ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■販売と生産をつなぐ業務別
- 受注・販売計画を生産計画に生かしたい:Hi-PerBT KIT3、アラジンオフィス
- 見積作成を早めたい(AIエージェントによる見積作成):Agentforce Revenue Management(旧:Sales Cloud)
- 納期回答の根拠をそろえたい:Hi-PerBT KIT3
- ■システム構成別
- 生産管理システムと連携・一体で使う:Hi-PerBT KIT3、アラジンオフィス
- 販売管理を中心に導入・運用する:アラジンオフィス(機器製造業向け)、SKit FLEXi(スキット フレキシー)、大臣エンタープライズ 販売管理、製造業用 売上仕入在庫管理(営業支援/通販機能付)システム
製造業の販売管理でAIが役立つ場面
製造業の販売管理は、受注した内容を生産や調達に正しく引き継ぐ役割を担います。AIは、この販売と生産の間にある予測や検索、確認の作業で役立つ可能性があります。代表的な3つの場面を見ていきましょう。
受注見込みを生産計画につなげる
製造業では、受注してから材料を手配すると納期に間に合わない場合があります。そのため、営業の受注見込みや過去の出荷実績をもとに、先回りして生産量や材料の調達量を決める必要があります。
AIによる需要予測は、過去の受注・出荷データから将来の需要を予測し、生産計画を立てる際の材料を示す機能です。営業担当者の見込みとAIの予測を並べて確認できれば、計画の根拠を部門間で共有しやすくなります。
見積作成で過去案件を探す
受注生産や個別の仕様に対応する製造業では、見積の作成に時間がかかる場合があります。似た仕様の過去案件を探し、当時の原価や工数を参考にする作業が発生するためです。
AIを使った類似検索機能では、品名や仕様、材質などの条件から、過去の見積や受注の候補を示せる場合があります。ベテラン担当者の記憶に頼っていた検索を、ほかの担当者も行えるようになる点がメリットです。
納期回答の根拠をそろえる
取引先から納期を問われた際、営業担当者は生産の状況や材料の在庫を確認して回答する必要があります。確認先が複数の部署にまたがると、回答までに時間がかかる場合があります。
AIを使うと、過去の生産実績や現在の受注残から、納期の目安を示す機能が使える場合があります。ただし、設備の故障や材料の入荷遅れなど、データに表れていない要因もあるため、回答前に生産部門へ確認する流れは残しておきましょう。
生産形態で異なるAI活用の考え方
製造業向け販売管理システムでAIをどう使うかは、生産形態によって異なります。あらかじめ需要を見込んでつくる見込生産と、注文を受けてからつくる受注生産では、AIに期待する役割が変わるため、自社の形態にあわせて考えましょう。
見込生産では需要予測が中心
見込生産は、需要を予測して製品をつくり、在庫から出荷する生産形態です。予測が外れると在庫の過不足が生じるため、需要予測の精度を高めることが販売と生産の両面で重要です。
AIによる需要予測は、季節性や販促の影響など複数の要因を組み合わせて扱える点が特徴です。一方で、発売直後の製品や取引先の急な発注変更には対応しにくい場合があるため、予測値を担当者が調整できる仕組みにしておきましょう。
受注生産では見積と納期が中心
受注生産は、注文を受けてから設計や製造を行う生産形態です。製品ごとに仕様が異なる場合もあり、見積の速さと納期回答の確かさが受注を左右する要素となります。
この場合、AIは需要予測よりも、過去案件の類似検索や見積の下書き作成、納期の目安の提示に使う場面が中心です。同じ製品を繰り返し受注する形態であれば、受注生産でも需要予測を材料の先行手配に生かせる可能性があります。
製造業でAIを活用するためのデータ準備
AIの結果は、元となるデータの質に左右されます。製造業では販売データだけでなく、品目や部品、生産実績のデータも関わるため、導入前にどのデータをどの状態で使えるかを確認しておくことが大切です。
品目・部品マスタを整える
