社内SNSとは
社内SNSとは、企業や組織内での情報の公開・発信を目的としたビジネス向けのコミュニケーションツールのことです。ナレッジの共有やリアルタイムな情報交換により業務効率化が期待できるでしょう。また、テレワークや在宅勤務を行う従業員と交流にも最適です。ビジネスチャットツールも社内コミュニケーションを目的としていますが、最近では両者の特徴を兼ね備えた製品が多く、大きな違いは見られなくなっています。
おすすめ社内SNSツール・アプリを比較
カテゴリー数・製品数業界最大級のITトレンドが厳選した、おすすめの社内SNSツール・アプリを紹介します。適した企業規模やクラウドなどの提供形態、価格、無料トライアルの有無なども掲載していますので、自社に適した製品を選ぶ参考にしてください。
《direct》のPOINT
- 現場の声を反映する純国産ビジネスチャット
- 連携チャットボットでRPA業務を自動化・効率化
- 3,000社以上の幅広い業種に導入
ITトレンド2021年年間資料請求ランキング1位
株式会社L is Bのビジネスチャットツール「direct」は、無料で10名まで使えるフリープランがあります。現場の声を吸収し反映するのが早く、9週間ごとに機能の追加や改修を行っています。チャット機能はもちろん、アンケート作成機能や状況把握に役立つノート機能なども搭載。専用のチャットボット開発ツールを無償公開しており、業務系システムとの連携や日報報告などの効率化も期待できます。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド |
参考価格 |
月額0~50,000円 ※クラウド版の場合。ユーザー数により変動 |
無料トライアル |
ー(10名までのフリープランあり) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《kintone》のPOINT
- シンプルな画面デザインで、誰でもかんたんに使える
- プロジェクトやチームごとに情報を整理して集約
- 取引先など、社外のメンバーともセキュアにやりとりが可能
ITトレンド2021年年間資料請求ランキング2位
「kintone」は、サイボウズ株式会社が提供するマルチデバイス対応の社内コミュニケーションアプリが作れるツール。10,000社の導入実績があり、ITトレンド2020年間ランキングでは1位を獲得しました。業務にあわせて必要なアプリを簡単につくれるため、コミュニケーションアプリやプロジェクト管理、交通費申請などを作成して連携できます。トップページに集約させられるのが魅力のひとつでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
月額1,500円~/ユーザー ※5ユーザー~、スタンダードコースの場合 |
無料トライアル |
〇(30日間、スタンダードコースのみ) |
《Coo Kai BBS/掲示板》のPOINT
- 操作説明不要!Share Pointよりもシンプルな操作で誰でも使える
- データのインポートができ、既存ツールから移行可能!
- Microsoftゴールドパートナーの総合IT企業が提供
ITトレンド2021年年間資料請求ランキング3位
Microsoft社のゴールドパートナーである株式会社ピーエスシーが提供する「Coo Kai BBS/掲示板」は、社内コミュニケーションツール掲示板です。Microsoft 365のアカウントを持っていれば、用途にあわせた掲示板を複数作成して利用可能です。また、掲示板ごとに閲覧や投稿の権限を設定したり、公開や終了の予約をしたりできるため、さまざまな用途で利用できるでしょう。
対象企業規模 |
250名以上 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用0円、200円/ ID ※250 ID~ |
無料トライアル |
〇(1か月間) |
《ChatLuck》のPOINT
- 政令市・金融・大手製造・鉄道など実績多数!
- チャットからファイル共有・ビデオ通話までこれ一つで完結!
- ゲストユーザー機能を使えば取引先や外部スタッフと一緒に使える
ITトレンド2021年年間上半期資料請求ランキング5位
「ChatLuck」は、株式会社ネオジャパン提供の自治体や金融機関、鉄道などさまざまな業種で導入実績をもつ国産のビジネスチャットシステムです。セキュリティ機能が充実しており、アクセス権限や端末認証に加えログ管理やセキュアカメラ機能も搭載しています。アプリの使用で、位置情報や撮影した写真などをすぐ共有できるのも魅力のひとつでしょう。ゲストユーザー管理や外部システムとの連携機能もあり、フレキシブルに活用できるでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド |
参考価格 |
初期費用0円、月額300円/ユーザー ※クラウド版の場合。5ユーザー~ |
無料トライアル |
〇(30日間) |
《RECOG》のPOINT
- 「可視化」で社内のコミュニケーションを促進!
