SMS送信サービスとは?
SMS送信サービスとは、メールアドレスではなく携帯電話番号にを使いメッセージを送信するサービスです。
モバイルデバイスへのメッセージ送信の方法として、まず電子メールが思い浮かぶと思います。しかし、迷惑メール対策としてメールアドレスを定期的に変える人も一定数いますし、キャリアを変える場合もメールアドレスは変更されてしまいます。しかし、SMSは電話番号が分かればメッセージのやり取りが行えます。
こういった理由から、キャリアメール(@の入ったメールアドレスを利用した、携帯電話キャリアの提供するメールサービスのこと)よりも、SMS送信サービスに注目する企業が増えています。
SMS送信サービスのメリット
ここでは、SMS送信サービスのメリットをご紹介します。
顧客への到達率が高い
電話番号は、メールアドレスと違い変更されることが少ないため、宛先不明による未達が少ないです。また、SMS送信サービスでは、キャリア標準のフィルタリングサービスを通過することを保証していることも多く、ブロックによる未達がほとんどありません。
通信コストの削減
SMS送信サービスを利用した場合、顧客に電話発信をするよりコストが低く済みます。と言いますのも、電話発信をして一回で繋がるとは限りません。何度か電話をかけても結局つながらないということもあり、その分通信コストがかかります。
一方でSMS送信サービスですと、ほぼ確実に顧客へ到達しますし、SMSの開封率は一般的に9割を超えると言われています。したがって、一回のSMS送信でほぼ確実に顧客に情報を伝えることができ、結果として通信コストが削減されます。
携帯番号のみで送受信可能
メールアドレスや住所といった情報がなくても、電話番号の情報のみでサービスの利用が可能です。
またこちらの記事でも、SMS送信サービスのメリットについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
使い方は多種多様、自社にあった活用方法は?
SMS送信サービスの活用方法は様々です。以下でいくつか例を紹介します。
修理依頼に活用
修理の依頼や、修理に出している機器のお問い合わせをSMSで簡単にできます。電話での問い合わせだと、顧客側としては話す必要があったり、営業時間外だと問い合わせできない、電話をしてもつながらなかったり、待たされてしまうといった可能性がある、など問い合わせのハードルは高く感じられがちです。
昨今はキャリアメールをほとんど使用しない人も多く、キャリアメールでの問い合わせが面倒に感じる人もいます。そういった問題を解決するのがSMSです。SMSなら対応時間外でもメッセージを送っておくことができ、キャリアメールから離れてしまった人達にとっては、馴染みがあるSMSを利用して気軽に問い合わせをすることができます。
会員登録サイトへの誘導
広告や紙面からWebへ誘引する手段として、QRコードや空メール送信が挙げられます。しかし、QRコードの読み取りやメールアドレス入力を煩わしく思ったことはありませんか? 実際に、こういった手間のため、敬遠されがちです。
SMS送信サービスの中には、指定の電話番号へ電話をかけるだけで、会員登録ページURLがSMS送信されるサービスがあります。QRコードや空メールと比較すると、手間は少なく感じますよね。SMSはWebアクセスを誘引する新たな手段として注目されています。
コールセンターとの連携
コールセンターの課題である「待ち呼」「あふれ呼」を改善します。CTIとSMS送信サービスを連携させることで、例えば、コールが一定量を超えると「お電話が混み合っていますので、後ほどオペレーターからお電話させていただきます」というSMSが自動的に送信される、という仕組みを作ることができます。
本人認証に活用
SMS送信サービスは、携帯電話番号を宛先にしますので、ほぼ確実に本人に送信できます。そのため、ワンタイムパスワード利用の際、このSMS送信サービスを使うことで、本人認証を効率よく確実に行うことができます。
アンケート調査に活用
メールなどだと開封率もなかなか上がらないアンケート。SMS送信サービスを利用すると、顧客の携帯電話番号宛に質問をシステムから一斉配信し、複数の選択肢から、ひとつ選んでSMSで返信してもらうかたちで簡単に実施が可能です。
迷惑メール防止法との関連性
SMS送信サービスの導入を考えている担当者の中で「迷惑メール防止法(特定電子メール法)」に抵触しないのか? と不安に感じている方もいるかもしれません。
「電子メール」の中でも「特定電子メール」とは、「広告又は宣伝を目的とした電子メール」を指しています。広告や宣伝を目的としたSMSは「特定電子メール」に該当し、特定電子メール法の規制対象になります。
「特定電子メール法」が規制しているのは、①メールを受信したいと表明していない人に対してメールを送る行為と、②登録解除方法が明記されていないメールを送る行為です。広告や宣伝目的のSMSを送信する際は、その2点について注意する必要があります。
参照:「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」|総務省
自社に適した活用方法を見つけよう!
携帯電話番号にメッセージを送るという簡単なシステムですが、その使い方は多種多様です。現在、メールを活用しているが開封率が良くない企業や、本人認証の方法を変えたいと考えている企業は、導入を検討してみると良いかもしれません。
また、今回紹介した活用方法の他にも、多くの活用事例があります。自社に適した活用方法は何か、まずは資料請求をして確認してみてはいかがでしょうか?