同じ製品が別の品番で登録されていたり、品名の表記がばらばらだったりすると、需要予測や類似検索の結果が不安定になる場合があります。まずは品目マスタや部品マスタの重複と表記ゆれを整理しましょう。
仕様や材質などの属性が項目として登録されていると、類似案件の検索にも使いやすくなります。マスタの整備には時間がかかるため、AIの対象とする製品群を絞り込み、優先度の高いものから進めると負担を抑えられます。
受注と生産の実績をつなげる
納期の目安を示す機能や、受注から生産までの流れを分析する機能には、受注データと生産実績のひも付けが必要です。受注番号と製造指示の番号が対応していないと、どの受注にどれだけの工程時間がかかったかを把握できません。
販売管理と生産管理を別々のシステムで運用している場合は、両者のデータをどの番号でつなぐかを確認しましょう。過去データのひも付けが不十分な場合は、導入後のデータから蓄積を始める方法もあります。
予測に影響する要因を記録する
需要は、取引先の生産計画や季節、価格改定などの影響を受けます。こうした要因が記録されていないと、AIは一時的な増減を通常の需要と区別できない場合があります。
大口の特注や販促による受注など、通常とは異なる受注には区分を付けておくと、予測に使うデータを選別しやすくなります。記録のルールは営業部門と生産部門で共有し、担当者が変わっても続けられるようにしておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で販売管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品の比較検討を進めましょう。
AI搭載の製造業向け販売管理システムを比較する確認点
製造業向け販売管理システムのAIを生かすには、生産管理システムとのデータ連携や、予測結果を使う業務の流れまで確認しておく必要があります。製品を比較する際に確認したい点を整理します。
生産管理システムとのデータ連携方式
販売管理システムのAIが示した需要予測や受注見込みを、生産管理システムの計画に取り込めるかを確認しましょう。同じ提供会社の製品で一体化している場合と、別の製品をAPIやCSVで連携する場合があります。
別製品で連携する場合は、連携できる項目やデータの更新頻度、連携エラー時の通知方法を確認しておくと安心です。どちらのシステムで問題が起きたかを切り分けられるよう、双方の提供会社のサポート範囲も確かめておきましょう。
予測結果を誰がどう使うか
AIの予測や納期の目安は、使う人と使い方が決まっていなければ活用されません。営業部門が受注見込みの確認に使うのか、生産管理部門が計画の作成に使うのかによって、必要な画面や出力の形式が変わります。
予測値を修正した場合に、誰がいつ修正したかの履歴を残せるかも確認したい点です。部門間で予測の扱いを決め、定期的な会議で予測と実績を見比べる流れをつくると、AIの結果が業務に定着しやすくなります。
精度の検証と見直しの体制
AIの予測精度は、導入時に一度確認すれば済むものではありません。取扱製品の入れ替えや取引先の変化によって、予測が実績とずれていく場合があるためです。
予測と実績の差を定期的に確認し、ずれが大きくなった場合に設定や対象データを見直す体制を整えておきましょう。見直しの方法や、提供会社がどこまで支援するかを、資料請求や商談の段階で確認しておくと安心です。
AI搭載の製造業向け販売管理システムのAIを運用するコツ
製造業向け販売管理システムのAIは、複数の業務へ一度に取り入れるよりも、効果を確認しながら範囲を広げるほうが定着しやすい場合があります。対象を絞った試行から始める進め方を紹介します。
対象製品と業務を絞って試す
最初は、販売実績が安定している製品群や、見積依頼の件数が多い製品群など、データがそろっている範囲から試しましょう。対象を絞ることで、AIの結果と実績を比べやすくなります。
試行期間中は、従来の方法とAIの結果を並行して確認し、どの程度役立ったかを営業と生産の担当者から聞き取ると、本格的に使う範囲を判断する材料となります。