- 簡単な操作と楽しく使える仕組み!
- 組織の課題解決にも効果的!
株式会社シンクスマイルが提供する「RECOG」は、ポジティブなコミュニケーションを仕組み化し、課題解決へと導くチームワークアプリです。サンクスカードによる称賛文化の醸成やコミュニケーションの可視化により、組織は活性化するでしょう。楽しい仕掛けのあるUIで簡単に投稿・返信が可能。集計機能やAIによる分析機能も搭載し、従業員の分析などにも有効活用できるでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
ー |
無料トライアル |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
国産ビジネスチャット「WowTalk(ワウトーク)」
製品・サービスのPOINT
- 驚くほど使いやすい!
- 月300円から使える!
- 電話サポート無料!
「WowTalk(ワウトーク)」は、ワウテック株式会社が提供する国産ビジネスチャットです。無料通話やトーク、情報共有に加え翻訳機能や安否確認機能といった他にはない特徴的な機能も備えています。マルチデバイス対応で、IPアドレスの通信制限や端末ID制限なども行えるため、セキュリティ面でも安心でしょう。カレンダーやストレージなど外部サービスとの連携も可能です。マニュアル不要の操作性なので、運用もスムーズでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
月額300円/ ID~ ※プランにより異なる。30ID~ |
無料トライアル |
〇(2週間) |
《Talknote》のPOINT
- シンプル・直感的なUIで誰でもカンタンに操作可能!
- メールの代替から、情報管理・組織状態の可視化など充実機能!
- 飲食、医療、小売、製造など様々な業界で約1,000社が導入!
Talknote株式会社が提供する「Talknote」は、コミュニケーションをもとに、企業理念の浸透や文化醸成を促進するカルチャーマネジメントツールです。部門や店舗間のプロセス・ナレッジの共有にも有効活用できます。シンプルなUIに連絡もスレッド形式なので、情報が埋もれる心配はありません。また集計機能や労働時間・コミュニケーションの解析機能は、従業員のコンディションの把握にも役立つでしょう。勤怠表やシフト、週報の提出といった日々の業務の自動化も可能です。
対象企業規模 |
10名以上500名未満 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
ー |
無料トライアル |
〇(14日間) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《NotePM》のPOINT
- 社内版ウィキペディアでナレッジ共有とコミュニケーション活性化
- Slack、Chatwork、Microsoft Teamsとチャット連携
- マルチデバイス対応。スマホ・タブレットでもすべての操作が可能
「NotePM」は、株式会社プロジェクト・モードが提供する社内Wikiの作成ができるナレッジ共有ツールです。議事録や日報なども管理でき、コメント機能が搭載されているため、コミュニケーションツールとしても活用可能でしょう。SlackやChatwork、Microsoft Teamsなどのチャットとの連携もできます。マルチデバイス対応で、スマートフォンやタブレットからでも操作を行えます。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用・サポート費用0円、月額4,364円~ ※料金はプランにより異なる |
無料トライアル |
〇(30日間) |
《LINE WORKS》のPOINT
- すぐに使える!新しいシステムの導入に伴う負担は最小限
- 掲示板やアドレス帳などコミュニケーション機能が豊富!
- 24時間365日体制でサーバ監視!重要なデータの送受信も安心
ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する「LINE WORKS」は、モバイル版のLINEと同じように使える社内SNSです。チャット機能以外にも、カレンダーでスケジュールを共有したり、アンケート機能を使って従業員の意見を収集できたりします。なじみのあるUIで誰もが使いやすく、導入のハードルは低いでしょう。基本的なコミュニケーション機能だけならばユーザー数100人まで無料で使えるのも魅力です。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP / サービス |
参考価格 |
月額300円~/ユーザー ※プランにより異なる |
無料トライアル |
〇(100名までのフリープランあり) |
《Chatwork》のPOINT
- 導入社数304,000社以上の実績!
- ISO27001などセキュリティ規格を取得!
- さまざまなツールと連携して情報を一元管理!
