提供会社のサポート窓口が休みとなる場合もあります。切り替え当日や直後に問い合わせできる体制があるかを、事前に提供会社と確認しておきましょう。決算期の直前も、経理の作業と重なるため避けるのが無難です。
現場への説明と操作訓練を行う
受注を入力する営業事務や、出荷を担当する倉庫の担当者に、切り替え前に新しい操作を体験してもらいましょう。テスト環境で実際の伝票を入力する訓練を行うと、本番で操作に迷う場面を減らせます。
あわせて、切り替え日の作業手順や、不具合が起きたときの連絡先を一覧にして共有しておくと安心です。特定の担当者だけが操作を理解している状態を避けるため、複数人で訓練を受けておくことも大切です。
移行後に確認したいチェックポイント
本番の切り替えが終わっても、すぐに旧システムを止めるのではなく、新システムの数値が正しいかを確認する期間を設けましょう。特に、金額と原価にかかわる数値は、取引先との信頼や決算に影響します。移行後に確認したい2つのポイントを解説します。
出荷・請求金額の照合
最初の締め処理では、得意先ごとの出荷数量と請求金額が、旧システムで計算した場合と一致するかを確認します。単価マスタの移行ミスや、消費税の端数処理に関する設定の違いなどが、金額の差につながる場合があります。
差額が見つかった場合は、どの取引で差が出たのかを明細単位で確認し、原因が設定にあるのか、データにあるのかを切り分けましょう。請求書を発行する前に照合を終えられるよう、スケジュールに余裕を持たせておくことが大切です。
製品原価と在庫評価額の整合
製造業では、製品の原価や在庫の評価額が、販売管理システムと生産管理システム、会計ソフトの間で一致しているかも確認が必要です。原価の計算方法や、在庫を評価する方法の設定が新旧で異なると、粗利や決算の数値にずれが生じる可能性があります。
月末の在庫評価額を各システムで比較し、差がある場合は経理部門と原因を確認しましょう。必要に応じて提供会社や顧問税理士にも相談すると安心です。
製造業の乗り換え先候補となる販売管理システム一覧
この記事で紹介する製造業向けの販売管理システムを、連携できるシステムや導入の進め方がわかるよう一覧にまとめました。乗り換え前に決めた連携範囲と照らしあわせて確認してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| 鋼.NET | 鉄鋼業界向けの機能を必要な分だけ選べるサブスクリプション型で、会計システム連携やAPI連携に対応する |
| アラジンオフィス | 導入前のコンサルティングから稼働後の運用支援まで一貫したサポートがあり、生産管理機能もオプションで追加できる |
| Hi-PerBT KIT3 | 販売管理・生産管理をテンプレートから構築でき、在庫数や受注数を参照した製造指図書の出力やEDI連携に対応する |
| 注文販売[M2O] | 受発注・製造を行う事業者向けのパッケージで、請求書の自動発行や発注から納品までの進捗管理に対応する |
| 大臣エンタープライズ 販売管理 | 生産管理連携と連携APIを備えたERPパッケージで、高い前方互換性によりOS入替や法改正にも対応しやすい |
| 製造業用 売上仕入在庫管理(営業支援/通販機能付)システム | 製造業向けの売上・仕入・在庫管理ソフトで、受注から発注への転記を簡単に行え、棚卸や倉庫間移動にも対応する |
連携範囲と切り替え方で選ぶ製造業の乗り換え先
生産管理や会計、EDIとの連携方法と、機能を選んで段階的に導入できるかどうかを基準に、製造業の乗り換え先として検討したい販売管理システムを紹介します。
鋼.NET
- 鉄鋼業界に特化した鋼材の卸売から鋼材の加工販売を全面的に支援
- 充実した業務機能を活用することで業務改善と経営改革を強力支援
- クラウドサーバの利用により運用面・費用面・安全面で安心できる
株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd.が提供する「鋼.NET」は、サブスクリプション型の鉄鋼業界向け販売管理システムです。業務機能は必要な分だけ選んで利用できます。要望に応じて必要な業務機能だけを選択して利用できます。会計システム連携をオプションで用意し、API連携にも対応しています。長さ・サイズ・ロット別の在庫管理など、鋼材の加工販売に特有の業務も標準化できます。
アラジンオフィス
- 基本パッケージにカスタマイズ可能なイージーオーダーパッケージ
- 5000社を超える導入実績
- ユーザーリピート率は驚異の98.2%
株式会社アイルが提供する「アラジンオフィス」は、製造業向けの販売管理機能をまとめたパッケージソフトです。導入前のコンサルティングからカスタマイズ開発、稼動開始時の教育サービス、稼働後のシステム運用支援まで一貫したサポートを提供しています。稼動開始時には教育サービスも提供しており、導入から運用まで一貫したサポートを受けられます。生産管理機能はオプションで追加でき、Web受発注システムなど他システムとの連携にも対応しています。
Hi-PerBT KIT3
- 業界特有の業務に対応する標準機能と豊富なテンプレート
- 周辺システムと柔軟に連携し、将来的な連携システムにも対応可能
- 変化する業務/取引要件にも対応できる将来性
株式会社日立ソリューションズ・クリエイトが提供する「Hi-PerBT KIT3」は、販売管理と生産管理をテンプレートから構築できるシステムです。受払バランスシート機能で在庫数や受注数、不足数を参照して製造指図書を出力できるため、在庫数や受注数、不足数を参照して製造指図書を出力でき、生産から出荷までのシステム連携に対応しています。周辺システムと柔軟に連携でき、将来追加するシステムとの連携も視野に入れて導入を進められます。
大臣エンタープライズ 販売管理
- ノーコード開発により帳票・伝票等を柔軟にカスタマイズ
- 高い前方互換性を備え、OS入替や法改正にもスムーズに対応
- 多事業展開に対応し、コスト削減と事業の「見える化」を実現
株式会社日立システムズが提供する「大臣エンタープライズ 販売管理」は、見積・受注・売上、在庫、発注・仕入管理に加えて生産管理連携に対応したERPパッケージです。高い前方互換性を備えており、本体のバージョンアップ時にもAPI経由で作成されたカスタマイズ資産を継続利用できるとしています。これにより、OS入替や法改正に伴うバージョンアップ時のコスト削減を支援します。
製造業用 売上仕入在庫管理(営業支援/通販機能付)システム (株式会社インサイトブレインシステム)
- 売上・仕入・在庫管理を一つのシステムで運用可能。
- 応対履歴管理やRFM分析、メール一括送信に対応。
- 棚卸、倉庫間移動、在庫集計表などの在庫機能を搭載。
注文販売[M2O] (オーバルテクノロジー株式会社)
- お客様サイトを介した受発注・請求書発行を自動化。
- 発注から納品までを追跡し、出先からでも納品状況を確認。
- 顧客・商品・担当者別の収支をリアルタイムで集計・予測。
まとめ
製造業向け販売管理システムの乗り換えは、生産管理や会計、EDIとの連携範囲を最初に決めることが成功のポイントです。品目マスタの整備と受注残の正確な移行を行い、一括か段階的かの切り替え方法を判断したうえで、閑散期に切り替えると生産への影響を抑えられます。移行後は金額と原価の照合も欠かせません。まずは複数の製品を資料請求し、自社の連携先に対応しているかを比較してみてください。