効果を測って範囲を広げる
効果は、見積の作成時間や納期回答までの日数、在庫の過不足の状況などで測ると判断しやすくなります。導入前の数値を記録しておけば、導入後の変化を比較できます。
効果が確認できた業務から対象を広げ、うまくいかなかった点はデータの整備や設定の見直しにつなげましょう。手順やノウハウは文書にまとめ、複数の担当者で共有しておくことが大切です。
AI機能搭載の製造業向け販売管理一覧
この記事で紹介する製造業向け販売管理のうち、製品ページでAI機能を確認できる製品を一覧にまとめました。AIが担う範囲や機能の違いを比較してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Agentforce Revenue Management(旧:Sales Cloud) | 製造業の複雑な製品群を組み合わせた見積もりにも対応。AIエージェントとの対話で見積もりを作成できる |
AI機能搭載の製造業向け販売管理の紹介
ここでは、AI機能を備えた製造業向け販売管理を紹介します。AIが担う範囲と、対応する業務や機能を確認し、自社の課題にあう製品を選びましょう。
Agentforce Revenue Management(旧:Sales Cloud)
- CRMで契約ライフサイクル全体を管理
- 注文の自動化で完璧な注文処理
- リアルタイムの取引先インサイトで成長を促進
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Agentforce Revenue Management(旧:Sales Cloud)」は、見積・契約・請求を統合管理するクラウド型のプラットフォームです。製造業の複雑な製品群を組み合わせた負荷の高い見積もりにも対応し、AIエージェントとの対話で見積もりを作成できます。商談や顧客データと見積もりがシームレスに連携するため、受注生産で案件ごとに見積を作る企業が作成時間の短縮を図る際の候補となります。代理店の販売管理の統合や、法人顧客の繰り返し発注をECサイトで受け付ける使い方にも対応しています。
AI機能以外の目的で選ぶ製造業向け販売管理
AI機能以外の観点で製造業向け販売管理を選びたい場合に検討できる製品を紹介します。製品ページにAI機能の記載がないため、AIの有無は資料で確認してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Hi-PerBT KIT3 | 販売計画・受注数・生産計画・在庫数などを日別・月別に1画面で確認可能。見込生産と受注生産の両方に対応 |
| アラジンオフィス | 製造業向けの販売管理機能をまとめたパッケージ。生産管理オプションを追加して販売・在庫と連携できる |
| アラジンオフィス(機器製造業向け) | 機器製造業に必要な販売管理・在庫管理を広くカバーするイージーオーダー型のシステム |
| SKit FLEXi(スキット フレキシー) | 製造業・卸売業の商習慣に対応するクラウドERP。個別原価計算などの業態にも組み合わせて対応できる |
| 大臣エンタープライズ 販売管理 | ノーコードで帳票・伝票を設計でき、外部システムとの連携APIも搭載。ローコードでの機能追加にも対応 |
| 製造業用 売上仕入在庫管理(営業支援/通販機能付)システム | 製造業向けの売上・仕入・在庫管理ソフト。受注から発注への転記やRFM分析、応対履歴管理に対応 |
Hi-PerBT KIT3
- 業界特有の業務に対応する標準機能と豊富なテンプレート
- 周辺システムと柔軟に連携し、将来的な連携システムにも対応可能
- 変化する業務/取引要件にも対応できる将来性
株式会社日立ソリューションズ・クリエイトが提供する「Hi-PerBT KIT3」は、テンプレートをもとに販売管理・生産管理システムを構築できるオンプレミス型の製品です。受払バランスシートでは、販売計画・受注数・生産計画・生産確定数・在庫数・安全在庫数・在庫不足数を日別・月別に1画面で確認でき、いつまでに生産が必要かを把握しやすくなります。見込生産と受注生産の両方に対応し、所要量計算による発注候補の自動生成や製造指図書の出力も可能です。納期回答の根拠となる在庫・生産の見通しを販売側と共有したい企業に向いています。