「Chatwork」は、Chatwork株式会社提供の導入社数が30万を超える人気のビジネスコミュニケーションツールです。ISO27001(ISMS)などの国際的なセキュリティ規格を取得しており、社内外の連絡をセキュアな環境下で一元化できるのも魅力でしょう。BacklogやTwitter、Gmail、Googleカレンダーなどのサービスとも連携可能です。14グループまでグループチャットが行えるフリープランも用意されています。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP |
参考価格 |
月額500円~/ユーザー ※プランにより異なる |
無料トライアル |
〇(1か月間)、フリープランあり |
《InCircle》のPOINT
- 政府も採用する高度なセキュリティ
- オンプレミスで大規模な運用にも対応
- チャットボットで対応を自動化可能
株式会社DXクラウドが提供する「InCircle」は、国内利用向けに開発された国産ビジネスチャットツールです。政府も利用する高度なセキュリティ技術のAPIにより、ほかのシステムとの連携も安心して行えるでしょう。オンプレミス型での導入も可能で、セキュリティポリシーが厳しい企業でも利用しやすいのが魅力です。チャットツールの基本機能に加え、分析機能なども搭載しています。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / SaaS / ASP |
参考価格 |
初期費用0円、180円~ ※30ユーザー~、クラウド版の場合 |
無料トライアル |
〇(20ユーザーまで) |
《TUNAG》のPOINT
- タイムラインやチャット等により組織内の「知らない」を無くす!
- 社長ブログやメッセージで経営の意図に沿った情報を循環させる
- 組織に合った制度設計を行え、データを元に社内制度を改善できる
「TUNAG」は、株式会社スタメンが提供するエンゲージメント経営プラットフォームです。企業と従業員の信頼関係の構築と、企業の持続的な成長を目的としていて、経営理念の浸透や社内制度の設計・運用が効率的に行えます。タイムライン・チャットなどの共有やダッシュボード・社内報・日報・週報・サンクスメッセージなど、つながりを重視するさまざまな機能があります。カスタマーサクセスによる改善施策の提案もあり心強いでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
SaaS |
参考価格 |
ー |
無料トライアル |
ー(無料デモ動画の視聴可能) |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《GRATICA》のPOINT
- 多彩なカードで楽しい!⽬的・操作がシンプルで気軽に利用できる
- サンクスカードカードのやり取りを通して⼈とのつながりを可視化
- 行動指針や企業理念の浸透につながり、組織の風土がかわる!
株式会社オウケイウェイヴが提供する「GRATICA」は、シンプルな操作性が特徴のクラウドサンクスカードサービスです。1000種類以上の多彩なサンクスカードをもとに簡単に作成・送付・保存ができます。感謝を可視化できるため従業員満足度の向上と、組織のよい風土づくりに効果的でしょう。行動指針や企業理念の浸透はもちろんのこと、従業員の現状把握や離職防止、業務以外での評価などにも有効活用できます。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
初期費用0円、月額30,000円〜 ※ユーザー数と利用プランにより変動 |
無料トライアル |
〇(14日間) |
《Motify HR》のPOINT
- いいねやコメントで従業員同士の相互コミュニケーションが可能
- 新入社員がスムーズに組織に馴染める
- 退職予備軍を早期発見し離職率を低下
「Motify HR」は、株式会社アックスコンサルティングが提供するツール、セミナー、研修するサービスです。従業員の離職防止やパフォーマンス向上を目的とし、企業文化や経営理念の浸透や、新入社員が馴染める組織作りをサポートします。定期的な従業員への質問をリアルタイムで把握するため、離職率の低下が実現するでしょう。
対象企業規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
初期費用300,000円、月額400円/ID~ |
無料トライアル |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Slack
「Slack」は、Slack Japan株式会社が提供している社内コミュニケーションプラットフォームです。メッセージのやり取りやファイルの送受信、ビデオチャットはもちろん、カレンダーや共同編集ツール、アンケートツールなどとシームレスな連携が可能。フリープランを含めた4種類のプランから選べるので、用途や自社の規模に合わせた導入が可能。
