SMSとは
SMSとはどのようなサービスなのか、送信の仕組みを解説します。
電話番号を使ってメッセージの送受信ができるサービス
SMSとは、相手の携帯電話番号さえわかればメッセージを送受信できるサービスです。iPhoneでもAndroidでも専用アプリを別途インストールする必要はありません。以前は同じキャリアの利用者同士でないと送受信できませんでした。しかし、現在はキャリアに関係なくやり取りすることが可能です。
また、SMSで送信できるメッセージの文字数は決まっており、どのキャリアでも最大文字数は全角670文字です。さらに文字数によってSMS送信料金は異なり、70文字以内は約3円、そこから文字数によって約3円ずつ加算され、最大文字数の670文字で約33円になります。なお、SMSの受信料については、各キャリア無料です。
電話回線を使って通信を行う
回線交換ネットワーク上の通信でメッセージのやり取りをするのがSMSです。一方、Emailはパケットネットワーク上の通信で送受信します。回線交換ネットワークは災害などの緊急時に強いという特徴があります。
企業がSMS送信を活用する魅力
SMSの到達率は90%以上だともいわれています。この数字は端末の電源が切れている場合、圏外の場合、着信拒否設定の場合も含めたものです。
SMSは電話番号宛にメッセージを送ります。電話番号は短期間で頻繁に変えるようなものではないため、Emailよりも確実に届けられます。
また、Emailの場合は受信数が多くメッセージが埋もれてしまいがちですが、SMSは受信数が少ないため視認性が高いです。
SMS送信サービスとは
SMS送信サービスとは、企業と顧客のコミュニケーションを円滑にするサービスです。メッセージの中に短縮URLを埋め込んだり、一斉送信しつつも個別に内容を変えたりできます。電話番号さえわかっていればメッセージを届けられます。
また、マーケティングに必要なデータの取得も可能です。SMSサービスによる個人認証機能を搭載した製品もあり、なりすましや重複登録を防止できます。
SMS送信サービスの活用例
SMS送信サービスの活用例を3つ紹介します。
ユーザーへのリマインドや催促
金融機関は、入金・決済・手続き期限などのリマインドや、引き落としができなかった場合の催促を行うためにSMSを活用しています。都合がつかないと出られない電話や、埋もれる可能性があるメールよりも、確認してもらいやすいでしょう。
本人認証
本人確認にSMS認証が活用されています。これまでは、免許証などの本人確認書類を提出してもらう必要がありました。しかし、この方法は目視で書類を1枚ずつ確認しなければならず、承認するまでユーザーを待たせてしまっていました。
SMSは一つの電話番号で一つしか利用できません。さらに、携帯電話会社では携帯電話の契約時に本人確認書類の提出が必要です。SMSでメッセージを送れば、携帯電話を所有している人だけが受け取れます。そこでパスコードを入力してもらうだけで本人確認が完了し、承認にかかる手間が省けます。
マーケティング
マーケティングでよく活用されるアンケートにおいてもSMSは適しています。郵送だと手間がかかり、メールも埋もれてしまい見てもらえない可能性が高いでしょう。SMSであれば見てもらいやすいです。また、短縮URLを活用すれば、誰がいつクリックしたのかという情報も取得することが可能です。
一斉送信サービスを使えば、PCから送信できます。電話番号リストの属性でフィルタリングして絞り込んだターゲットに対して販売促進のメッセージを届けられます。
SMS送信を活用する際の注意点
SMSで広告宣伝に該当する情報を送信する際は、「特定電子メール法」にもとづき事前の同意が必要です。また、電話番号は個人情報に該当します。そのため、「個人情報保護法」や、「特定業務に関する関連法規(貸金業法・特定商取引法・景品表示法など)」を踏まえて、送信する回数や時間帯への配慮をすべきでしょう。配達日の連絡や支払いの督促など、取引関係があるものは対象外となる場合もあります。
SMS送信を活用して、コミュニケーションを円滑化
SMSとは、電話番号を利用してメッセージを送信するサービスです。メールと比較し、メッセージ到達率や開封率が高いため、見てもらいやすいメリットがあります。ユーザーへのリマインドや催促・本人確認・マーケティングなどで活用されています。
SMS配信サービスを使えば、PCから電話リストの属性をもとにフィルタリングして情報を送信できます。SMS送信を活用して、ユーザーとのコミュニケーションを円滑化しましょう。