アラジンオフィス
- 基本パッケージにカスタマイズ可能なイージーオーダーパッケージ
- 5000社を超える導入実績
- ユーザーリピート率は驚異の98.2%
株式会社アイルが提供する「アラジンオフィス」は、製造業向けの販売管理に必要な機能をまとめたイージーオーダー型のパッケージソフトです。販売管理・在庫管理システムに生産管理オプションを加えることで、受注や在庫の情報と生産の管理をつなげて運用できます。ハンディターミナルやWeb受発注システム、EC・ネットショップ管理ソフトなど他システムとの連携にも対応しています。導入前のコンサルティングからカスタマイズ開発、稼働後の運用支援まで一貫したサポートを受けられます。対象地域は関東・関西・東海です。
アラジンオフィス(機器製造業向け)
- 機器製造業界向け販売・在庫管理システム
- 5000社を超える導入実績
- ユーザーリピート率は驚異の98.3%
株式会社アイルが提供する「アラジンオフィス(機器製造業向け)」は、機器製造業に必要な販売管理・在庫管理を広くカバーするイージーオーダー型のシステムです。基本パッケージをもとに、用意されているオプションシステムや個別カスタマイズの事例を活用して、自社の業務にあわせた構成を検討できます。ハンディターミナルやWeb受発注システムなど他システムとの連携にも対応しています。まずは販売・在庫のデータを整え、生産形態にあわせて機能を広げたい機器製造業で検討しやすい製品です。対象地域は関東・関西・東海です。
SKit FLEXi(スキット フレキシー)
- クラウドなのにカスタイマイズ可能
- 在庫販売・直送販売・輸出入・個別原価計算など多様な業態に対応
- 外部システムとAPI連携が可能
株式会社NTTデータセキスイシステムズが提供する「SKit FLEXi(スキット フレキシー)」は、販売・仕入・在庫管理から会計までを統合したクラウド型のERPパッケージです。製造業・卸売業特有の複雑な商流に対応し、輸出入や個別原価計算など多様な業態を組み合わせて利用できます。蓄積された業務データから必要な項目を自由に抽出・集計できるため、受注実績の分析にも活用できます。API連携やファイル送受信、EDI接続など幅広い連携方式に対応し、クラウドでありながら業務フローにあわせたカスタマイズも可能です。
大臣エンタープライズ 販売管理
- ノーコード開発により帳票・伝票等を柔軟にカスタマイズ
- 高い前方互換性を備え、OS入替や法改正にもスムーズに対応
- 多事業展開に対応し、コスト削減と事業の「見える化」を実現
株式会社日立システムズが提供する「大臣エンタープライズ 販売管理」は、受発注業務や在庫管理、販売管理、仕入管理などを一元管理できるERPパッケージです。ノーコード開発で帳票・伝票入力画面の設計や伝票明細への計算ロジックの組み込みができ、ローコードで必要な機能だけを追加することも可能です。外部システムとの連携APIを搭載しているため、周辺システムとデータをやり取りしながら販売管理を進められます。提供形態はオンプレミス・クラウド・SaaSが掲載されており、運用方針にあわせて選べます。
製造業用 売上仕入在庫管理(営業支援/通販機能付)システム (株式会社インサイトブレインシステム)
- 売上・仕入・在庫管理を一つのシステムで運用可能。
- 応対履歴管理やRFM分析、メール一括送信に対応。
- 棚卸、倉庫間移動、在庫集計表などの在庫機能を搭載。
まとめ
製造業向け販売管理システムのAIは、需要予測を生産計画に生かす、過去案件を探して見積を早める、納期回答の根拠をそろえるといった場面で役立ちます。見込生産か受注生産かによってAIに期待する役割は異なり、品目マスタや受注と生産の実績データの整備も欠かせません。生産管理システムとの連携や精度の見直し体制まで確認し、複数の製品を資料請求して比較してみてください。