Yammer
「Yammer」は、Microsoft社が提供している社内コミュニケーションツールです。企業番付の「Fortune 500」に掲載された企業の85%が導入しています。Microsoft TeamsやSharePointなど、Microsoft社の製品と連携しやすい点が魅力のひとつでしょう。
Workplace
「Workplace」はFacebook社が提供している社内SNSです。使い慣れたFacebookのインターフェースを採用しています。従業員全員とコミュニケーションをとるための機能が豊富で、投稿の日時指定や自動翻訳機能もあり、グローバルに活用できるでしょう。
気になる製品がある方は、以下のボタンより資料請求してください。
社内SNSの比較ポイント
社内SNSツールにはさまざまな製品があります。自社で導入する際の選定・比較ポイントを見ていきましょう。
必要な機能があるか
社内SNSはチャット機能がメインで、以下のような機能も搭載されています。
- ■グループ作成機能
- ■ファイル共有機能
- ■タスク管理機能
- ■Web会議機能
製品により、さらに便利機能は充実していますが、利用料金が高額になりやすいので注意が必要です。必要機能を第一に、それ以外の便利機能はコストとのバランスで検討しましょう。
セキュリティ対策は十分か
社内SNSでは重要な情報やファイルのやり取りが行われます。そのため、製品のセキュリティ強度の確認も必ず行わなければなりません。
不正アクセス防止に効果的なID・パスワードの管理機能や、チャット・ファイルのやり取りの暗号化機能があれば安心でしょう。管理権限やアクセス制限が細かく設定できる製品も人気があります。外部に情報が漏えいしないよう、セキュリティ対策が十分なサービスを選びましょう。
操作感を試せるか
社内コミュニケーションを円滑にする社内SNSは、使いやすさも重要です。使いにくければ、かえって業務効率が悪くなり、導入の恩恵も受けられません。
はじめて社内SNSを導入する際は、操作感を事前に確認してください。期間や機能は制限されるものの、無料トライアルや無料プランのある製品で試すのもよいでしょう。
はじめてでも安心!社内SNSの導入サポートサービス
社内SNSツールの利便性は理解したものの、導入がはじめてでどうしたらよいかわからない、という企業も多いのではないでしょうか。ここでは、社内SNSをはじめて導入する企業も安心の支援サービスを紹介します。
製品・サービスのPOINT
- 最短1週間で対応!
- Teamsをもっと活用したい企業様をサポート!
- 必要なプランを自由に組み合わせてご購入可能!
ITトレンド2021年年間資料請求ランキング4位
株式会社ディライトテクノロジーの「Microsoft Teamsサポートパック」は、Microsoft Teamsの導入をサポートする中小企業向けのサービスです。最短1週間で作業は完了します。4つのプランがあり、できない作業だけを任せられるため、無駄なコストがかかりません。もちろん利用環境設定やセキュリティチェック、運用環境整備、Q&A対応などすべてを任せることも可能です。
対象企業規模 |
1,000名未満 |
提供形態 |
その他 / クラウド |
参考価格 |
200,000円~1,000,000円 ※プランにより異なる |
無料トライアル |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
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社内SNSツール・アプリの現状
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の2019年の調査によると、社内でチャットツールやビジネスチャットツールを導入している企業は3割弱。導入理由は、以下のとおりです。
- ■スピーディーにコミュニケーションをとれるから
- ■会議時間が短縮されるから
一方、導入しない理由は以下のとおりです。
- ■業務には必要ないから
- ■セキュリティが心配だから
2019年・2020年に行われた他社の調査では、導入率が半数以上との結果も出ており、近年急速に導入が進んでいると考えられるでしょう。
また、2020年には新型コロナウイルスのまん延によりテレワークが広く浸透、どこでもすぐに従業員同士がやりとりできるチャットツールの需要が増加しました。エン・ジャパン株式会社の2020年の調査によれば、テレワーク導入企業の従業員の6割以上がテレワークにより「コミュニケーションが減った」、または「なくなった」と回答。そして彼らの半数以上が「ストレスやチームワーク、働きやすさ、仕事の効率に影響を及ぼしている」と回答しています。
ストレス軽減に取り組む企業は、雑談チャンネルの作成やリモート飲み会の実施などにより交流の場を作るといった工夫をしているようです。コミュニケーションは、情報共有や仕事の効率化はもちろん、一体感やモチベーションの維持・向上にも不可欠なものといっても過言ではないでしょう。
