【比較表】ビジネスチャットツールの一覧
まずは主要なビジネスチャットツールを比較表で見ていきましょう。
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参考価格 |
対象従業員規模 |
比較ポイント |
kintone |
月1,500円~ |
全ての規模に対応 |
部署やグループごとにタスク・ファイル管理が可能 |
TAGS |
月180円~ |
100名以上 |
三段階の暗号化による高セキュリティ |
gamba! |
月980円~ |
全ての規模に対応 |
12,000社での導入実績 |
NotePM |
月1,000円~ |
全ての規模に対応 |
ナレッジを蓄積するため過去の情報が流れない |
Coo Kai BBS/掲示板 |
月200円/ID |
全ての規模に対応 |
Office 365ユーザーなら誰でも簡単に情報共有できる |
direct |
別途お問い合わせ |
全ての規模に対応 |
機能追加や改修が9週間ごとに行われる |
Slack |
別途お問い合わせ |
全ての規模に対応 |
カレンダーやファイル編集ツールなどとシームレスに連携 |
LINE WORKS |
月~1,000円 |
全ての規模に対応 |
ビジネス版LINE、LINEユーザーなら馴染みのある仕様 |
「Microsoft 365」 Teams スピード導入パック |
88,000円~ |
全ての規模に対応 |
「Microsoft Teams」の導入を支援 |
Provisioning Flow |
別途お問い合わせ |
1,000名以上 |
Microsoft Teamsの導入・運用の自動化を支援 |
Microsoft Teamsサポートパック |
200,000円~1,000,000円 |
1,000名未満 |
中小企業向けのMicrosoft Teams導入サポート |
テレワークスモールパック |
6,500円~ |
100名以上5,000名未満 |
テレワークのスモールスタートに最適 |
ITトレンド編集部厳選!ビジネスチャットツールを比較
では、ITトレンド編集部が厳選した製品を比較紹介します。
kintone の比較ポイント
- シンプルな画面デザインで、誰でもかんたんに使える
- プロジェクトやチームごとに情報を整理して集約
- 取引先など、社外のメンバーともセキュアにやりとりが可能
サイボウズ株式会社が提供する「kintone」は、チームに求められている情報を集約できるビジネスチャットツールです。社内のコミュニケーションに加え、案件やプロジェクトの管理を円滑に行うことができます。カスタマイズが自由自在で使いやすさは抜群です。なお、最低契約数は5ユーザーからとなっています。
鈴与シンワート株式会社の「TAGS」は、チャットボットと連携できるビジネスチャットツールです。「DB暗号化」「通信の暗号化」のほかに、クライアント端末のキャッシュも暗号化する三段階暗号化で高セキュリティを実現しています。業界最安値の月180円~利用でき、最低契約数は30ID~となります。
「gamba!」は株式会社gambaが提供しており、12,000社の導入実績を誇る日報アプリです。日報のテンプレートが用意されており、項目は自由に設定できます。さらに、SNSのようにスマホ・PCからタイムリーに日報を確認し、コメント欄ですぐに返答が可能です。「いいね」や別の人へ共有できる「メンション機能」があるので、コミュニケーションが活性化するでしょう。
NotePM の比較ポイント
- 社内版ウィキペディアでナレッジ共有とコミュニケーション活性化
- Slack、Chatwork、Microsoft Teamsとチャット連携
- マルチデバイス対応。スマホ・タブレットでもすべての操作が可能
株式会社プロジェクト・モードが提供する「NotePM」は社内Wikiが作成できるナレッジ共有ツールです。一般的なビジネスチャットでは情報が更新される形なので過去の情報が流れてしまいがちですが、「NotePM」はナレッジを蓄積していくため過去の情報を簡単に確認できます。情報がツリー構造で管理されており、情報検索も容易です。なお、Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなどと連携可能です。
Coo Kai BBS/掲示板 の比較ポイント
- 操作説明不要!Share Pointよりもシンプルな操作で誰でも使える
- データのインポートができ、既存ツールから移行可能!
- Microsoftゴールドパートナーの総合IT企業が提供
「Coo Kai BBS/掲示板」は、Microsoft社のゴールドパートナーである株式会社ピーエスシーが提供する社内コミュニケーションツール掲示板です。Office 365のアカウントを持っている方向けで、用途に合わせた掲示板を複数作成できます。また、掲示板ごとに権限や公開の設定も可能なので、様々な用途で使えます。すでに利用していた別の掲示板がある場合でも、蓄積した過去の情報をインポートできるため、移行がスムーズでしょう。
「direct」 の比較ポイント
- 現場の声を反映する純国産ビジネスチャット
- 連携チャットボットでRPA業務を自動化・効率化
- 2,000社以上の幅広い業種に導入
株式会社L is Bが提供する「direct」は、純国産かつ自社開発のビジネスチャットです。現場の声を反映するスピードが速く、9週間ごとに機能が追加され、改修の定期更新が行われます。専用のチャットボット開発ツール「daab SDK」を無償公開しており、業務系システムとの連携によって日々の業務の効率化が可能です。また、国際的セキュリティ認証を取得しています。10名まで利用可能なフリープランも用意されているので少人数からお試しで導入してみたい企業にもおすすめです。
Slack の比較ポイント
- チャンネル内で気軽にコミュニケーション!情報共有が簡単に
- 過去のメッセージを簡単検索!やり取りが埋もれない
- ほかのツールとも連携!さまざまなツールがまとめて便利に
「Slack」はSlack Japan株式会社が提供するビジネスチャットです。メッセージのやり取りやファイルの送受信、ビデオチャットの機能はもちろん、カレンダーや共同編集ツール、アンケートツールなどとシームレスな連携が可能な点が魅力です。フリープランを含めた4種類のプランから選べるので、用途や自社の規模に合わせて導入ができます。
LINE WORKS の比較ポイント
- すぐに使える!新しいシステムの導入に伴う負担は最小限
- 掲示板やアドレス帳などコミュニケーション機能が豊富!