参考:大手企業のビジネスチャットツール導入実態調査を実施|CTC 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
参考:『エン転職』1万人アンケート(2020年6月)|エン・ジャパン株式会社
社内SNSツール・アプリのメリット
社内SNSツール・アプリを利用するメリットについて解説します。自社の課題や導入イメージを頭に描きつつ、参考にしてください。
コミュニケーションの活性化
オープンな場でやりとりを行う社内SNSなら、複数名でのやりとりがしやすいでしょう。普段関わる機会の少ない他部署とも容易に交流が可能です。また「いいねボタン」のようにリアクションを簡単にとれる機能がついている製品ならば、投稿者にとってはモチベーションの向上につながるかもしれません。自分からの発信が苦手な人も、スタンプやアクションボタンのような機能なら気軽に参加できるメリットがあるでしょう。
生産性の向上
社内SNSでは、進捗の確認やノウハウの共有などが手軽に行えるため、情報共有の質が高まります。ナレッジ共有機能がある製品なら、マニュアルやノウハウの蓄積がしやすく、作業効率の向上も期待できるでしょう。データ共有機能が搭載されている製品も多く、画像や動画、ファイルなどの共有もすぐに行えます。またスマホやタブレット対応のアプリを使えば、外回りの多い従業員やテレワーク中の従業員など、場所を問わずに利用ができるため便利でしょう。
テレワーク下での業務進行補助
テレワーク導入企業の大きな課題は、「コミュニケーションがスムーズにとれない」「業務の進行が難しい」などです。社内で対面していれば進捗の確認や質疑応答、追加の指示をしやすいのですが、各従業員が社外で業務を行っているときには困難になります。社内SNSのチャット機能があれば、社内にいるように気軽な声がけが可能でしょう。テレワークはどうしても個人作業になりがちです。しかし社内SNSの導入で、不便さや孤独感を解消し、業務の効率化やモチベーションの向上につながるでしょう。
社内SNSツール・アプリのデメリット・注意点
社内SNSのメリットは先述したとおりですが、もちろんデメリットも存在します。ここでは利用する場合の注意点とあわせて解説しますので、社内SNSを有効活用するための参考にしてください。
SNS疲れや公私混同が発生する可能性
TwitterやFacebook、LINEグループなどと同様に、自分に直接関係のないやりとりが増えて、いわゆる「SNS疲れ」を起こしてしまう可能性があります。コミュニケーションを強制されているようで負担に感じる従業員もいるかもしれません。
また社内SNSを多く活用する人と、まったく使いこなせない人の情報格差が発生したり、公私混同したやりとりで業務に支障が出てしまったりする可能性も否めません。社内SNSの教育やフォローやヒアリングなどを行い、全従業員が気持ちよく利用できるよう、適切なルールを設定してこれらの事態を防ぎましょう。
コストと手間がかかる
社内SNSはクラウド上のサービスが多く、その場合は毎月の維持費が必要です。運用に必要な予算を確保しておかなければ、せっかく導入してもすぐに運用を中断することになるでしょう。また導入後、社内に定着するまでにはルールの設定や見直し、教育も必要になります。社内SNSを取り入れる際には自社の課題を明確にし、解決できるような予算の策定と製品の選定が重要になるでしょう。
また社内SNSの導入により、コミュニケーションの課題などがすぐに解決できるとは断定できません。社内SNSを活性化できるよう担当部署の配置をし、運用方法の工夫や管理を、長期的に向き合っていくのがおすすめです。
長期的な情報のストックには適さない
社内SNSにはノウハウや社内情報を迅速に共有できるメリットはありますが、会話が進めば古い情報は検索しづらくなるでしょう。よって長期間の保管が必要なデータや、まとめて蓄積しておきたいナレッジなどは別の場所で管理する方が便利かもしれません。その場合、社内Wiki機能がある製品を選ぶとよいでしょう。
または文書管理システムやオンラインストレージなど、検索・管理のしやすい別システムの追加導入でも解決できます。導入前に必要な機能を確認し、足りない機能を別システムで補うのであれば予算が効果に見あうかも検証してください。オンラインストレージについては、以下の記事で詳しく取り上げています。
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最適な社内SNSの導入をしよう
社内SNSは、コミュニケーションが活発になり生産性が向上します。さらに近年増加しているテレワークにも最適でしょう。デメリットもありますが、メリットを活かせば従業員満足度の向上や離職防止にも役立つといわれています。
人気ランキングや製品比較を参考にして選品を選び、効果的な運用方法で社内SNSを有効活用しましょう。