- 24時間365日体制でサーバ監視!重要なデータの送受信も安心
「LINE WORKS」はワークスモバイルジャパン株式会社が提供する、ビジネス版のLINEです。普段使っているLINEのようにトークや通話ができ、スタンプも使えます。馴染みのあるUIで誰でも使えるので、導入ハードルは低いでしょう。さらに、共有カレンダー機能やアンケート機能、ファイル管理機能など、ビジネスで役立つ機能も搭載されています。
「Chatwork」は20万社の導入実績を誇り、チャットに不慣れな人でも使いやすい見やすい画面が人気のビジネスチャットツールです。メッセージをタスクとして管理できる機能や、メッセージの引用が簡単にできる機能があり、チャット上での会話を”見失う”ことがないのでビジネスの強い味方になります。
「JANDI」(ジャンディ)は、単なるコミュニケーションの効率化を目指すツールではなく、さまざまな場所で活動するメンバーが「まるで同じ場所でともに仕事しているかのように思わせてくれる」ことを実現してくれるツールです。Trello・JIRA・Googleカレンダー等のツールとの連携機能も豊富で使いやすいと定評があります。
「InCircle」は選べる導入形態や、管理者機能などセキュリティ対策が評判のビジネスチャットツールです。導入形態は、AWSやAzureなどのクラウド版のほか、オンプレミス版もあります。
導入プランも魅力的で、クラウド版はライト、スタンダート、プレミアムなど必要な機能や規模に応じて自社にあったものを選べるのです。20ユーザー、30日間限定の無料プランもあるのでぜひ試していただきたいシステムです。
株式会社Colorkrewが提供する「Goalous」は目標達成にフォーカスしたビジネスチャットです。チームごとにサークルを作成し、そこでメンバーのプロフィールやゴールに結びつく情報を共有できます。写真をつけて投稿したり、いいねやシェアしたりすることも可能です。これまで個人に委ねられていた目標達成への道のりを可視化するので、モチベーションの向上につながるでしょう。
ビジネスチャットの導入サポートサービスを比較
ここからは、ビジネスチャットを初めて導入する方の支援を行ってくれるサービスをご紹介していきます。
OrangeOne株式会社が提供する「Microsoft Teams スピード導入パック」は、Microsoft Teamsの導入をサポートしてくれるサービスです。オンライン上でマニュアル提供やQA対応を行い、短期間でTeamsの利用を開始できます。Teamsのライセンスを持っていない場合でも、ワンストップで支援してくれます。詳しい費用は、別途お問い合わせください。
Provisioning Flow の比較ポイント
- Microsoft Teams の設定を自動化し作業負担を軽減
- チームの乱立、処理漏れ、設定ミスなどを防止する運用を実現
- ユーザーインターフェースは SharePoint Online を基に提供
大企業のMicrosoft Teamsの簡単導入なら、SBテクノロジー株式会社の「Provisioning Flow」がおすすめです。Teamsの推奨設定の提供と、設定を自動化する「Provisioning Flow」の初期設定を代行し、Teams の導入と運用の自動化を短期間で実現します。Microsoft AzureやOffice 365の設定も対応可能です。
「Microsoft Teamsサポートパック」 の比較ポイント
- 最短1週間で対応!
- Teamsをもっと活用したい企業様をサポート!
- 必要なプランを自由に組み合わせてご購入可能!
株式会社ディライトテクノロジーの「Microsoft Teamsサポートパック」は、1,000名未満の中小企業向けTeamsサポートパックです。最短1週間でTeamsを活用できるようにサポートします。自社の悩みや希望に合わせて、設定チェックプラン、基本設定プラン、カスタマイズ設定プラン、運用代行プランから選択できます。
株式会社シーイーシーの「テレワークスモールパック」はUSBモバイルルーター、LINE WORKS ライトプラン、モバイル勤怠管理、コンビニ印刷(オプション)を集約しています。単独機能のみでの契約も可能で、最小10名から利用できるため、試験的な導入にもおすすめです。ビジネスチャットだけでなく、テレワークの導入も考えている企業にも最適でしょう。
「スラスラスラック」はSlackのスムーズな導入をサポートする導入支援サービスです。工数のかかる初期設定やカスタマイズ、支払いまで代行で行ってくれるため、Slackの導入をスムーズに効率よく行えます。
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ビジネスチャットツールの選定ポイント
では、ここでビジネスチャットツールを比較する際の選定ポイントを紹介していきます。
1.管理機能やセキュリティを比較しよう
ビジネスチャットツールは全社的に利用されるので、不正行為や情報漏洩を防ぐために管理機能やセキュリティをチェックする必要があります。具体的には、以下の機能を確認しましょう。
組織・個別ユーザー単位の権限設定機能
どの機能を誰が使えるかを設定できる機能があります。製品によって設定できる範囲は違うので、自社の状況や必要性に合ったレベルを確認し、比較しましょう。
情報の漏洩や不正アクセス対策機能
ビジネスチャットのトーク内容には機密情報が含まれていることも多いため、情報漏洩や第三者による不正アクセスの対策をしている製品を選定しましょう。IPアドレスによるアクセス制限機能などがあると安心して利用できます。
2.操作性・デザイン性を比較しよう
全社員がコミュニケーションツールとしてビジネスチャットを日常的に利用するうえで、気軽に扱えるような操作性や親しみやすいデザイン性は重要です。具体的には以下のポイントを比較しましょう。
シンプルでわかりやすい操作性
簡単に操作できることは非常に重要なポイントです。便利であっても使いづらく、操作が難しいと、社員にとってストレスとなります。シンプルで使いやすいかどうかを比較しましょう。
使いやすいUI・デザイン
画面のデザインも同様です。メインとなるチャット画面の見やすさはよく確認しましょう。個別に画面をカスタマイズができるビジネスチャットだと、より使いやすいです。
3.無料トライアルの有無を比較しよう
製品選定に迷ったら、体験版を利用してみるのもよいでしょう。実際に使ってみてわかることもあります。簡単な申し込みですぐ利用できるので、複数の製品を試したうえで最適なビジネスチャットを導入しましょう。
まだまだある!ビジネスチャットツールを比較
では引き続き、主要なビジネスチャットツールを比較していきましょう。
Microsoft Teams
Microsoft社が提供しているクラウド型のビジネスチャットツールです。Office系文書をスムーズに共有・分析できます。Microsoft 365 Business Basicプランなら1ユーザーにつき月540円、Microsoft 365 Business Standardプランなら月1,360円で利用可能です。
Workplace
Facebook社が提供しているコミュニケーションツールです。全社員をつなぐことを目的としているので、グループ機能やリアクション機能、アンケート機能などが充実しています。自動翻訳機能も搭載しており、社外の人ともつながれます。また、Office 365やG Suiteなどとの連携も可能です。
Talknote
「Talknote」は、シンプルな社内コミュニケーションツールです。グループ・メッセージ・タスク機能を主軸としているので、ビジネスチャットツールとしても利用できます。最大の特長は、アクションリズムの解析を行える点です。投稿頻度やアクセス時間などを確認し、従業員のモチベーションを把握することが可能です。
ビジネスチャットツールについておさらい!
ビジネスチャットツールの概要や、社内SNSとの違い、有料製品と無料製品の違いについて改めて確認しておきましょう。
ビジネスチャットツールとは
ビジネスチャットツールとは、ビジネスシーンに特化して利用されているチャットツールのことで、社内コミュニケーションを主な目的としています。対面やメールなどの手段と比べて気軽に会話ができ、業務効率化につながるなどメリットが多く、導入する企業が増えています。
社内SNSとの違い
ビジネスチャットと社内SNSは基本的に目的が異なります。情報の公開や発信を行い、社員同士のコミュニケーションを活性化させることを目的としているのが社内SNSです。対して、ビジネスチャットツールは社内はもちろん社外も対象となり、タスク管理などを行って業務を効率化することが目的です。
ただ、現在では両方の機能を備えた製品がほとんどであるため、社内SNSツールとビジネスチャットツールは明確に区別されなくなっています。
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無料版と有料版の違いは?
ビジネスチャットツールの中には無料プランを設けている場合があります。無料版と有料版の違いは、機能面にあることが大半です。
例えば、無料プランではチャットできる人数に上限が設けられています。ストレージ容量も、多くの場合制限が設けられています。また、ユーザー管理機能では退職者のアカウントを削除できないなど、利便性にかける点がデメリットです。本格的な利用を考えている場合は、有料プランで導入しましょう。
なお、無料で使えるビジネスチャットツールに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
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無料で使えるビジネスチャットツール5選!有料版のメリットも解説!
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比較検討し、最適なビジネスチャットツールの導入を!
ビジネスチャットツールは多種多様で、それぞれの製品に特徴があります。導入を検討している企業には、機能やセキュリティ面などから有料プランの利用をおすすめしますが、無料トライアルから試してみるのも良いでしょう。実際に使ってみて、納得したうえで最適な製品を選んでいくことが大切です。